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「歩行困難者に椅子」は親切? 行動抑制?

時々、「車椅子は移動のための道具だから椅子に移らなければならない。」という主張を聞くことがあります。

しかし、車椅子には座位保持と言って姿勢を整える機能のある車椅子もあります。ですから、椅子で過ごすよりも車椅子で過ごす方が、無理のない姿勢で過ごせることもあります。

また。私は、歩行に車椅子が必要な人を椅子に移乗すると。その人が自由に移動する機会を奪ってしまうのではないかと思ってしまうのです。

今のところ、それを拘束や抑制とは定められていません。しかし、人には自由に移動する権利があります。歩行が難しい人は、歩行器や車椅子を使和なければ移動できません。

それを取り上げて、椅子に移乗するのは果たして利用者のためなのでしょうか? 言葉には出せないものの、勝手に移動しないで欲しい職員の都合でしょうか?

うちは大丈夫。声をかけてくれたらお手伝いするから。

と思う方もいるかもしれません。
利用者は、そんなお世話を望んでいるのでしょうか? それを望んでいるのは、お世話をしたいと思っている介護職の方ではないでしょうか。

ここからは、私の切なる願いを書きます。

将来、施設に入って車椅子が必要になっても、空の見えるところに行って、写真を撮ったり、絵や文章を描いて過ごしたい。そう思うのです。

だから、椅子に閉じ込められたくないのです。

自分で勝手に窓辺に行って、勝手に戻ってきたいのです。例え、数メートルの移動に30分かかっても。

そのちっぽけな自由が、空気と同じくらい大事なのです。私の心が死なないために。

私が特殊なのでしょうか? 

このコロナ禍で、外出や人と会う事を制限されることに少しでもストレスを感じた人なら、自由が制限させるストレスがわかるのではないでしょうか。

私は断然、車椅子ですごしたいです。

車椅子が椅子より劣るのではない。劣る使い方しかしていないだけなのです。体に合わせてシーティングをすれば、椅子より座り心地良くなることも不可能ではありません。

あなたはどのようにお感じになりましたでしょうか。

🌼🌼🌼

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車椅子安全利用コンシェルジュ 久内純子
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