身内に本音を言わない理由がわかったかも。
自分の本音を家族には言えない。言わない。
特に自分の人生に関わる重要なことは。
他人になら言える。(ことがある)
なぜなのか。
誤解のないよう言っておくと、
私は決して家族と不仲なわけではない。
一緒に出掛けるし、冗談も言い合う。
しかし、あまり相談というものをしない。
高校・大学進学を決めたときも
どの学校を志望しているのかは
最後まで言わなかった。
就職活動中も
どういった業界をみているのか
将来何になりたいのか
そういったことは濁してきた。
もちろん質問攻めにされたことはあったが
何とかかわしてきた。
思えば、
「私はこうしたいの、これがいいの」
そういった主張は小さい頃から
伝えることはなかった。
たぶん怖かったんだ。
否定されたり、
両親との温度差を感じることが。
あと、あまり信用していない。
子どもの頃から
私が話した言葉は、他の親族にも筒抜けだった。
変に秘密主義なところもあったもので
どうでもいいことでも
極力他人に知られたくなかった。
その人達と会うとき
こいつらは一体どこまで知っているのか
警戒するようになったし、
当たり障りのない話題を選ぶようになった。
親とちょっと意見が食い違ったりして
言い合いになると
自分がいなくなったところで
とやかく話している場面に何度も出くわした。
「あの子オカシイよ」「ちょっとねえ・・・」
それを階段の影で座りながら
いつも聞いていた。
恥ずかしながら、
今でも気になる。
私が居間からスッといなくなったとき、
ひそひそと2人が話しているのがわかると
ピタッと動きを止め、静かに聞き耳を立てる。
また何か言ってる。
私のこと?
さっき話したこと、マズかったかな。
血を分けた者同士とはいえ
我々は人だ。
悪態もつきたくなるだろう。
私ももう大人だ。
イヤだと思うことはあれど
責めたり恨むことはない。
そういうものだと考えている。
実際、今の状態に私は不満はない。
不便さも、思うところはない。
こころの内側を
さらすことはないけれど
総合的に関係は良好だといえるだろう。
ただ臆病なのか
あきらめなのかは
わからない。
これは、どの人間関係にも
当てはまることかもわからないけれど
良い関係をキープするには
適切な距離感は大切だと思っている。
何事も相手ありき。
自分は無理せず。
最後まで読んで頂きありがとうございました!