便利はそんなにいらない
便利という言葉が以前は大好きで。
「これ、便利なんだよ。買った方がいいよ」とか。
「ここに入れておくと便利だよ。」とか。
「この便利情報は聞いておくといいよ」とか。
私の回りは便利で溢れていました。
便利な炊飯器、便利な収納の色々、便利な水切りカゴ、便利な野菜用のピーラー。
これらはなくても充分、不便ではありませんでした。
ご飯は土鍋で火で炊いてます。
収納はたくさんありました。
雑誌をしまう収納。小物をしまう収納。なくても困らない物をしまう収納。そして、笑ってしまうのですが、捨てられないただのゴミをしまう収納。
ピーラーの代わりに包丁で切るようにしました。
私は便利という言葉が大好きだったのです。
今でも油断すると
「便利だよ!」と、まるで、水戸黄門の紋所みたいに使います。
便利なものは、なくても大丈夫です。
洗濯機は便利です。エアコンも。
これはさすがに、異論は無いですが。
すごく便利で頭が上がらない思いですが。
他のものは大半なくてもなんとかなります。
土鍋でご飯を炊いて感動しました。
便利な炊飯器は片付けてしまってしまいました。
テレビもなくなれば、自由時間が増えました。
収納をたくさん片付けました。
ここに本があれば便利とか。
そんな事は全然なくて、スッキリした部屋は掃除がしやすくなりました。
もしもの時のお客様用の食器も無くても困りません。
そんなお客様は来ないし、いつも使っているお気に入りのお皿に出せばいいことです。
便利な物を今でもお店で見ます。
私は、かつての私だったら欲しがるだろうその物の前で苦笑いしてしまうようになりました。
雑貨。小物。キッチン雑貨。掃除用品。
便利なものはキリがありません。
スペースと、お金を食いつぶしていきます。
お金を貯めようと思った時。
不便も味方につけようと思いました。
そして、わかったのですが、不便の中に冒険と楽しみと幸せがある事が分かりました。
不便は不便です。
でも、それ以上に幸せが詰まっていました。
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