スクウェア三大悪女を語ってみる
歴史に残る悪女になるぞを見ていたら
「悪女とは一体・・・うごごごご」
「悪女の定義が乱れる」
とエクスデスのような状態になってしまったので、改めて悪女とは何だよ、と突っ込みを入れてみることに
そういえばかつて「スクウェア三大悪女」と呼ばれた面々がおったなぁ、と
・魔界塔士Ｓａｇａのミレイユ
・ライブアライブのアリシア
・バハムートラグーンのヨヨ
確かヨヨがあまりにあまりだったせいで、スクウェア三大悪女というのが生まれたような気がする
一部で勘違いされてＦＦ８のリノアがミレイユの代わりになっていることもあるようだが、リノアはただの世間知らずで悪女ではないだろう
確かに言動にイラつくことがあったりサイファーの元カノだったりと、一部で嫌われそうな要素はあるが悪女ではない
恐らく中国三大悪女になぞらえられたのだろうが、中国は儒教国家で必要以上に女性が政治に関与することを嫌う傾向も強い
まあこの面々がやらかしたことは十分に悪女と呼ばれるに相応しいが
と、少し話が逸れたが改めてスクウェア三大悪女を紹介しようと思う
魔界塔士Ｓａｇａ・ミレイユ
トップバッターを務めるのは魔界塔士Ｓａｇａからミレイユ
とはいえ他二人に比べると圧倒的に弱い、弱すぎる
アリシア「奴は三大悪女の中でも最弱」
ヨヨ「三大悪女の面汚しよ」
くらい言われても仕方ないレベル
意外と当時のスクウェア作品に露骨な悪女が少なく、一応悪事を働いていたミレイユが抜擢されたと思われる
今ではダージュオブケルベロスのルクレツィアの方が相応しいと思っているが、さすがに今更定義を変えるのはめんどいのかそういった動きはない・・・と思っていたがさすがにあれ過ぎて最近では三大悪女の一人としてカウントされる模様
ルクレツィアも他二人とは違うベクトルでやばかったからなｗｗ
伊達に宝条を選んだ女じゃないと思わせる
さてかなり話が逸れたが、ミレイユの悪女案件を紹介しよう
あくまで発足した時の初期メンバーである彼女に敬意を表して、だ
とはいってもやったことは白虎と敵対するレジスタンスのメンバーでありながら「強い者が好き」という理由で白虎側に通じていた、というもの
白虎が用済みとして始末しようとした際に、姉のジャンヌがミレイユを庇って死亡してしまう
白虎を倒して話しかけると「はやくきえて」と暴言を吐く
大体これくらいだろうか
しかし悪事といっても良くありがちなものであり、暴言にしても裏切っていた自分を庇った姉が死亡した直後で、頭の中の整理が追いついていない故のものであろう
また他二人との大きな違いとして、最後に反省の弁を述べている
これだけでも悪女として型落ちであり、やはりルクレツィアと交代するべきでは？ と思わせる
とはいえ反省すれば許されるものでもないだろうが
ライブアライブ・アリシア
二人目はアリシアの紹介になる
と思ったら歴史に～の主人公と同じ名前かよｗｗ
このアリシアが転生して歴史に～のアリシアになってたら笑えない展開だなおい
ただ彼女に関しては比較的擁護できる点も多い
というのもプレイヤー視点では何があったか不明な点が多く、その不明点故に擁護しようと思えば幾らでも擁護できてしまう
ただあの短時間での心変わりが酷すぎることや、やはり最後にやらかしたことは擁護不可能なことは否定できないか
ざっとアリシアの経緯を説明するとルクレチア王国の王女で、武闘大会で優勝したオルステッドと婚約者になる
その後何の前触れもなく誘拐され、助けにいこうとオルステッドが奮闘するもののこれ以上ないどん底まで落とされ、本当に最後に残された希望が彼女を救うことになる
いざ到達してみると、それらは親友であったストレイボウの仕組んだことであり、前々から自分より上を行くオルステッドに思うところがあったが故の行動
どうにかストレイボウを退けるも、一部始終を見ていたアリシアはオルステッドを拒絶
あろうことか「あなたに負けるものの気持ちはわからない」と生まれついての勝ち組である王女の口からこの言葉
挙句の果てにストレイボウと心中を選ぶというとんでもないことに
ここで全てに裏切られたオルステッドが魔王オディオに、というのが中世編のラストになる
先にも述べた通り、アリシアに関しては描写されていない部分が多すぎる
故にストレイボウがアリシアに都合良く吹き込んだ、ということは大いに考えられることだ
そう考えると同情の余地はあるのだが、やはりオルステッドの話を全く聞かずに一方的にまくし立てた挙句自害、というのは擁護不可能だ
情緒不安定だったのかもしれない、とも考えたがリメイクにおいて落ち着いた口調で話していることから比較的冷静であったのだと推測される
余談だが、リメイクでＣＶが追加された恩恵を一番受けたのは中世編だと思っている
当初は近未来編や功夫編はともかく、他はそこまでかなと思っていただけにしてやられた感しかない
で、当然の権利のように一切反省しない
「止めて下さい」と言うだけで後悔や謝罪といったものが感じられない
ストレイボウですら「俺のせいなのか」と言ってプレイヤーの怒りを買うような反省の台詞を言っている
リメイクだと「俺のせいなのだ」に変わっており一字違うだけでここまで変わるものかとｗｗ
