3度目の自動車学校を卒業して
今日、無事に卒業検定に合格し、3度目の自動車学校を卒業した。
と言っても、今回は限定解除で教習時間は5時間しかなかったから、車の免許を取った時のような、達成感や嬉しさはそこまで感じない。期間も入校して卒業まで1ヶ月の早さだった。
今回自分が取得した免許はMT普通自動二輪免許。一般に中免と言われる最もポピュラーなもので400ccまでのバイクには乗れるようになる。自分は3年前くらいに、普通自動二輪の免許は取ったのだけど、小型限定(125ccまで)で取ったので、乗れるバイクには制限がついていた。それが今回で、この制限を撤廃できたというわけだ。最初から中免を取れば良かったのだが、 当時乗りたいバイクが125ccだったというのと、400ccを扱える自信がなかったから。今になって中免を取ろうと思ったのは、免許証に記載されている、普通二輪は小型限定に限る、という文面がなんか嫌でならなかったから。車校に再び通うことは正直、かなりためらったが、熟考の末、時間が出来た今のうちに取ろうと決心したわけだ。
教習はとにかくオーバーしたくなかった(お金も時間もかかるから)ので、教習後に復習したり、検定コースを暗記したり、Youtubeで失敗した課題のコツを見たりして、とにかく時間を使ってやれることはやった。特に今回は教習が5時間しかなかったから、必死に頑張った。
以下は教習の日記である。
初回の教習
400ccの車体が重くて取り回しがかなり難しかった。ポジションも慣れていないから違和感ある。クラッチ操作は去年MT車乗ってたから、問題なくできた。一本橋、坂道発進、クランク、S字も行けた。不安なのは未経験のスラロームかな。インストラクターからも基本は出来てた、と言われた。コースも小型二輪の時と同じのだから、覚えるのも苦労しなさそう。乗る前はかなり不安だったけど、楽しかったな~。中型はパワーあるから小型よりもエンストはしにくいという良い点もある。時間内の合格を目標に頑張る。その為にはコースを暗記したり、操作のイメトレしたりして、できる限りの努力はする。中免取れたら、殆どのバイクは乗れるもんね。早く取りたいな。
2回目
今日はBコースを走った。クラッチ操作もできてたし、エンストや転倒もしなかったし、かなり良い感じだと思う。急制動のクラッチを握るタイミングが早いから、停止するギリギリで良いと言われた。あとは検定コースを暗記して、走行位置や安全確認、合図をどこで出すかとかさえ覚えれば、合格できると思う。あと3時間だから、一気に乗って、体が覚えてるうちに卒検も受けたい。
3,4回目
今日は2時間続けての教習だった。A,Bコースを繰り返し走ったけど、コースも大体覚えたし、前回、上手く出来なかった急制動も出来ていた。ただS字で1回だけパイロンに当たってしまった。クランクやS字はゆっくり行きすぎると、バランス崩しやすいから、気をつけないと。多分、何かやらかさない限り、落ち着いていけば、卒検も受かる。想像以上に順調だ。もう少しだから、頑張ろう。
5回目
今日は見極めだった。大きなミスをすることなく、パスできて良かった。今日もA,Bコース両方走ったけど、転倒やエンストはしなかったし、急制動や前回失敗したクランクもノーミスで行けた。今日のような走りができれば、明日の卒検は受かると思う。落ち着いて頑張る。
そして、卒検当日。
天気は晴れだった。雨だったら、スリップしやすくて走りにくいから、晴れてくれて良かった。バイクの卒検は自分以外に15人くらいいた。検定コースは抽選の結果、Bコースを走ることになった。Aコースよりは得意なコースだったから、ラッキー。卒検は昼休みの時間に行われるから、いつもは教習車で溢れている、場内はとても静か。それが独特の雰囲気というか、緊張感を与える。
