今更ライブアライブ所感3


年末は忙しいですね

仕事柄クリスマスだの年末だのは忙しい
とはいえ最近体調がよろしくなかったのも事実で、調子が良い時は特に考えずに文章を綴れるのだが、調子が悪いと同じ文章でも倍近く時間がかかる
何となく事前に何を書くか決めているというか、大雑把にこういった内容にするかと脳内で整理してから書いてはいるが、書いている最中に内容が二転三転しかけることも多々あったり
特に今回のように複数回に分けるとそういうことになりがちなので、中々に大変なところである

中世編

さて前置きはともかく、本題に入ろう
今までプレイしてきたシナリオと異なり、普通のRPGと言っても良いストーリー、システムで意表を突かれたプレイヤーも多かったと思われる
パーティーメンバーもドラクエ3の勇者戦士僧侶魔法使いを思わせるような構成で、いかにもといった感じ
ただハッシュの最強技であるデストレイルが「悪」属性の技でこの技が魔王を倒した伝説の技だったりと、所々にライブアライブらしさは感じられる
そしてこのシナリオがライブアライブの評価を決めたと言っても過言ではない
既存のRPGに対するアンチテーゼ、と開発が言っていたようにラストでとんでもないどんでん返しが訪れる
最近では「主人公が闇落ちして魔王になる」系の物語も普通にあるが、当時でこういったシナリオは珍しかった
そして、それをRPGメーカーとして名をはせていたスクウェアがやった、というのも大きいかもしれない
原作は少し前にFF6(もっとも、FF6にはライブアライブの宣伝チラシが入っていたがww)が発売され、これの後にクロノトリガーと発売時期に恵まれなかったのであまり話題にならなかったのは残念なところ
更にフロントミッションや聖剣3、ロマサガ3と立て続けに名作が発売されて埋もれてしまったのも痛い
と、話が逸れてしまったが本題に戻ろう
以前から触れているが、CVの恩恵を一番受けているのは間違いなく中世編だと思っている
特にオルステッドがストレイボウに嵌められるシーンでは、周囲が国王を殺したオルステッドに困惑している最中、真っ先に糾弾の声を上げたのは兵士に化けたストレイボウだった、という演出になっていた
これはCVがないとできない演出で、してやられたと感じた
またアリシアも当初はヒステリックというか、もっと感情的な演技をさせると思っていたが淡々というか、落ち着いた演技だった
つまりアリシアは正気であの行動に出たわけで、錯乱していたり狂気に囚われていたわけでもない
ここで感情的だったらストレイボウに嘘を吹き込まれた説が有力になるのだが、それをさせなかったのは想像の余地を残すためか、それとも別の目的か
逆にストレイボウが相当狂気的だったので、魔王城には人間の内に秘めた悪意を増幅させる何かがあるとも推察できる
もちろん、最後のオルステッドを含めて、になるが
そして闇落ちした後のオルステッドの演技も素晴らしい
今までずっと(戦闘時以外)無言だったので対比が凄かった
プレイ当時オルステッド役の中村悠一が文春砲を喰らっていて「おい魔王が出版社を滅ぼしに行くぞww」と冗談をポストしていた気がするww

キャラ評価
最終編では使えないキャラなので評価も何もない気はする
仮に使用できた場合、原作なら4人目の筆頭候補にはなっていたか
強いことは強いが攻撃オンリーの純粋アタッカーなので、それならサンダウンで良いんじゃね? とも
高原は通打、キューブはハイスピードオペ、ポゴはドテデスゲンと地味にオンリーワンな技を持っているのでそれらと天秤にかける感じか
今作の場合は弱点を付きやすくなったので雑魚戦で技を使い分けられるのは便利か
ボスはデストレイルで良いわけだし
まあ、雑魚はレイの画竜点睛、ボスはサンダウンのハリケンショットでええやん、となるのはこの際置いておこう

最終編

オルステッドを主人公に選んだ場合と、それ以外のキャラを選んだ場合で展開が違ってくる
オルステッドを主人公にした場合、今までのシナリオで倒してきたボスキャラを操作して主人公達と対峙するという当時では珍しい展開になる
これはこれで一種のバッドエンドになるのだが、自分が魔王側に立って主人公を倒すというのは中々に新鮮な体験だった
リメイクだとオルステッドが完全に闇落ちした姿になっており、各種ステータスを見れなくもなっていたりと微妙な変更があった
まあ直接戦う機会はないからさして問題はないだろう

