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3行日記(無花果、動きながら待つ、今を楽しむ)
八月九日(水)、くもり。
夕方、大葉、白葱、無塩バターを買う。
夜、たらこスパゲティ、無花果。一個をまるごと皮をむいて食べたのは初めてかもしれない。ほたほたでおいしい。チャックの散歩に出かける前、妻はいつも、皿を洗っている。私は皿を洗っている妻を待っているつもりだったが、妻に言わせると、皿を洗いながら待っているらしい。動きながら待つ。
スーパーに鉄人がいた。誰もレジに来ない時間を見計らって、なにか別の作業をしていた。鉄人も、動きながら待つ、やね。チャックの散歩、神社の湧き水で喉をうるおしたあと、ファミマの角を曲がって、そのままぐるっと戻る。最後に神社の駐車場で、パンの皮をあげたら、ごろんとお腹をむけて寝っころがってしまった。先のことは考えず、今を楽しんでいる。