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一粒の種から作る畑
水耕容器に定植
お茶パックに植え付けて2週間経つと底から根が出てきます。
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こうなったら水耕容器への植え付けの適期です。容器を用意します。
容器はプラスチック製のざる状のものを使います。
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穴が開いてないものを使用するときには、側面からも空気が入るように開けるのがポイントです。
スリット鉢でもいいのですが、隙間が少し少ないので、底に4か所ほど穴を追加して、液肥が中まで浸透するようにしてください。
容器の中には多孔性の軽石などを詰めます。私は日向土を使っています。
使うのは中粒以上がいいでしょう。あまり細かいと目詰まりします。
日向土の良いところは、ある程度重さがあるので株が安定しやすいこと、多孔質で水はけがよく、しかも保水性に優れているところです。使用時に洗い流して、表面についている微塵を除いておきます。
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何べんも使っているうちに微塵も出なくなりますが、だんだん崩れてきます。
そうなったらプランターや鉢底の水はけ改良剤として使ってください。
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この上に苗を置きます。
以前は周りにも日向土を入れて埋めていましたが、毛細管現象で上部まで液肥が浸透してくるのが判ったので、上に置くだけにしました。これでも根は問題なく伸びて液肥を吸ってくれます。
水耕栽培は根が呼吸することと、液肥を吸い上げることのバランスが大切です。そのために大掛かりな栽培になると液肥にエアを注入して空気を循環させたりするのですが、このように小規模栽培ではその循環が自然に行われるように工夫します。
液肥は昔からハイポニカを使用しています。
よく大量に購入される方もいるのですが、トマトを1シーズン育てるならこの分量で十分です。
私はこの分量でベランダで8株育てます。
ちなみに中に計量カップやスポイトが入っているものがありますが、底まで届かずに使いづらいです。
なのでホームセンターでこのようなスポイトを購入することをお勧めします。
A液,B液ともに2mlを1Lの水に加えます。1Lの計量カップも100均で購入しておくと便利ですね。
スポイトは共有せずにそれぞれ1本ずつ用意してください。
さて、容器に苗を置いたら、容器の下から液肥を吸わせます。
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以前は100均でも売っていたのですが、最近見かけなくなっているようです。あえて言えばこんなのでも十分です。
これだと水が3L近く入るので、かなり大きいものも育てられそうです。
底面給水については各自容器を工夫してみてください。
さて、植え付けは終わりましたが、まだ寒いので外には出しません。
日の当たる暖かいところにおいてもう少し大きくなるのを待ちます。もし外に置く場合は、夜は穴の開いたビニールなどをかぶせ、保温に努めてください。
完全に外に出せるのはGW後半です。それまではなくなる都度液肥を追加して育ててください。