見出し画像

「自分が観に行くと負ける」という心理

長年スポーツ観戦をしていると、表題のような心理状態に陥ることがあります。
観戦するたびに負け続けていると「もしかしたら自分が現地に行っているせいで負けているのかな?」と思ってしまいます。個人差はあるとは思いますが、僕はそういうタイプです。

というのも、高校サッカーの決勝戦。流通経済大学附属柏 対 青森山田の試合を観に行ったのですが、僕は千葉出身ということもあり、流通経済大学附属柏を応援していました。
結果として1ー3で敗戦。実は去年の決勝、流通経済大学附属柏 対 前橋育英の試合も観戦したのですが、こちらも敗戦しました。
これだけではありません。今年、去年の高校サッカーの他にも

・都市対抗野球決勝
   三菱重工神戸・高砂 対 大阪ガス
      →三菱重工側で負け
・B.LEAGUEチャンピオンシップ決勝
   千葉ジェッツ 対 アルバルク東京
      →千葉ジェッツ側で負け

こんな感じで全国大会決勝レベルの試合を現地観戦したものは全て負けました。
今回で4連敗です。
逆に、観に行かなかった試合、特にバスケでの天皇杯は千葉ジェッツが2019年も優勝して三連覇を達成。
そうなると、自分が観戦に行ったから負けたんだろうと思ってしまうことがあるんです。現実にはそんなことは全くなく、観に行こうが行かまいが勝敗が変わることがないというのが事実なのですが。

何故そのような心理になるのか

画像1

僕の場合は野球に関しては負けたことをネタにすることも多いので別として、それ以外のスポーツに対して、勝敗以外の魅力というのをわかっていないからなのかなと推測しています。勝ったか負けたか。それしか基準が無いから負け続けると落ち込むのです。言葉は悪いですが、いわばギャンブルです。

まずはいちばんよく見る野球に関して考えてみます。
野球に関しては、競技そのものよりも他に楽しみを見出していることを自覚しています。その筆頭は野球応援です。アマチュア野球だと特にその傾向が強まります。アマチュアで好きなチームは、習志野高校に、新日鐵住金かずさマジック。両方ともに応援が有名なチームです。習志野高校だと「レッツゴーならしの」かずさだと「ボンバー君津」これらが発動しただけで満足します。
また、JR北海道硬式野球倶楽部も好きなのですが、こちらは事情が異なりまして、1度観戦した時にジャイアントキリングを達成して以来ファンになりました。負けて当然。たまに勝つのが良いみたいなスタンスです。チャンステーマの「狙い撃ち」も大好きです。

画像2

プロ野球でも、2017年シーズンはヤクルトの試合を観に行くことも多かったのですが、その年のヤクルトは96敗しており、勝つほうが珍しい状態にありました。でもそれでも球場に通うことができた理由としては「傘を振るのが楽しいから」「出塁テーマに合わせてワッショイの動きをするのが楽しいから」なのです。得点が入れば東京音頭に合わせて傘を振る。入らなくても7回に必ず傘を振る。今日も負けたけれどいつもより沢山振れたから満足。こんな心境でした。

反面、1番の贔屓である千葉ロッテに関しては、正直勝ってもつまらなく感じるときもありました。理由は簡単で、チャンスにチャンステーマをやらない、コールが単調。これにつきます。これ以上語ると愚痴になってしまいますので、意見をまとめる機会がありましたら別記事にしようと思います。要は応援に魅力がないのです。

野球に関しては応援の他にも球団の経営について考えたり、個人的に好きな選手を応援したり、極端な例だと、1塁線、3塁線を選手が跨ぐか踏むか。どう跨ぐか。華麗なステップを刻むか。といっことを眺める謎の楽しみ方をしていたこともありました。他の楽しみ方が次々とでてきます。

画像3

しかし他のスポーツだと、サッカーやバスケなど、ルールが比較的わかりやすいものに関してはまずは勝敗に目が向いてしまいます。サッカーに関しては得点機会が他の球技と比べて圧倒的に少なく、0ー0のスコアレスドローで終わることも少なくはありません。0ー2で贔屓チームが負けた場合は、勝敗の次に魅力的な要素であろう、贔屓チームの得点を見ることができずに敗戦。という最悪の結果です。
「今日は相手とはいえゴールが見れたから満足」などとなった場合はその時点で勝敗以外の魅力を見出しているので良いのですが、そうでない場合は、その日は気分が落ち込むでしょうし、何試合も続ければ「自分が観に行ってるから負けるのでは?」となってしまうかもしれません。

これはあくまで一例ですので、例外などを挙げれば反論はあるでしょうが、要は、勝敗以外にある魅力を知ることが出来ればその競技が楽しく感じられるのではないかと考えているのです。
例えば僕の場合、バスケでは、全くの未経験で漫画『スラムダンク』での知識しかありません。その状態ではじめて試合を観に行き、贔屓の千葉ジェッツが負けました。それでも楽しめたのは、『スラムダンク』によりダンクシュートやフェイダウェイジャンプシュート、ブザービートなどの知識を事前に得ることができており、それを実際にみることができて興奮したからです。たとえそれが敵チームのプレーであっても。

最後に

画像4

長くなってしまいましたが、観戦した試合でことごとく負け続け、表題のような心境になってしまったり、競技そのものに魅力を失ってしまい、観戦から離れてしまうのは、ファンを減らし、それが巡りに巡って球団消滅などに繋がってしまう恐れがありとても悲しいことです。
どの競技でもそれに精通した人がおり、同じ競技であっても人それぞれに異なる魅力を見出していると思います。「この競技にはこういった魅力があるんだぜ」「この選手は人間的に素晴らしくて応援したくなるんだぜ」などこういった情報をもっと配信できる環境になれば、ファン離れを防ぐ要因のひとつになりえるのではないでしょうか。
僕も微力ながら自分が感じたものをもっと発信できればと考えています。

最後に、理想論になりますが、そういった様々な楽しみ方をもっと容認できる環境になればいいなとも思います。SNSなどをみると「この楽しみ方は間違っている」といったものが拡散されているのを時折見かけます。...別にいいじゃないですか。「野球はあまり好きではないけれどカープは好き」なんて人がいても。
オチで話が脱線しましたが、そんなことを考えながら流経大柏の敗戦ショックを紛らわしています(笑)

いいなと思ったら応援しよう!

ククルクルル
noteでのホットサンドメーカーを使用した調理関係や、youtubeでの動画製作関連に使用したいと考えております。特に動画の方では過去作品のバックアップ用のHDDが定期的に必要となりその費用で活動費が制限されているのが現状で、サポートにより活動の場を広げられたらと考えています。