アップルミントの話
季節だけは選べ
思えば去年から在宅勤務に切り替わり、自宅での時間が長いので暇つぶしとばかりに、アップルミントの苗を2020年の初夏に購入した。元気ないが宅配便だしこんなもんなのかな?
なんか怖いが?
いじらず環境に慣れさせろ
何の知識もなく(ミントは強いらしいから勝手に育つだろう)、届くや否や葉をむしりモヒートを楽しんだ。
一応、同時に鉢と土は購入していたので植え替えはしましたが、無知とは恐ろしいもので。
強さに期待しすぎるな
なんだか見た目が寂しくなったけど、まぁすぐ生えるだろうと。思ったんだけど、残った葉も黄色くなったらちぎり、をしてたら
てことで初代ミントはそのまま…
(敷かれたエンディングノートに意図はない)
初心者は苗を買え
かわいそうなことをしたと、次は種から育てればきちんと愛情を注げるのではないか?との謎理論で種を探すも、Amazonにも楽天にもない。出てくるのは栽培キットという、猫の絵が描かれたかわいらしいもの。
繰り返す。季節は選べ
なるほど割高かも知れないが、初心者に優しいものがあるのだなと、真夏に購入。
商品に期待しすぎるな
さて、よかった中にも説明書はあるが、割と雑。初心者対象なのに…(筒の中に紙の説明書もあるが、優しくはない)
説明書を熟読しろ。わからなければ自分で調べろ
なるほど土に水をやり混ぜる。ほぼ全部の種を蒔く。水をたっぷりやる。流れる!溢れる!!ぜんっぜん、優しくない!説明書!!!!この筒!!!!!!
慌ててティッシュで水気を吸い出し、なんとなく種っぽいやつを表面に戻して、ラップで蓋をする。この後の写真で筒がふやけているのはこのため。ちなみに紙の筒の底に穴はなく、透明でもないため水加減にはこの後ずっと悩まされる。
発芽までは苦じゃない
これダメなやつだなぁと思いながら乾かさないように注意して毎日眺めてると、 2週間くらいでおお、ひとつ、またひとつと発芽する。ほそっ!何これ嬉しい。
発芽したら水やりは我慢しろ。徒長する。
雑草?ミント?そうだ日にあてないと。水やらないと!ザブー。
直径5センチくらいの紙の筒に100粒近く撒いたからね、200株くらいできちゃうかな死ぬほど間引かないといけないはずだな〜。なんて心配をよそに、カイワレにすらならないが、ひょろっ、ひょろっと、思い出したように生える双葉たち。一応みんな本葉を出すものの、強そうなやつは現れない。混み合いはするので既に死にかけなやつを抜いて、食べたりして。脚ほそっ!
鉢の形状は超大事
比較的やる気のありそうなやつを、寂しくなった新古品の鉢に何本か移植してみる。筒、ほんと無理。土ごと持ちあげるの無理。ピンセットでサッと抜いてズボッと刺す、まるで田植えのような作業で傷つけまくる。
植木鉢への定植は一株を厳選
そしてその後、自信のなさで選びきれず、次々田植えされるので移植先でも混み合ってしまい、また移植するハメになる。
勿体ないと可哀想の心は少しだけでいい
保険の保険でコーヒーカップが大量に並ぶことになるのだが、、これらは後々、陽のささない我が家のどこなら生きられるかを教えてくれる勇士となる。
試すときはひとつずつ、結果を待て
水、太陽、風、色々やってみるがどれもよくわからない。なりに、大体どれもやりすぎなことは学べた。摘心、剪定、日向ぼっこ、ランナーの誘導。調べつつ恐る恐る、毎日毎日いじり続けた。
お世話はほどほどに
置く場所も時間帯で変えたりしていたのだが、頑張りすぎ、自分が疲れて面倒見れなくなっては本末転倒と考え、12月の初めには午前中少しだけ陽が入る自室窓際と、タイマーつきLEDライトの組み合わせに落ち着いた。
越冬は室内なら余裕
冬を越せるんだろうかと本当に心配だったが、この頃には、幼少期一度の引っ越しで済んだ手前の彼が貫禄を帯びてくる。生長こそ落ち着いたが、なんとか元気そうである。しかし結果論ではなく、最初からこいつが間違いなく一番元気だった。
室内なら冬も生長する
冬枯れて春復活て話もあるがそれも怖いなぁと思っていたのだが、どうやら枯れることもなく、緩いながらもすくすく育ってくれた。
(隣の種の話はまた後日)
病気怖い。薬剤は持っておこう
例の筒がなくなっているが、彼はおそらくうどん粉病を患った。同時期にアブラムシだったのか、黒いちっさいのがたくさん歩いていた。棄てようか迷ったが別の部屋に隔離し、治療中…快方に向かっているように思う。例の筒は切って開いて棄てた。
肥料は効く。効きすぎる
こうして無事3月末を迎え、再び生長が見られたので、ずっと我慢してきた肥料、緩効性の置き肥を与えてみた。
その数日後。えっ?すごい!いきなり葉っぱでかくなった!茎が支えきれてないほどもっさもさ。緩効性とは…?この違いには恐怖すら覚える。
安心はまだ早い
ネットの写真や初代のあいつと比べると主幹らしきものもなく不恰好。肥料が落ち着いたらカッコいい株になるんだろうかと期待しつつ、気を抜かないように様子を見て、思い出したら追記しようと思う。