おすすめの曲です

夜ふかしできなくなった私を朝方の海に連れて行った音楽。この街にはどこに海があるかも分からないけれど、白み始めた景色にどこか不釣り合いな漁船の汽笛が、そんなものは聞いたことがないはずなんだけれど、聞こえた気がしたんだ。
窓の外を眺めたら月が見えるんじゃないかって寝返りを打ってみたら、そこには曇り空しかなかったけれど、なんだか一連の一瞬が美しく思えた。
まだよく知らない街で見た桜は、初めて単純に私の旅立ちを祝ったような気がした。
朝の空気が懐かしい。頬に刺さる冷たさと、コントラストの低い見慣れないよく知る世界を、忘れてしまったら、かなしいな。

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