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『「バカダークファンタジー」としての聖書入門』

神は気まぐれに人を惨殺し、キリストはチンピラのリーダー、モーセは十戒の石板を叩き割る!
キリスト教の教典『旧約聖書』『新約聖書』は、慈愛にあふれた聖典と思われているが、実際は、神も預言者も一般人も、殺す・すねる・嫉妬する・陥れる・後悔すると、理不尽で血腥いエピソードのオンパレードだった……!
そんな矛盾と残虐行為の向こうに見えるもの。
それは古代の人々の「原罪」──そう、どうしようもない人間臭さなのだ。
衝撃的な“聖書”の真実を、古典解説の鬼才・架神恭介が書き尽くす!

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キリスト教信者ではないごくフツーの一般人が、くもりなきまなこで聖書を読むとどーなるのかーーー?

え! どーなるんですかっっ。気になるううう。

一回気になりだすともうガマンできない。ついつい手ぇ出しちゃった。読んじゃったーーー。
ご気分を害される方もいらっしゃるかと思いますが、できれば苦情は全て架神先生へ。

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なるほど先生のおっしゃる通り、聖書には矛盾が多く、神様から人間に至るまでモレなくみーんな残念が過ぎる。
しかし、どのエピソードにもキリスト教的な正しい解釈が用意されているようでありますから、なんつーか、モノはいいよう・・・・いえ、なんでもありませんゴメンなさい。

そうそう。たまったまですが、直前に聴いてたAudible『具体と抽象』

16章「バイアス」
この章、けして宗教を狙い撃ちして書かれたものではないハズですが、さわりをチョット聞くだけでも「ああこりゃ宗教のコトね」と思わずにはいられない内容。宗教(キリスト教に限らず)の抱えがちな問題点がドストライクに言語化されており、そのあまりの見事さに感嘆のため息止まらず。
現代人が聖書を読んで上記のような感想を抱いてしまうのは、まさにこーゆうことが原因(のひとつ)となっているためではないでしょーか。
※16章の紹介は面倒なので興味がある方はぜひ実際に読んでみてください(^^)/

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今回の読書に一言だけ感想を書くとしたら、そーだな〜〜。

もしかしたら、こんなふうに聖書のありのままの姿をみせてもらえるってこと自体が最高の福音なのでは・・・・? なんて。
思ったりしました。


85/200 本文ここまで 2024.4.8.

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以下は個人的な本文抜粋メモ。
敬虔なクリスチャンの方は今ここで、絶対に、回れ右をされてください。

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ヤハウェは「妻が浮気した。でも、グチャグチャになるまで殴ればオレの下に帰ってくると思った」というDV夫みたいなもんで、相手を死ぬ寸前まで痛めつければ、また自分のことを好きになってくれると思っています。(p.55)

ヤハウェってやつはとにかく全力で愛されたいんです。愛してもらえないとムシャクシャして僕たちを殺すわけです。本当に人類はロクでもないやつに絡まれちゃったなあ、という感じですが、コイツが僕たちを作ったことになってるんでしょうがないんです。そりゃあ後にキリスト教グノーシス主義(※)も生まれますよ。当然ですよ。(p.67)

(※)アホの神が世界を作ったせいで、僕たち本当に迷惑してるよね、という思想。

似てる。
似てるよ、毒親に。
たぶん毒親だけじゃない。ハラスメント系の加害者に共通するベーシックを感じる。だってそっくりじゃないか。
そして後半に出てきた『僕たち』の目線は被害者の目線。『僕たち』は『私』だ。グノーシス主義がどんなものかは知らないけれど。

ハラスメント(harassment)は「いやがらせ」「いじめ」を指す言葉です。身体的・精神的な攻撃などによって他者に不利益・ダメージを与えたり、不愉快にさせることを意味します。パワハラやセクハラ、モラハラなどがハラスメントに該当します。

KEIYAKU-WATCHさんサイトより、ハラスメントの定義

聖書の中に登場するキャラたちは、神も人間も等しくクズとして描かれるのですがーーーこれってなんか・・・ホントに『その通り』に思える。
加害者だけがダメなんじゃない、被害者の我々だって似たりよったりのクズなのだ(じゃなきゃ虐待の連鎖など起こらんのよ・・・)。
所詮人間に大差などなし。アイヒマンテストがそのよい証拠では。
こうしてみるとやっぱり聖書って奥が深いのかもしれないなー。両極からの戒め。

※すべて個人の感想です。ぜひ怒らないでくださいっ(震・・・)

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