クルクリ世界遺産note 骨と砂
前回はゴビ砂漠から白亜期への時空旅行でした。久々に探求スイッチ🔛で、今日は砂漠をテーマに旅してみようと思います。
砂漠とは
地球の陸地の20〜25%を占める砂漠。
クルクリの砂漠のイメージはこんな感じ。
で・す・が!
実際には砂漠の90%以上が岩石砂漠なので、イメージする砂砂漠というのは、砂漠の中でもわずか数%しか存在しないのです。
では、世界最大の砂漠といえば???
サハラ砂漠!!
と、いいたいところで・す・が!
正解は……
まさかの南極という衝撃。
砂の量、関係ないらしい。南極大陸は巨大な砂漠に分類されるということを初めて知った47歳の秋。日々成長しておりますよ(笑)
砂漠は化石の宝庫
今回のゴビ砂漠も然り、化石の宝庫とされる地域は砂漠地帯が多い。
▶︎ダイナソール州立公園(カナダ):1979年
白亜期後期の地層からティラノサウルスなどお馴染みの恐竜の化石が多数出土するバッドランド。
▶︎イスチグアラスト・タランパジャ自然公園群(アルゼンチン):2000年
三畳紀後期の恐竜や哺乳類などの化石が出土。
▶︎ワディ・アル・ヒタン(エジプト):2005年
砂漠地帯は植物が少ないことで、地層が露出して発見しやすい。侵食などで化石が破損されにくく保存状態が良い。といった利点があるようだ。
ちなみに日本で唯一砂漠がある都道府県はどこでしょう?
鳥取ではありませんよ。鳥取砂丘は砂漠ではなく海岸砂丘だそうなので。
答えはなんと……
東京都です!
とはいえ!これは厳密にいうと砂漠ではありませんのでご注意を。降水量の多い伊豆大島は先に述べた砂漠の定義には当てはまりませんね。
単純に『砂漠』と表記されている日本唯一の場所ということのようです。
自然遺産としての砂漠
▶︎ルート砂漠(イラン):2016年
最高気温70度をマークしたこともある世界で最も暑い場所の一つ。
6月ー10月まで続く強風による風食の結果、ヤルダンという特異な形状が形成される。また、この強風は岩石を削り、砂を堆積させることで、高さ400m以上の巨大な砂丘も造り出す。
鳥取砂丘の名物『馬の背』が高さ約50mだから…いや、もう想像もできません。
▶︎ナミブ砂海(ナミビア):2013年
ナミビアの海岸沿いに2000km続くナミブ砂漠の中にあるナミブ砂海。(砂海とは砂丘が続く規模の大きい地形のこと。)
・登録基準(ⅶ)〜(x)を全て満たした自然遺産。
・世界でも珍しい海岸砂漠。
半固定化した約2100万年前の古い層の上に、流動的な約500万年ほどの若い層が広がる砂丘システム。この砂丘は、数千kmも離れたドラーケンスベルグ山脈から運ばれた砂塵が、海からの風によって内陸に押し返されて形成されることも大きな特徴。
多様な砂漠地形と、海からの湿った風により砂の鉄分が酸化して赤く輝く景観は、まさに類まれな美しい景観であろう。
ということで、今回の砂漠の旅はこれにて終了。
→つづく(多分)
参考資料