【創作小説を】真夏暑さの幻覚と、始まらない物語
久々に外に出る。
思った以上の暑さがあり溶けるかと思った。取り敢えず早く目的地に行かないと体力的に辛い…。足早と目的地「コンビニ」へ向かって歩いた。
こんなに、陽に照らされるなら外に出なきゃ良かった。赤信号に足を取られ信号待ちをしていると、ふわっと生暖かい空気が肌を触れた。
生暖かい空気に苛立ちを覚えたその時、
何かが目の前を走り抜けた。
暑さにやられたのか?幻か。と疑いたくなる光景。よく見る…あの瞬間。気付いた時には手を伸ばしていた。スローモーションの様に感じる
これほど動かないモノなのだろうか。
届きそうで届かないそしてその何かは…目の前で消えた。
今、何処にいるのか。ちゃんと歩けているのか。何故よく分からない感情に襲われているのか。己では理解できない。目の前に起きたのは日常の一部とは思えない出来事で、その場を離れたらまたいつもの暑い夏の日常と変わる。可笑しいと思う。可笑しいと思いつつこれが日常なのかとふと思う。
あの出来事は、そういうものだった。
そう思うことにした。
心情に切りがついた時、またジリジリと暑さが戻り、蝉のうるさい声まで聞こえてきた。「あっコンビニ行くんだった」こんな暑い外に居たくない。足早に目的に向かった。
「いらっしゃいませ」
店員の明るい声が響く。店の中に入れば涼しい風
生き返る様な涼しさ。
お目当てのものをカゴに入れ、
清算を済ます。「ありがとうございました」店員の声が聞こえならが、コンビニを出た。 ジリジリとした暑さが襲う…暑い。早く帰ろう
平穏な一日に、サイレンが鳴り響く。
音がなる方とは逆に歩き出した
「…が…いそ…だ!」
子供達が、反対方向に走っていく。
好奇心が旺盛だな。暑いのに元気なこったと思いながら、一部の記憶を後ろの方に押し退けた。
今日も一日、平和だな…。早く帰って涼もう 何事もなかった様に帰路を急いだ。