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年齢コンプレックスから抜け出せない

「いやあ、それにしてもキョーコちゃん24歳なの驚きだねえ」


20歳を超えたあたりから、年齢に敏感になった。

私は今の歳に相応しい人間になれているんだろうか。

化粧も服装も立ち振る舞いもマナーも全部。
「年相応」がわからない。「垢ぬける」なんて幻。
一般常識なんてどこまで備わっていれば良いのか。


個人的に、高校生くらいから外見も内面もさほど変わっていないような気がするのだ。

唐突に不安になる。
このままで大丈夫?私。

焦ってネットを検索するといくらでも出てくる。
「若いうちにしておきたい○○!」
「大人が知らないと恥ずかしいこと10選」
どれもこれもタイトルからして煽ってくる。

「20代のうちにやっておくべきこと」
なんてありふれすぎていて、頭が痛い。

とりあえず君はここまで出来ているからオッケーだよ、
なんて誰も教えてくれない。
かと思えば「人それぞれだよ」なんてナマ優しい言葉もあるから、最終的には自分を安心させてくれる文章を探すのに必死だ。

たまに自分より年下の仕事仲間が、あたふたしている私をよそに
颯爽とフォローを入れたり、ちんぷんかんぷんな議論にスッと介入している所を見ると、一気に自信を無くす。

時間は平等のはずなのに時間の流れが違いすぎる
この差はどこで開いてしまったんだろう。

「○○歳なの意外だね」
そういわれるのが怖い。
その反応はなに?
24歳に見えないのは、何のせい?
容姿、行動、バイアス?

ネガティブなのは昔から変わらない。

この歳になって、私には何もないのか。
そう思うと本当に泣けてくる。


でもどんなに考えても、どんなに卑屈になっても、少しずつ動いていくしかないんだよな。だって今が一番若いから。
きっとこの繰り返し。

「生きてきた年月と自分が釣り合わない場合はどうしたらいいの?」
この沼からは一生抜け出せないんだろうな。


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黒龍 京子(Kurotatsu Kyoko)
最後まで読んで頂きありがとうございました!