まあここは反省や後悔があるからこそ、自分にはできないから「止めて下さい」なのかもしれないが
確かに悪女と呼ばれるに相応しい行動はしているが、描写不足のせいで断言はしきれない部分もある
しかしプレイヤーからしたら紛れもなく悪女であろう
何せオルステッドは三大ＰＲＧ不幸主人公の一人として名前が挙がる程だ
あのＦＥ聖戦のシグルドと並ぶのだから
バハムートラグーン・ヨヨ
さて三大悪女の筆頭にしてこの項目が作られる元凶になった女がここで満を持して登場する
一応ゲームのヒロイン的な扱いなので、アリシアと異なり描写不足ということがないのも拍車をかけているか
序盤に誘拐されて囚われの身になるのはアリシアと共通している
その過程で敵国の将軍と・・・な関係になるのも似通っているだろうか
ただ主人公と幼馴染であり、周囲からは「最終的に二人は一緒になるのだろう」と思われる程度には仲が良かった
まずこの点がアリシアと大きく異なる
アリシアは政略結婚とも言え、オルステッドにそこまでの想いはなかったとも受け取れる
とはいえ女が途中で男を乗り換えるのは珍しい話でもないし、これだけで非難するのはどうだろうか（ゲームのシナリオでやることではないが）
また敵国将軍との関係もストックホルム症候群なら擁護するべきところだろう
だが問題はヨヨが自軍に戻って来た時からの行動
実際敵国将軍（もう面倒だから以後は名前出すわｗｗ）との関係を匂わせるような描写はあった
だが、ヨヨは戻ってきてからはずっと主人公（こっちもめんどいから名前出すｗｗ）に依存するような感じであり、ここで私は少し混乱した
こいつは何を考えているんだ、と
どうにもモヤモヤしたものを抱えながらプレイしていき、中盤で事実が判明する
ヨヨの本命はパルパレオスで、ビュウは都合よく扱われていただけに過ぎない、と
都合よく扱われていたは少々大袈裟だが、そう受け取られても仕方のない行動はしていた
かの有名な「サラマンダーより、ずっとはやい」や「大人になるって悲しいことなの」はヨヨの名（迷）言として代表的か
まあ百歩譲って許すとしよう、現実でもありがちな話だし（ゲームのシナリオでやることではない二回目）
この後が酷すぎてなぁ
なんやかんやあって、ヨヨとパルパレオスは正式に結ばれる形になる
で、問題なのがこのパルパレオスの処遇
いくら何でも今までガチで殺し合いをしていた（ゲームの雰囲気的にはそこまで殺伐としていないが）敵国の、それもＮｏ．２
そんな相手を簡単に受け入れられないというのは当然のことだ
いくらゲームとはいえ、このあたりをないがしろにしたら一気に白ける
だから何かしらそういった描写をする必要があるが、そのやり方が酷い
ぶっちゃけると「ヨヨがトップだから誰もパルパレオスに文句を言えない」という状況になし崩し的になっていた
少なくともパルパレオスが「今まで敵対していた自分が出しゃばるのは」と控えるような感じならまだましだったが、ヨヨの後ろ盾もあってかそういった感じがない
これは敵国側でもＮｏ．２で、トップの親友でもあったのとほぼ同じ行動を取っているようにも見える
で、ヨヨもパルパレオスが第一で他はどうでもいい、とまではいかないにしろそれに近い態度が見られる
当然の権利のように反省しない、というより周囲に気遣いができていない
こんなのを間近で見せられたらそりゃ周囲は失望するというもの
はっきり言ってビュウの人徳だけで部隊としての体裁をギリギリ保っていたと言っていい
もしビュウがヨヨを見捨てたらその時点で崩壊していただろう
まだ年端もいかない少女だから仕方ない部分はあるにしろ、組織のトップとしてあるまじき行動が目立つのも悪女として拍車をかけているか
というかパルパレオスとの相乗効果でよりヤバく見えているようにも感じる
軍人としては優秀なのだろうが、それ以外の点はかなり微妙
サウザーの親友でなければあそこまで高い立場にいられたか怪しい
今となっては楚漢戦争の三傑、韓信に近いような印象すらある
ぶっちゃけ他にも言いたい事は多々あるが、それを全部書いていると延々と終わらないのでこの程度にしておく
尚ビュウも先のＲＰＧ三大不幸主人公に名を連ねるが、他二人に比べると型落ちもいいところ
ヨヨ関連だけ見れば不幸だが、それ以外はかなり恵まれている
全方面に不幸だった他二人と比べてはいけないｗｗ
総括というかまとめみたいなもの
ミレイユは型落ちなのでここで語ることはほぼない
偶然なのか、アリシアとヨヨは王女であり、誘拐されるという点が共通している
ただ「アリシアが悪女でなければライブアライブという物語は成立しない」のに対して「ヨヨが悪女でなくてもバハムートラグーンという物語は成立する」という大きな違いがある
だからと言ってアリシアが許されるかといえばそんなことはないし、ヨヨが絶対的に悪女とも言い切ることはできない
何というか「悪役」だったらここまで言われることもなかったんだろうな、という感じはしている
魅力的な物語には相応の悪役は付き物とも言える
ＦＦ７のセフィロス辺りが代表例だろうか
とはいえ「悪女」も物語に華を添えるのもまた間違いない
ライブアライブはともかく、バハムートラグーンはヨヨの存在がなかったらただの良作ＳＲＰＧ、くらいの評価で留まっていただろう
悪名は無名に勝るとはよく言ったものだ