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覚悟を超える出来事が満載の日本への帰省が終了
一昨日、伊丹空港-羽田空港-成田空港-オークランドのルートで、NZに戻ってきました。マスクとアクリル板とアルコール消毒の国から、ほぼマスクなしの初夏の日差しがまぶしい国へ。上の写真は、伊丹空港で食べた日本での最後の食事、とんかつ!
あちこち旅行もしたし、美味しいものをたくさん食べたし、実家の掃除はだいぶ進んだし。でも、前の帰省からのこの3年半で、両親が予想以上に変化していました。覚悟はしていたけれど、でも、その覚悟以上に。
特に大きな衝撃は、父が認知症の診断を受けたこと。2年半前にNZに遊びに来てくれた時は、一緒にゴルフをするぐらい元気だったし、その後も、電話やメールでのやりとりではピンと来ていなかったのですが、一つ屋根の下で暮らしてみるとあまりにも物忘れがひどい、何度も同じものを買ってくる、感情の浮き沈みが激しい、という、典型的なパターン。それなのに、車の運転をやめたがらないのが非常に困りました。
それでも、本人も自分の記憶に不安は感じていたようで、誘ったら、近所の主治医をすんなり一緒に受診して、総合病院の物忘れ外来を紹介してもらいました。物忘れ外来に実際に行くまでは、何回か「行きたくない」と涙をためて訴えられたりしたのですが、「早めに分かったら薬があるから」となんとか説得して、長谷川式の検査や脳のMRIを受けて、「アルツハイマー型の中期」という宣告を受けました。
診断を受けた時に、お医者さんから「今から運転は犯罪になります。家族が訴えられます」と言われ、そのときはショックを受けていた父でした。それなのに、自分の状況を理解せず、安全運転で気を付けているから、と、車を運転するのがなかなかやめられず。何度かもめた後、ようやく納得した車の売却の申し込みは、私の出発の前日に終えて、残りの手続きの書類の準備は妹に託しました。ところが今日も、妹からLINEで、「お父さんの車がない、黙ってどこかに行ってしまった」と連絡があって、どうすることもできなくて、おろおろ。1時間以上たってやっと携帯に連絡が取れて、いつもの整形外科に行っていたことが判明。家族と「もう運転はしない」と約束したのに、それを忘れてしまう、または軽く考えてしまう模様。引き取り日まで、車の鍵は妹に預かってもらうことになりました。
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これからまだまだ、大変なこと、つらいことが待ち受けているに違いない。そして、この2カ月、両親と実家で過ごした日々は思い出の宝物になるに違いない。終わりの始まり。一日、一日、大切に、楽しんで、慈しみながら、過ごしていきたいと思う。
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