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あなたの避難が、人の命を救う

水害が全国規模で起こっています。自分は無関係と言える人は、日本に住んでいる限りいないでしょう。
車椅子でどうやって避難すればいいのだろう? 
介護が必要な家族と、どうやって逃げよう?
そう思う人も多いのではないでしょうか。

不安は当然。完璧でなくていい

私自身もまだ勉強中、準備中ですが、完璧でなくてもいいから早くお伝えした方がいいと考え、これまで学んだことをシェアします。
避難するには、何もない時からの準備が必要です。とはいえ

もちろん、準備していなくても避難していい。助けを求めていい。

避難所でどうにかなる自信もなくても、まずは避難していい。

その後のことは、避難してから考えればいいのです。

ハザードマップは複数ある


前回の記事で、ハザードマップの確認の話をしました。ハザードマップには、河川からの洪水の他に、内水による洪水、土砂災害があります。内水による洪水とは、下水が排水しきれなくて溢れることによって起こる水害のことです。都市部では内水による洪水が増えています。発表されている全ての地図を確認しておきましょう。

福祉避難所を確認しましょう


もし、避難が必要な地域にお住まいなら、近くの福祉避難所の確認をしておきましょう。福祉避難所は、自治体ごとに指定されています。福祉施設や公共施設、学校などがそれに当てられています。

一度はそこを訪問してみましょう。トイレやバリアフリーなど施設の確認はもちろん、スタッフと話をしましょう。介護が必要な人の場合、必要な環境が異なるため、そこで何泊かすることを具体的に試したり考えたりして、何が必要か、何を準備しなければならないかを知り、準備をしておきましょう。

避難はレベル3より前、がベスト

福祉避難所の開設は、行政の職員が行います。タイミングは避難情報のレベル3「高齢者等避難」です。しかし、現実にはレベル3になっている時には、すでに暴風雨の最中であることが考えられます。その中の避難は非常に困難であることは容易に想像できます。

役所や近くの福祉施設などに交渉して、暴風雨になる前の事前の避難ができる体制を整えるのが理想です。地域によっては地区防災計画の中に、独自の福祉避難所開設のタイミングを早めているところもあります。

地区防災計画も見ることができますので、確認をしておきましょう。

救出劇ゼロの世界

障害の有無や介護の要不要に関わらず、早めの避難が自身の命のみならず、消防や行政など、防災に携わる全ての方の命を救うことになります。災害は映画ではありません。感動的な「命懸けの救出劇」など、ないに越したことはないのです。そういう仕事だから仕方ない・・で思考停止にしては行けない。そこには、何十人もの命がかかっているのです。

早めに安全な場所に避難し、何事もなければ、それはよかったと単純に喜べばいい。そういう常識を今から作ればいいのです。

どうぞご自身の避難先について確認をしてください。

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車椅子安全利用コンシェルジュ 久内純子
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