学生と技術職員の先生がオリジナルのSEM台を使ってくれました💡
学生実験で、衝撃試験を行った試験片をその場ですぐ観察するために、技術職員の先生と学生が電子顕微鏡(SEM)の観察台を作ってくれました。
従来の課題と改善点
1 試験片を切断しないと観察できない
従来のSEM台だと試験片を一度カットしないと試験片の高さがあり、SEMの中に入れることができませんでした。試験片の数が30個になると切断自体に時間がかかります。
2 切断砥石の消耗が激しく、交換の手間と時間がかかる
現在取り扱っている材料の硬さが硬いこともあり、加工する砥石の消耗が激しく、交換する費用と時間、手間を削減する必要がありました。
3 撮影時のノイズ軽減
衝撃試験は長さがあるため、カーボンテープを利用して固定しても、5000倍以上に拡大すると、SEM写真の中にノイズが入ってしまいます。こちらのSEM台だと、ネジ固定を行うため5000倍や10000倍に倍率を上げても、ノイズが入らない仕様になっています。
新しいSEM台は、技術職員の吉利先生と佐々木、学生で相談してサイズや高さを決定して、ミスミで材料をかってきて、作成しました。
学生の図面や加工作業を技術職員の吉利先生が補助指導される形で、SEM台が作成されました。
4 壊れた試験片の様々な形に対応する必要がある
溝加工は、衝撃試験片が壊れた時に、色んな形で壊れても適宜固定できるようにねじ止め位置を調整出来るように、技術職員の吉利先生と学生で工夫されています。