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Apple Vision Pro、これは魔法だ…!

いい加減言い古された言葉になってしまった様に思いますが、Apple Vision Pro初体験の感想としてはこれしか言葉はないと思うのです。

本日は研究日。午前はお仕事でしたのでキッチリこなし、午後から長崎道〜九州道〜福岡都市高速と北上して博多入りしました。目的地はApple福岡。目的はApple Vision Proの体験デモです。この1週間、これを楽しみに仕事を頑張ってきたのですよ…!

さて、店内に入りまして店員さんにデモ予約の旨を伝えますと、担当の方へ連絡して頂けます。担当の方を待つ間、店員さんからiPadにてどの様な体験ができるのか、Apple Vision Proの基本操作であるタップ・スワイプ・ピンチ(で合ってたかな?)の説明を受けます。

そして担当の方がやって参りまして、前方のデモエリアに席を移しまして、いよいよデモ!…の前にハードの準備です。眼鏡を渡してレンズの度のチェック、そしてFaceID機能を使って顔の曲面のフィッティングデータの採集です。FaceID式のiPhoneを使っている人は自分のiPhoneを使ってできるのですが、私の妻のようにTouchID式のiPhoneを使っている人はFaceIDを使えるiPhoneを貸してくれます。

そして担当者さんと話しながら待つ事少々、別の店員さんが奥から私にフィッティングしたレンズとライトシーリングクッション(顔にフィットするクッション)を装着したApple Vision Proを持ってきてくれました!さぁいよいよデモ開始です!

まずはセッティングから。Apple Vision Proをかぶり、担当者さんのiPhoneに表示された二次元コードを見てレンズのペアリングを完了させます。そうしたら手の甲を見たり、画面に表示される点を注視&タップしたりして視点操作の設定をしたりして、初期設定も実にアッサリと終了。スゴいなぁホントに!!!

ハンドパワーではありません、初期設定中です

そしてついにApple Vision Proの世界へ飛び込みます。そこは…普段見ているのと変わらない世界でした。ちょっとだけ遠くにある感じがするかな?という気もしますし解像感は裸眼や普通の眼鏡よりは少しだけ粗いですが、像の歪みなど全く感じられない、普通の世界です。これがパススルーなのか?Meta Quest 3のパススルーも頑張っているなぁと思っていたのですが、これが値段10倍、60万円からのパススルーの世界なのか…!?これなら掛け値なし、装着しっぱなしで生活できます(重さと稼働時間は別として)。

そんな普段見ている世界の中に、アプリのアイコンが違和感なく浮かんでいるのです。一体何なんだろうなぁ、本当に!視点でアプリアイコンを見つめるとフワッと手前に浮いてきて、指をタップするとアプリが起動します。別に手を上に上げる必要はなく、膝の上に置いておいてもちゃんと認識します。

まずは写真アプリを開きます。パノラマ写真の没入感がスゴイ!全天球写真に対応してくれたらいいんだけどなぁ。そして空間写真と空間ビデオ!自然な立体感で、本当にその時の空間を切り出して持ってきたかの様です。

ブラウザでは文字入力操作をしてみました。スワイプ入力のキーボードが表示されて、指で実際に押して入力できるのに地味に驚いたり。

ここまでで各アプリの操作やアプリウィンドウの位置変更等を行っているのですが、これらも視線と指で自然に行えます。これが空間コンピューティングという魔法なのか…!

そしてここから開始時にお願いしていた事をさせて頂きました。それがコチラ。

アクセシビリティ設定をするためにタップしているところ

アクセシビリティ機能の「カラーフィルタ」を使う事で、パススルーで石原式色覚異常検査表を見た際に数字が読める様になるか?という実験です。以前iPhoneとMeta Quest 3で試しましたね

店員さんもアクセシビリティ機能をいじるのは初めてとの事なので、ここだけは私が主導で操作。設定画面はiOS等と同じだったのですぐに見つかりました。設定画面を石原式表のそばに置き、カラーフィルタをオン・オフしながら表を見てみると…オンにした時にちゃんと読めます!まぁApple系のOSのカラーフィルタはやや弱めなので効果はそこまででもないのですが、これで「空間コンピューティングデバイスが普及した際に色覚補助デバイスとして使用できる」という、更なる証左が得られました。しかし、アップルストアに石原式表を持ち込んだのは私が初めてだろうなぁ…。

さてさて、普通のデモに戻りましょう。「イマーシブモード」にすると、回りの景色が完全に消え、自然の風景に切り替わります。この状態でも、誰かが近くに来ればボンヤリと見えてきます。

エンターテイメント(映画)・ゲーム・オフィスワーク・Apple Vision Proならではのデモ、だったかな?の4つから好きなものを選べるという事で、今回は「Apple Vision Proならではのデモ」をチョイス。各所で言われている「恐竜のヤツ」です。視界の前に恐竜の世界が現れ、蝶が飛んできて自分の指に止まったり、近づいてきた恐竜に手を近づけるとクンクン匂いを嗅いできたりします。ここまでリアルだとファントムセンスまで感じられます。

そしてデモはいよいよ終焉。特製のイマーシブビデオの視聴です。結構怖げなシーンもあったりするので、自分のタイミングで止める事もできますし、担当者さんのiPadでApple Vision Proに映っている画面をモニタリングしてくれていますので、怖がりな方もご安心下さい。しかしこれまたスゴイ臨場感ですよ!

そんなこんなで30分のデモはあっという間に終わってしまいました。最後に、本日測定したレンズとライトシーリングクッションのデータをメールで送って下さいました。

Apple Vision Pro、これは確かに60万円からの価値のあるデバイスだと思いました。現在の技術レベルではハードウェアの手軽さ(お値段を含む)はここまでなのかもしれませんが、「空間コンピューティングとはこの様なものになるのだよ」「さぁみんな、どう使う?」と問うてきている、その様に感じました。

妻にも私の次の時間にデモを予約してもらい、Apple Vision Proを体感してもらったのですが、いたく感激していました。「Apple Vision Proとはどの様なものなのか」の詳しい説明をせずに体験してもらったので、さぞかし強烈だったのでしょう。体験する前は「60万円もするデバイスなんて…」と言っていましたが、体験後は「60万円でも買っちゃうよ…」と言っています。

問題はマルチアカウント対応でないっぽいところなんですよねぇ。さてさて。

オマケ

博多は祇園山笠の時期でございまして、各所に飾り山笠が飾られております。

【飾り山笠】九番山笠 渡辺通一丁目
見送り標題:愛と勇気のアンパンマン

Apple福岡から徒歩10数分のところ、ホテルニューオータニの近くに飾られている、アンパンマンの山笠です。さすがパイセン、カッコイイ!

【飾り山笠】八番山笠 上川端通
見送り標題:ガンダム 博多迅雷伝

逆襲のシャア、νガンダムとサザビーの戦闘の山笠です。立体感がスゴイです。

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