と、軽くバッドエンドを見たところで本編に入る
原作だとおぼろ丸、師範、高原でやった記憶があるのでそれ以外から選択することに
色々考えたが、HD-2Dで若干マップが広くなった(ように感じた)ことや、ダッシュ速度が統一(とはいえおぼろ丸以外影響はない)されたことも踏まえてサンダウンを選択
仲間にするのが一番面倒なのと、キーアイテムを即回収できる点、加えて今作でもトップクラスの師範とアキラを即仲間にできるのは大きい
原作だと初期サンダウンでレイを仲間にするのはかなり困難(というか無理)だったのだが、今作は反撃の仕様変更でギリギリ勝てるようになった
竹林の虎で馬鹿みたいにレベル上げをしない限りは何とか勝てる
まあ仕様知っている原作プレイヤーなら竹林でレベル上げは地雷とわかっているのでやらんだろうけど
後は適当に仲間を加えたり武器を回収したりと原作に沿って淡々と進める感じ
最終編は最初のインパクトこそ強烈なのだが、それ以外は意外と地味というかラスボスまで淡々と進めるというか、あまりイベントがない
一応隠しボスがいたりはするのだが、別に倒さなくてもクリアはできる
とはいえ石化対策の防具を落とすのでそれの有無でボスの難易度が違ってはくるのだが
細かいことを言うなら、本能のダンジョンで「逃げたら駄目だ」と助言してくるキャラがいる
まさかこれを見越してポゴのCVを緒方恵美にしたのか? と一瞬思ってしまったが、さすがにないかww
ただエヴァも放送時期と発売時期が被ってるから狙った可能性は否定できないところもある
高原と森部のじーさんは絶対に狙っていると断言できるけど
ラスボスは原作3強にアキラを加えた良くも悪くもテンプレの面子で挑むことに
石化対策をしていたこともあって、そこまで苦戦せずに勝つことはできた
ただセントアリシアが演出的に強化されていて、原作の悲鳴が生声になっていたので恐怖度上昇、加えて原作では地味目だった演出も派手になってトラウマ度合まで上昇とやはり「わかっているな」とww

ラスボス後の特殊演出

真のラスボスでもあるSinオディオが今作唯一の隠し要素だった
原作で救われなかったオルステッドに対する救済でもあり、かといってオルステッドが生き返るといったありがちな展開でもない絶妙な落としどころ
オルステッドが生き返ったところで、中世世界の人間は全滅しているのだからそれを背負って生きていくことになる
それを考えるとあの落としどころはやはり丁度良いとも感じた
ここはほぼイベントバトルで、ほとんど苦戦せずに勝つことはできる
この難易度には賛否あるようだが、ここで負けると逆に白けるようにも思うのでこのくらいで良かったのだろう
原作よりもレベルが上がりやすかったこともあって、原作でできなかったデストレイルを覚えさせていたのだが、ここは覚えていて良かったと素直に思った
所詮自己満足に過ぎないのだが、ここでデストレイル使えるのと使えないのでは結構違ってくる
もちろん、覚えていなくてもクリアには全く支障はないのだがww

総括

原作プレイヤーなら大満足、という出来栄えだったことは間違いないだろう
私は反撃関連で地味にストレスを感じていたが、それも対処できるようになってからはそこまで問題にはならなかった
それでも意味のない反撃技を毎回使っているのでテンポが悪い、というのは否定できないところか
ほぼ原作と変わらない感じではあるが、さすがにキャラ性能は格差をなくす方向で調整した、と思われるのだが・・・
現代編でも触れたが開発は高原に恨みでもあるのか? と疑念を抱きたくなるような調整がちらほらと
逆にレイは唯一の女性キャラだから忖度したのか、と思うほどに優遇されていたというか、これはシステム変更がレイにとって追い風になったという方が正しいか
それでも原作のような3強1弱その他、という極端さはないかな、と
敢えて言うなら3強その他、くらいに落ち着いている感じか
加えて3強も飛び抜けているわけではなく、その他よりも少し上かくらい?
いや、飛び抜けているわけではないにしろ明確に強いか
それでも個人的3強の師範アキラサンダウン抜きでも十分やれると思うので、原作よりはキャラ格差はないか
原作だと3強抜きはかなりきつい感じだったことを考えれば十分だろう
以上を踏まえて、原作プレイヤーなら本当に満足の行く作品だった
特に著作権の関係でリメイクは無理と言われていただけに、リメイク発売はある意味で衝撃的だったとも
一つ苦言を申すなら最初からマルチで出してくれよ、とww
スクエニは今後マルチでやっていく方針のようなのだが、当時はそうでなかったのが悔やまれる
では新規プレイヤーはどうだったか、という話になる
私は新規ではないので推測混じりにはなるが「売れてないけどめっちゃ評価されているらしい、と聞いて買ったけどそこまでか?」というのが新規プレイヤーの感想だったのではなかろうか、と
確かに新規プレイヤーが遊んでも問題なくプレイできる出来栄えだ
ただ、良くも悪くも25年以上前のゲームをほぼそのまま持ってきている
故にこれを古臭いと感じるか、それとも逆に新鮮に感じるか
これで結構評価が割れそうな感じもする
あくまで聞いた話だが、何を考えたか売れると勘違いして大量生産して在庫の山になったというのを耳にした
原作が約20万くらいで、最低でもそれくらいは売れると判断したのか、それともそれ以上行けると判断したのかはわからんが、多くても50くらいが正しい見積もりだったのではないかと
そりゃ原作プレイヤーなら間違いなく買うだろうけど、最初はスイッチ限定コアゲーマーはスイッチ以外でプレイしたいだろうから、そこでも売り上げに影響したのではないだろうか
私は最近のゲームをあまりやらんので、そういった比較ができないのはある
ドラクエ11に比べれば簡単に終わるし、グラフィックやシステム面でもシンプルなのは否めない
やはり懐古向けゲームなのだろうし、それを踏まえた作りになっている
そして、その選択は間違っていなかった
どっちつかずなドラクエ3リメイクより評価されるのも当然だろう

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