自分は順番が最後の方だったので、待ち時間が結構あった。先に受けている人たちの走りを見ていたのだけど、みんなミスすることもなく、完走していた。そしてついに自分の番が来た。CB400(教習車)のサイドスタンドを払い、後方確認をして、ブレーキを握りながら乗車。ミラーを調節して、クラッチを握り、エンジンをつける。そして、ギアを1速にして、いよいよ発進。この発進するまでが、意外にやることが多く大変なのだが、手順通りにできたから、緊張がだいぶ解けたと思う。コースに出てからは、坂道発進、障害物の対応、踏切、直線での40キロ以上での走行、と順調に課題をクリアしていった。
そして、次は少し不安がある急制動。車にはない課題で、40キロ以上の速度から、急停止する、という課題である。停止線を少しでも超えると即失格になるので、かなり緊張感がある。また、ブレーキをかける直前に40キロ出ていなかったり、ブレーキをかけるタイミングが早過ぎたら、やり直しになる。不安はあったが、教習中に上手くできてた時と同じようにやろう、と腹を括り、ブレーキをかけた。すると停止線よりも2メートルくらい、前で停まった。大成功だ!その後は落ち着いて、ギアをローギアに戻して、残るはバランス課題だ。まずはスラローム。パイロン間をくねくね曲がって、走行するというもの。遅すぎると原点されるのだが、緊張と慎重に行きすぎるあまり、かなり遅くなってしまった。だが、パイロンに当たって、失格になるよりはマシなので、気にせずに後半もスピードは上げたりせず、なんとか成功した。
次は一本橋。これは得意な方で、教習中もミスをしたことがなかった。とにかく焦らず慎重に、橋に乗ったら、視線は前に向けて、無心で進んだ。これも危なげなく成功。これで残りの課題は2つだ。続いてはクランク。これは、教習中、一度だけバランスを崩して、ミスをしたので、不安だった。そこでYoutubeでコツを調べると、目線は下ではなく進行方向を見ることと、アウト寄りからコーナーを曲がるライン取り、というアドバイスを忠実に実行したら、転倒も足をつくこともなく、難なく成功できた。教習で失敗してすぐに対処法を調べておいて良かった。
そしていよいよ最後の課題、S字だ。これは教習で一度もミスはしていなかったから、緊張はあまりしなかった。これも目線は進行方向を見ることを心がけて進んだ。これも無事に成功。あとはゴール地点に戻るだけだ。バイクから降車するまでが試験だ。ここでバイクを倒したら、失格になってしまう。CBは200キロ以上もあるから、降りる時にバランスを崩して、倒しやすい。だから慎重に降りて、車体をしっかり支えて、サイドスタンドを確実に立てて、無事に終了。特に大きなミスもなく、合格することができた。今思えば、検定はそんなに難しい内容のものではないとは思うけど、検定直前は緊張していつもは失敗しない所でミスしたらどうしようとか、かなりナーバスになっていた。
自分は試験ギリギリまでコース表を見てイメトレしていたけど、他の人はひたすらゲームしてたり、スマホを見ている人もいて、すごいなあと思った。プレッシャーや本番に強くなることも大事だなと思った。その為にはこういう試験とか人前に出て何か発表する、などの経験を重ねないといけないな、と感じた。直前になっても、自分なら絶対できる、と思えるようなメンタルになりたいな。
ただ検定が始まってからは落ち着いてでき、一発で合格できた経験は自信にもなったし、今後の糧になると思う。
とりあえず、早めに免許センターに行って限定解除の交付をしてもらおう。今すぐに中型のバイクに乗る予定はないけど、制限が撤廃されるのはかなり嬉しい。小型限定は乗れるバイクが少なくて、不自由感があったから。
3年ぶりに通った自動車学校もなんだかんだ楽しかったな。車の免許を取りに通っていた時に比べると、もう自分は学生でも子供でもなくなったな〜。以前より立ち振る舞いや心に余裕は出てきたけど、初々しさは無くなって、なんか悲しいような感じもする。普通二輪の免許と同時に、時の流れも感じてしまった、1ヶ月だったな。
色々詰め込みすぎで、めちゃくちゃに長くなってしまったけど、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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