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海月

大学生の頃、「濃麺海月」というラーメン屋さんが狂的に好きで足繁く通っていた。

煮干しのセメント系と言われるジャンルのラーメンで、強烈な中毒性がある。えぐみもあるが、それがまた癖になる。

万人受けするものではなく、苦手な人は苦手だが、好きな人は熱狂的に嵌るタイプのラーメンだ。

札幌に帰ってきてからも色々なラーメン屋さんに行ったが、どこも美味しいは美味しいのだが、海月のようなあの強烈なインパクトがない。

まあそれはそうと、クラゲの漢字は海月と書くこれ美しい。

海に浮かぶ月。

水中でぷかぷか浮いているクラゲが我々と同じ生き物であるということが誠に信じられない。

クラゲはなにを感じ、なにを喜びに、何のために生きているのだろうか。ぷかぷかと浮かんでいる様、海と一体化していくようなその様は宇宙と調和すること、宇宙のリズムの中に自分を溶かすようだ。

それはきっとなにより幸せなことで、やさしいことな気がする。

神秘的な生き物を描くのは楽しい。

海月描いてみた。

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