三週目、金・土。

二日分の日記。3600字。

夜は何をもって夜なのか?

2016年6月3日

渡航前、日本で英語のテスト(アイエルツ)を受けるにあたり勉強していた。そこでは自分の意見を整理して人に伝えるということが必須で、本当にささいな日常のことに対して意見を求められ、はじめのころは、えー、別にこんなことに意見なんかないよ、と何も言葉が出てこなかった。でも繰り返すとそれもできるようになるもので、だいぶ慣れた。

カナダに来てわかった。こっちの人たち、それぞれが自分の意見を言う。それは意見なので、合っているかどうかは重要じゃない。

たとえば、私が言う「連日雨だね」に対して、ひとりはunusual(例年と違う)だと言うし、また別の人はcommon(いつも通り)だと言うし、ホストマザーにいたっては私の「どうして毎日雨が降るの?」という問いに対して「毎日じゃないわ! 昨日は降ってないじゃない!」だし(いや降ったよね?)。

そうなのだ、大事なのはマイオピニオンなのだ。言ったもん勝ち。これに関しては、私はだいぶおばさんになってきたので、そのうち身に付きそうな気がしますね。と、前向きな感じでこんにちは。

いや22時半です。こんばんは。ただまだ外は明るいのです。はたして明るくても時間帯的に「夜」と呼んでいいのだろうか? この前、夕方にバスに乗ったとき(当然太陽ぴかー)、私は「ハロー」って運転手さんにあいさつしたのだけど、他の乗客は「Good evening!」って言ってた。え、この昼間の明るさでも「こんばんは」なの? 何事も真似していこう。

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