日々の色 の歌と ミステリーの感想Ⅱ
やみくもに自転車を漕ぐ何処へ着くわけではないけど我を忘れる
我を忘れることは 年々減ってきている気がします。唯一 好きなミステリーを読んでいる時間は我を忘れて没頭しています。
昨年 長年待ち望んでいた カルロス.ルイス.サフォンの「精霊たちの迷宮」を読むことができました。「風の影」に始まる四部作の最終作です。心攫われました。全作を通して 大切な意味を持つ 忘れられた本の墓場 という 壮大な図書館は 私の脳内にイメージの場所を創り上げ、しばしば夢想しては訪れるという幸福を得ています。
作中人物に何度でも会いたくなるのです。会えば必ず新たな言葉をかけてくれます。私には帰る場所の一つです。