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桜の不思議なエネルギー

今日は、昨年行けなかった桜祭りに行った。

天気は快晴、気温も温かく、風は穏やかで、植物と土の香りが心地よい。

桜が所々咲いていて、まだ蕾の状態の木もあれば、日当たりが良い場所だと既に満開になっていたところもあった。

色々歩き回っていると、普段いかないところまで来て、お城の御隅櫓があった。
料金を支払えば中に入って最上階から市街を一望できる展望台もあるとの事で、これも経験と思って入ってみた。
展望台へ行く前に、代々その地を治めてきた藩主の名前や、当時の資料、年代ごとにあった出来事の年表などを見て、歴史に触れた。
その後、展望台へ行き市街を一望し、御隅櫓を後にした。

出店がある場所へ向かう途中、色々な人達が目に入った。

外国人観光客、花見目的の団体、入園式後に来たと思われる正装姿の女の子とスーツ姿の両親、ワンちゃん連れの老若男女、可愛いいメイクと服装をした女子達、活気溢れる声が響く男子達、赤ちゃん連れの家族、笑顔が素敵な老夫婦……等々。

出店がたくさんあって、お肉の焼けた良い香りが鼻腔をくすぐった。
普段食べられない食べ物もあって、すごくわくわくした。
しかも、出店ではないが、そこでしか食べられない桜ソフトクリームも販売していた。
出店で販売していたベビーカステラと、りんご飴・いちご飴・ぶとう飴と、桜ソフトクリームを買った。
落ち着ける場所へ行き、桜ソフトを食べた。
桜の香りがふんわり鼻から抜けていって、くどくない甘さのソフトが私の口の中を幸せにした。
歩き回って丁度体が熱くなっていたところだった為、心地いい冷たさと甘さが、身体に染み渡った。
お腹も心も満たされ、残りの食べ物は家に帰ってから食べようと思い、帰路についた。

桜から感じる、不思議なエネルギー。

春になると、真っ先に浮かぶのが「桜」。

春が近づいてくると、桜に触れたい!と思う。

実際に見て触れたくなるし、桜に関する商品や食べ物を買いたくなる。

写真も動画も撮りたくなる。

桜は本当に不思議な植物。

桜に触れたら優しくなれるのではないかと思ってしまう。

花弁は可愛らしく、蕾は愛らしい。
新芽の状態だと開花が楽しみになるし、花が散れば次の春が待ち遠しくなる。
桜の木があると、どうか健やかに…と願ってしまう。

華奢かと思えば、年月を重ねれば木の幹は太く根強くなり、その大きさに圧巻されるし、感動ものだ。

私の感覚だが__桜には、他の植物には無い母性のようなエネルギーも宿っているから、こんなに心が穏やかになるのではないかと思った。

何より__昔の人たちも同じ景色を見ていたかと思うと、植物から感じられる人との縁は、自然由来のメモリーだと感じた。

そんな桜を身近に感じられる日本に生まれてきて良かったと、私は心から思う。

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