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褒め上手になれたら

「字が綺麗ですね。」


久しぶりに褒められた。

褒められること自体もそうだけど、
私の書く"文字"に関して。


自分でも、どちらかというと
美文字を書くんじゃないかと自負(笑)しているのは、

小学生の頃から、ずっと言われ続けてきた褒め言葉だったから。


でも、まさか。

大人になって再び言ってもらえる日がくるとは。


しかも、就活で初めて対面した面接官に。


「読みやすい字ってね、そんなにないんですよ。
あなたの字は読みやすい。」

そうまじまじと履歴書を見ていた。


あ、この"ね"の形いいねえ…


まだ言ってくれている役員の方を見て、
私はひどく狼狽した。

どう対応していいのかもわからないのもあったけど、

こんなことでそんなに褒めてくれるの?
そう思ったから。


こんなことでって感じてしまった自分が悲しい。


帰り道、面接での出来事を思い出しながら
自身の価値観の変化を憂いた。


子どもの頃は、純粋に
「字がキレイ」ってことが嬉しかった。
ちょっとした私の自慢でもあったし、自信にもなっていた。

それがいつの間にか、
「何の役にも立たないもの」になっていた。

こんなこと、何にもならない。
スキルでもないし、アピールできる要素でもない。

くだらないこと、たいしたことないことだと。
そう評価するようになった。

そう考え始めてしまったのはいつからだろう。
何が私をそうさせたんだろう。


でも、改めて自分の特長を気づかせてくれた人がいる。
これは、すごくすごくありがたいことだと思う。



私も、今以上に
人に目を向けられるようになろう。

その気づきや言葉によって
誰かが笑顔になってくれたら嬉しいな。





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黒龍 京子(Kurotatsu Kyoko)
最後まで読んで頂きありがとうございました!