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俺とジェットコースター@宇都宮動物園

俺とお前とハローマック

初乗車:2023年11月18日
好きなセクション:最後のキャメルバック

 供のころテンションが上がったコトと言えば、旅館のゲームコーナーとおもちゃ屋だ。特に後者に関しては、20代後半に差し掛かりアラサーへと両足を突っ込んでいる今の俺であっても、町のおもちゃ屋さんを見かけるとちょっとテンションが上がる。入店するわけでもないのに。

 んな俺が昔よく訪れたお店の一つが、おもちゃのハローマックだった。マクドナルドのハッピーセットでは満足できなくなった当時の俺からすると、広い店内に所狭しと玩具が並べられたの空間は、失神しかねないレベルの神店舗だった。と言うか若干失神してたと思う。流石おもちゃのまちを標榜しているだけある。

 ントに酷いときは週に1回通っていたハローマック。いま、Apple社製のガジェットを好んで使う人をマカーと呼んだりするが、あの頃の俺は完全にハローマッカーだった。は?

 ェットコレビューなのになんでハローマックの話をしているんだ、というツッコミが来そうなのだが、今回取り上げる宇都宮動物園のジェットコースターを見てもらいたい。

マックライオン号

 全にハローマックのアイツだ。店舗看板に張り付いて、郊外の国道に対し手を振っているアイツだ。どれくらい似ているかというと…

東京靴流通センター

 然似ていなかった。コースターを見たときは、完全にマックライオンじゃん!ワッ…ってなってたけど、改めて見比べると、パチモンレベルで似ていなかった。

 置きを長くすることで、文章量を多く見せるという小学生並みのテクニックでお茶を濁したところで、宇都宮ジェットの話。訪れたこの日は天気の良い土曜日の午後。園内はカップルや家族連れがそこそこと言った印象。まあ、こんなポカポカ陽気の園内にジェットコマニアがぶらついてるのは場違い感が半端ない。

かんらんしゃ

 目当てのジェットコースターは、車両こそ綺麗に保たれているものの、駅舎やレールが少し色褪せており年季を感じさせる。RCDBを見ても、このジェットコがいつ運行開始されたか掲載されていないのだが、手元の”ぴあMAP 遊園地&テーマパーク2001年版”には掲載されているので少なくとも20年以上は運転していることとなる。

哀愁

 本レジャーサービスと言う、ジェットコマニアにしか聞きなじみのないメーカーが作ったこのコースターは、群馬サファリパークのコースター(クローズ済み)の兄弟機にあたる。群サファのコースターは、結構浮いたという話を周りのマニアから聞くことが多いため、この宇都宮の機種に対しても期待が持てた。

 ックライオン君は2人×7両編成の14人乗り。また、安全装置は簡易的なシートベルトのみ。ゴーカートのような心許ない共用ベルトに若干の不安が残る。

漢のシートベルト一本主義

 げえ小刻みな発車ブザーが鳴ると、レール下のプッシャーに押し出されて発車。かなりチェーンが錆び付いている雰囲気だが、巻き上げは意外にスムーズ。ココだけで言えば白鯨の方がよっぽどぎこちない。

高さは15~20mほど
巻き上げ中は園内が見渡せるぞ

 き上げを終えると、助走を付けながら右に旋回。降下しながら旋回するため、スピードが付くたびに遠心力で外側に吸い寄せられる。

公園の上を旋回
周囲の木に当たりそうだ

 180度ほど旋回すると駅舎を横目に最初のキャメルバックだ。まだまだ序盤ということで速度が出ていないせいか、先頭に乗ってもキャメル頂上ではあまりエアタイムは感じられなかった。

キャメルの頂上へ
まあ、浮かないっスよね

 ャメルを超えると一瞬上昇する箇所があるのだが、拘束具がシートベルトのみという簡易な設計な為か、尻が付き上げられるような浮きが味わえる。東山動植物園のジェットコみたいな感じだ。

赤丸の個所で不意打ちアリ

 意の突き上げを食らいつつ、左旋回しながら園内の外れへと疾走していくマックライオン君。流石にスピード出てきたのか遠心力は序盤より強め。走行中、右手には空地と長閑な山が広がっており、ここが栃木県の外れであることを嫌でも感じさせる。ド・田舎

田んぼを横目に見つつ旋回
ピンぼけ~

 速しながら旋回した後は2つめのキャメルバックだ。ゴーカートコースを縦断する形でジェットコがレイアウトされているため、走行中のカートを停車させ、キャメルを超えていくマックライオン君を眺めているファミリーも居た。普通の遊園地では怒られそうな行為だが、大丈夫なのか。

ゴーカートコースを縦断する形でレイアウトされている

 石に位置エネルギーも十分使っているため、先頭付近に乗ればキャメル頂上でほんのりと浮く。最後尾ではそんなに浮かないが、引き込まれ感アリ。まあ、どこのコースターに乗っても最後尾は引き込まれがちなので、宇都宮ジェットに限った話では無いけど。

引き込まれる

 2回目のキャメルを超えると、再度大きく右に旋回しながら降下していく。カント角が無いに等しいので、マウス系かよ!と突っ込みたくなるような上半身の振られ方だ。この時、ゴーカートコース外れの雑木林を通過するのだが、車両の下に目をやると洗濯物が干してあったり、謎の飼育小屋が大量に設置してあったりして、どことなく生活感がある空間が見える。特に飼育小屋はかなり錆び付いており、不穏な雰囲気を醸し出していた。アレは何が飼われていたんだろうか。

問題の小屋は撮り忘れてしまったが、この先に見えてくる

 回が終わると、最後の山場である3つ目のキャメルバックだ。丁度2つ目のキャメルの真下を通ることになるため、地面スレスレまで急降下。先頭に乗れば、ココでもふんわりと浮いてる感じ。今までのキャメルより落差があるのか、最後尾での引き込まれ感は一番強めだ。

2個めのキャメルを潜る様にして降下
地面スレスレ

 後は十分に余力を残しつつブレーキ。レールの下から摩擦板がせり上がり、車両の真下に押し付ける形で減速させるため、ブレーキング時の音はバキバキバキ!!!!!と爆音。結構大きい音がするのでビビる。

マックライオン君、明らかに寿命を削る音を立ててるぞ…

 群サファの評判を聞いていたからか、それなりにハードルが上がってしまっていたというのもあって、キャメルバックでの浮きの弱さが少し惜しい。ただ最後尾での引き込まれ感や、コーナーでの振り回され方におっ!思わされることもあって、自走式のドラゴンコースターを無造作に設置するくらいだったら全然アリな部類のジェットコだったかと思う。乗り撮りもOKしてくれたし。

これになりてえ

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