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ポルシェ911のデザインは・・・
先日、妻から
「今一番欲しいクルマは何?」
と聞かれた。
車好き同士の会話ならお馴染みの質問だが、
妻からその話が出たのは意外だった。
私は咄嗟に「ポルシェ911」と答えてみた。
ポルシェ911・・・
このクルマは、カーデザインにおいても特別なクルマだ。
初代は1964年にデビューしている
いわゆる「ナローポルシェ」と言われる型だが
このクルマの基本パッケージは,
1997年に996型が出るまで、33年変わらなかった。
つまり、33年間、フルモデルチェンジしていないのだ。
長く、基本的に同じデザインだったこのクルマで、
その後のポルシェのデザインの方向性が決まった。
その後は時代に合わせてフルモデルチェンジを繰り返し、
車体がだんだん大きくなっていったが、
基本的なデザインの構成はうまく踏襲されている。
デザイナーのエゴの一つとして、
「オリジナリティあるデザイン」を創出し、
世間をアッと言わせたいという願望がある。
そのような願望は、ポルシェのデザイナーは許されない。
いや、世間もそれを望んでないのだ。
それくらい、偉大だった初代911
私もカーデザイナーであった以上、
歴史に残るデザインをしたかった思いがある。
血気盛んな、後進のデザイナーもひれ伏すようなデザインを・・・
まあ、無理だったな(笑)