『ヤンキーの虎』
北欧ファンタジーの後はヤンキーへシフト。脳内メルヘンをリアルで中和しておきましょう(^^)
この本の中に登場するヤンキーは、私たちがパッとイメージするヤンキー(↓)とはチョット違う。
ヤンキーの虎とは、地方経済を牽引する経営者のことを指すようだ。
地方に生息するマイルドヤンキーたちを雇用し束ねる町の社長さん(=ヤンキーの虎)・・・・という理解でたぶん大丈夫。
著者・藤野マネージャーによれば、ヤマダ電機もニトリもユニクロもまねきねこも、元はヤンキーの虎たちが興した企業。ユニクロさんたちは、地方から日本を代表するナショナルブランドに成長した大成功例だ。
ヤンキーの虎台頭の背景、事業展開の方法や特徴なんかが分析してあり、『実像に迫る』の章ではふたりの虎が紹介されている。
【地盤引き継ぎ型虎】の株式会社ファーストグループ藤堂社長と、【成り上がり型虎】の丸和運輸機関和佐見社長。
読んでみると二人の社長には共通するメンタリティがあるようで・・・・
下請けや買収先の人たちを踏み躙らない、切り捨てない。
大事に育てて一緒にハッピーになろうとしてる。
地元が好きで仲間を大切にするのが虎たちの特徴って書いてあったけど、たしかに。
読みながら、地元企業のいくつかが頭に浮かんだ。
A法律事務所、O商会、Pグループ。
『経営の多角化により独自の生態系を築き上げる』という藤野マネージャーの指摘をまんま体現しているような企業ばかりだ。
O商会の社長さんは、愛人が5人くらいいそうなチョイ悪のイケオジ。自ら現場に顔を出して車を売りまくる彼は、『ヤリ手』で有名な二代目社長である。
5/200 2024.1.7.