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#カルトにハマらなかった経緯
新興宗教にハマらなかった経緯5
《彼氏ができたことはひみつ》毎日の専門学校が、とても楽しい!私は成績上位者として授業をこなすことができていた。
美術以外の授業で常に落ちこぼれだったから、「よくできてる」状態が生まれて初めてに近しい。
しかも、学校の何人かの男子と異性として意識しあったりして・・・!
そんなことは冴えない高校生活の中では皆無だった。
毎日が今までになくルンルンだった。
カルチャーセンターの人もよくしてくれる。
新興宗教にハマらなかった経緯4
《ふたつのスクール》本格的にデザイナー養成の授業が始まった。専門学校に入学して、急に視界が拓けた気分だ。
予備校生の時までの私は、空気も読めなくてワガママだった。
アート至上主義者はそれが当然と振舞ってたし、
とにかく承認欲求が高く、視野狭窄だった。
なんと、そんな私に、急速に友人が増えて行く!
すんなり友達になれる経験は、生まれて初めてのことだ。
夢を諦めてデザイナーになろうとしたせいかは
新興宗教にハマらなかった経緯3
《洗濯機と風邪のイカレた話》
こうして専門学校に入学することを決めた私は、
落ち込む暇もなくアルバイトや準備に追われながら過ごしていた。
だが、事件は入学式前日に起きる。時は昼下がり。
上京してきた母と近所でランチを済ませてから、母は買い物に、私は洗濯をしに帰宅して、服の洗い上がりを待っていた。
そこで、脱水回転していた洗濯機が
聞いたことのない爆音を立てて止まってしまった。覗いてみればプラス
新興宗教にハマらなかった経緯2
《直感と疑いと胡散臭さと》
私は三浪めの美大受験を終了してから、合格発表を待ちながら惣菜工場でアルバイトをしていた。
今年も不合格だった。
ショックでも毎日惣菜を詰めていくのは楽しい。
毎日根気強く絵を描いていたせいか、丁寧に惣菜を詰める単純作業はとても性に合っている。
いよいよ、白田さんに紹介された鑑定の日が近づいてきた。
その稼いだ中から1万円を出して、買ってきた白い封筒に納め、始め
新興宗教にハマらなかった経緯1
《すいません。手相を見せてくれませんか?》
アルバイト帰りに最寄駅で声をかけられた時のことだ。
「すいません。手相を見せてくれませんか?」
このときも、迷わず自分の手を差し出した。
東京各地の駅前には、こうやって手相を勉強している人が数多くいる。
「好奇心で見てもらったけど、詐欺ではない事を確かめられたよ。
連絡先も聞かれなかったし!」
こんな友人の言葉があったのがきっかけにして、彼女たちと