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俳句 水始涸 の頃

  
   秋の夜や太鼓けいこの遠く鳴り


   刈田道跳ねる法被や子らの声

            法被…はっぴ


 水始涸(みずはじめてかる)七十二候
    天地の水気が涸れ始める頃

写真は 神無月 と 桔梗 (墨彩画)
七十二候の言葉に俳句と絵を合わせることに挑戦しています(只今51/72)

 十月 神無月 全国の神さまは出雲に集まるとか、集まらない神様もいらっしゃるとか、神様の世界も 自由で楽しそうです。出雲は さぞ賑やかでありましょう。
 一説には 「神嘗月」(かみなめつき)や
      「神の月」が転訛した という説も

間もなく秋祭りです。
 季語では 祭 は 夏ですが、これは神さまのお祭で、もとは賀茂祭 平安の雅なお祭を指すそうです。
 
 この辺りは秋祭りが 一番の祭です。収穫を終え感謝を神さまに献じるのは やはり 暮らしを支える大事なお祭です。
 夕刻 灯りをつけようと思うころ、静かな時間に何処からか 太鼓の音が 途切れ途切れに 聞こえてきます。
 夕暮れのあぜ道を 奉納踊りの稽古に行くらしい子どもさんが、行くのを目にします。

 昔ほど こころおどる行事では無くなっているらしいのですが、我ら高齢世代は しみじみと
子どもごころに還る 愉しみを 味わいます。
 
 更に上の世代のご高齢の方々は お神輿に手を合わせ、涙を流されます。
 生きるということの ほんとうの滋味を知ると
そうなる のかもしれません。
 
 行事を守ることが難しくなっています。コロナで一旦途絶えた秋祭りも復活したようです。あの 剽げた踊りが 今から楽しみです。雨が降りませんように…

今回は 長くなってしまいました。お読みいただき ありがとうございます。

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