日本語で理解する集合論 part 1
$${\S 1 .集合とは}$$
まず、集合論を始めるにあたって
必要な単語の定義を紹介していきます!
~集合(set)~
集合とは、
「YesかNo」で判定できる条件をもつモノの集まり
のことをいいます。
例 :
× 「背の高い人」の集まりは、
人によって基準が違うので、
集合とはいえません。
○ 「身長が175cm以上の人」の集まりは、
絶対的な評価ができ、
人によって判定が変わることはないので、
集合といえます。
ここで、数学でよく使われる集合を紹介しておきます。
自然数全体 (natural number):
「1, 2, 3, …」と続く、数全体の集まりのことです。
(0を含めることもあります。)
これを集合$${\mathbb{N}}$$と表します。
整数全体 (integer):
「..., -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3, …」というような、
自然数全体に「負の数」と「0」を加えた
数全体の集まりのことです。
これを集合$${\mathbb{Z}}$$と表します。
有理数全体(rational number):
整数全体に、
分数$${n/m}$$ ($${n,m}$$は整数, $${m≠0}$$)で
表せる数を加えた数全体の集まりのことです。
これを集合$${\mathbb{Q}}$$と表します。
実数全体 (real number):
有理数全体に、
無理数(分数$${n/m}$$ で 表せない数)を
加えた数全体の集まりのことです。
これを集合$${\mathbb{R}}$$と表します。
複素数全体(complex number) :
実数全体に、虚数 ($${a+bi}$$で表せる数)
(a,bは実数で,$${b≠0}$$,$${i}$$は虚数単位)
を加えた数全体の集まりのことです。
これを集合$${\mathbb{C}}$$と表します。
今回は、集合について学びました。
次回は、集合を構成する要素について紹介したいと思います !