絵を描きたくても描けない大人へ。番外編『家族に打ち明ける』
僕は最初、家族に黙って絵を描き始めました。
だって怖いじゃないですか?
否定されるのが。
「本当に好きなことなら、そんなことにビビってちゃダメだ」とか、
「そんなことにビビってるくらいじゃ、本当に好きなことじゃないんだよ」とか、
聞こえてきそうですね。
実際に同じようなことをどこかで見聞きしたりされた方もいるかもしれません。
ですが、僕はそんなに強くありません。みんながみんな、強く生きられるわけではないのです。ですから、強者の言葉に振り回されないでください。価値観は人それぞれで、何が正解などというものはありません。
怖いものは怖いのです!
いいじゃないですか、それで。それが自分なのですから。
外野に耳を貸す必要はありません。まずは、弱い自分を受け入れてあげましょう。
さて、ここから今回の本題に入ります。僕がどうやって家族(妻)の理解を得たか、順を追って説明していきますね。
①5枚ほど絵を完成させる
デジタルでもアナログでも一緒です。
絵を5つほど完成させてください。
上手い下手は気にする必要はありませんが、落書きではダメです。本気で描いた自信作を5作品完成させてください。
僕はデジタルからスタートしたので、そのやり方を説明していきます。
①-1.お絵描きアプリをインストールする
スマホにお絵描きアプリをインストールします。僕は“アイビスペイント”をインストールしました。チュートリアルやブラシも豊富でオススメです。
①-2.試行錯誤しながら隙間時間に絵を描く。
最初は慣れません。うまく描けません。それで大丈夫です。
僕は最初の作品を完成させるまでに、アイビスペイントを始めてから3ヶ月かかりました。
ですから、なかなか思うように描けないからといって、諦める必要はありません。
最初の作品を完成させたあとは、もっと短い期間で絵が描けるようになりました。そうして、5つの作品を完成させました。
②コンビニのマルチコピー機で印刷
さて、5つの作品ができあがったら、次にやることは印刷です。アナログの方はこの章は飛ばしても大丈夫です。
「印刷と言われても家にプリンターないよ」という方も全く問題ありません。今はコンビニで誰でも簡単に印刷することができます。
②-1.アイビスペイントで完成させた絵をJPEGで保存しておく。
まずは、アイビスペイント内で絵をJPEGで保存しておきましょう。
詳細な手順は以下の通りです。
(1) アイビスペイントを開き、“マイギャラリー”をタップ
(2) マイギャラリーの中から印刷したい作品をタップ
(3) 画面下側にある縦の三点リーダーをタップ
(4) 出てきたウィンドウの“画像を保存(JPEG)”をタップ
これで、スマホに画像が保存されます。
②-2.「かんたんnetprint-セブン-イレブンでかんたん印刷」というアプリをインストールする
「かんたんnetprint」「簡単ネットプリント」等で検索すると見つかります。
僕が使用しているのは下のアプリです。⬇️⬇️
会員登録不要ですぐに、簡単に操作できます。
絵を登録できたら、セブンイレブンに行って、マルチコピー機を使って5作品すべてを印刷します。僕の場合はハガキサイズとA4サイズで印刷してみました。
③印刷した絵を家族に見せる
さて、印刷できたら、あとは家族に見せるだけです。緊張の一瞬ですね。妻に絵を見せたとき、僕の声は緊張で上ずっていました(^-^;
いいんです!緊張して当たり前です!
大事なのはひとつだけです。
見せる絵が自信作である、ということ。
上手い下手ではありません。他人の絵と比較してはいけません。現時点で最高の絵が描けた、という思いが重要です。そしてその思いは相手に伝わります。
ですから、落書きではダメなんです。
実際の妻の反応は「へぇ、スゴイじゃん」というものでした。
趣味の範疇として受け入れてくれたようでした。
これが、自宅で自由に絵を描くための第一歩です。焦ってはいけません。このタイミングで大きなことを言うと、ドン引きされる可能性が大です。
例えば「会社辞めて画家になる」「画家として有名になる」など、何の実績もない時点で言うと、困惑されたり反発されたり否定されたりします。
夢は語ったほうが叶いやすいと言いますが、繊細なあなたは要注意です。夢を語り、否定され、落ち込んで、諦めた経験がある方もいると思います。
この段階ではまだ、温めておいて良いのです。自分の内側で、夢を育んでいてください。
そんな夢があってもなくても、自宅で自由に絵を描くためには、あともうひと押し欲しいところです。それがあれば、さらに家族の理解度を高めることができ、一番の味方になってくれる可能性が高まります。
それは、実績です。
④展示会に応募
自分の描いた絵を多くの人に見てもらいたいと思うのは自然なことです。僕はまずSNSで絵を発表しました。いろんな人に見てもらえて、♥️ももらいたました。けれど、どんなに♥️をもらっても(バズれば別)、実績にはなりません。
そこで、展示会に応募することにしました。展示会と言っても、種類や求められる画力は様々です。
無名の新人絵描き(素人)が展示会に出すならば、グループ展一択です。比較的安価で出展することができ、自分の絵が購入される可能性もあります。
グループ展はギャラリーさんが主宰しているものもあれば、画家さんが主宰している場合もあります。
自分に合ったグループ展を探してみてください。
さて、話を僕の場合に戻します。
妻に絵を見せてからすぐに、グループ展を探し始めました。
Google検索であるグループ展を見つけ応募したのですが、お断りされてしまいました(>_<)
断られると思っていなかったので、ショックでした(^^;)
次はSNSであるグループ展を見つけ、応募したところ参加が決まりました。
その頃、デジタルだけでなくアナログで絵を描きたいという思いが強くなっていたので、そのことを展示会の参加とともに、妻に伝えました。
そして、ついに、僕の小さな机が僕だけのアトリエになったのです。
⑤画材を揃えて絵を描きまくる
アナログで絵を描くわけですから、画材が必要です。
画材は基本、100均で揃えました。アルコールマーカーと色鉛筆です。
参加が決まったグループ展では、ポストカードに絵を描いたものを展示するという趣旨でした。
ポストカードはコピック用のものをAmazonで取り寄せました。
これで、画材は揃いました。描く場所も確保しました。家族の理解も得ました。あとは時間の確保です。
大好きだったゲームを一切辞めました。
それまでゲームをやっていた時間を、絵を描く時間に変えたのです。
展示会には無事に参加することができ、幸運なことに絵も数枚ご購入いただきました。
こうして実績が生まれ、今はその実績を積み上げている最中です。
⑥最後に
もし、家族から理解を得られなかったら、あなたはどうしますか?
好きなことを諦めて生きていきますか?
あなたの人生はあなたが主役です。
どうか、このことから目を背けないでください。
本当のあなたは、あなたの内側で、見つけてもらう日を待っています。