俳句 山茶始開 の頃
亥の子唄藁うつ音は夜を照らし
遠ざかる亥の子唄聴く星星も
立冬(りっとう)二十四節気
この日より冬。日あしも目立って短くなる
山茶始開(さざんかはじめてひらく)七十二候
サザンカの花が咲き始める頃
写真は 土瓶 と 菊
七十二候の言葉に俳句と絵わや合わせることに挑戦中(58/72)
今日は 立冬に合わせたかのように冷えましたが 高温傾向甚だしいです。
五、六年前までは 確かにこの頃には山茶花が咲き 立冬までは炬燵は出さない など 冬らしい感じでした。
住む地域や場所にも拠るでしょうが、温暖化が激しいのが実感です。山茶花はまだ 見ていません。
亥の子さんの行事も 昔は寒風吹く夜、子ども達が地区の家々を回って亥の子を搗き、回り終えた子どもさんらにぜんざいが振る舞われました。(もとは収穫の祝い 農事の一環と言われています)
温暖化の今はとてものこと、歌い疲れ歩いて汗をかき、冷たい飲み物が好まれるとか。当地では昨夜 行事がありました。
ここまで書いて 日本版ハロウィンのようだと思いました…
・・・・・・・
亥の子さん
旧暦十月亥の日の亥の刻 (今年は十一月七日 夜九時〜十一時)
夜 子ども達が 家々を回り 玄関先で 藁をあんで棒状にしたもので 地面を打ちながら亥の子唄を歌います。
また、同じ県でも別の地域では 大きな丸い石に四方八方に縄をつけ 輪になって 地面を打ち付けながら 唄を歌います。
唄も 各地 いろいろ違うようです。
亥の子唄♫
いーのこ いのこ
お亥の子さんという人は
一つ 俵をふんまえて
二つ にっこりえびす顔
三つ 盃差し上げて
四つ 世の中良いように
五つ いつものごとくなり
六つ 無病息災に
七つ 何事ないように
八つ 櫓を建て並べ
九つ 小倉を建て並べ
十で とうとう おーさめた(納めた)
この家 繁盛するように
繁盛せー 繁盛せー もひとつおまけに繁盛せー
大声で唄うので、長らくコロナ禍で途絶えました。その間にも 少子高齢化に拍車がかかり
この行事も 風前の灯 今年が最後かも…とのことで、書き記しました。
今回は消えゆく亥の子さんの行事を お伝えしたくて 長い記事になりました。読んで頂き ありがとうございました。
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