もうひとつの私のナザレ
心から慕っていた友人の話です。
コロナ禍のタイミングを見計らい、
「そうだ。娘に会いに行こう」。
2ヶ月先の旅の予定となりましたが、
とても 喜んでくれた友人がいました。
「じゃあ、私も それに合わせて
ポルトガルに行こうかな？
現地で合流しましょうよ」
なんて 言ってくれました。
ところが、私のフライトの日に
彼女は 入院。
患っていた病で 体調を崩してしまいました。
それでも 病床から
フライトの前日、フライトの当日、
そして その次の日もメッセージを
送ってくれました。
あんな体調で、
一体どうやって打ったんだろう？
今 思い出しても涙が溢れます。
彼女の好きだった、海辺の街ナザレ。
’’きっと ooruriさんも好きになるはず "
そして、
7枚重ねのスカートをはいた女性のことを
教えてくれました。
私は ポルトガルから
何枚かの写真と動画を送りました。
そして 彼女へのお土産に
「ツバメの壁飾り」を買いました。
ポルトガルで
ツバメは 「幸運」の象徴。
またいつか、
彼女がポルトガルを訪れますように。
彼女といつか、旅ができますように。
願いを込めて。
でも私が日本へ帰国し、
しばらくしてから
その願いが叶う事はないことを知りました。
ナザレの波の動画を観たのが
最後だったそうです。
ナザレの海、観てくれたんだ…
最近になって、やっと彼女の元へ
ツバメのお守りを届けることができました。
本当は、彼女に会いたいです。
天国からも
たくさん、たくさん旅を続けてください。
大好きなナザレの街にもね。
－心より 感謝を込めて－
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