現代詩フォーラムに投稿した詩:11
【白い記号の終わり】
「満たされぬ事は墜落の終わり
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
満たされる事は堕落の始まり」
群は個が乱立する。
軍隊と化し群体と成る。
虫だ、彼らは一列に隊列を乱さずに歩く。
◯円環◯円環◯円環◯
(私は満腹に成る事に恐怖を覚える。
それは堕落の始まりであり、野生の消失である。)
人は何時から動物である事を忘れているのだろう。霊長類などと自らを分類し、獣を孕む下腹部の飢餓を忘れている。
腹の底で虫が増殖する。あれらは規則正しく規律に従っている。
3日前は3週間後なのだ。
一歩進めば千歩下がる事だ。
我々の姿はあまりに不気味で、その事に気づいていないものが殆どである。
◻視角視◻角◻刺客
四角に切り取られた死角の詩
滅亡と破壊を繰り返しそれは前衛である
△山核△産覚△散書
生まれる節の折り畳まれる指
小説は豊穣を孕んで産み落とす接続である
「満たされる事は堕落の始まり
円環の中で繰り返す
未来・現在・過去
過去・現在・未来
閉じた世界 延々と括る
獰猛 下瞰に獅子は吠え
勇猛 果敢に四肢は跳ね
連ねた山岳春を呼ぶ
四角は円形に憧れた
あれは共通 共有 会話 対話
四角には資格が無い
四つの角が邪魔をする
(あれは鬼門だ)
口を揃えて陰口が這う
皮の上を這う視線
どうやら性別は格別らしい
(人の声音は変容する)
◯向こう岸を失った(喪った(亡った
足跡が◯◯◯◯◯・・・...。
転がる路傍の石
流行り廃りは数あれど
結局円環の中で未遂を繰り返す
_さみしい_し◯置き去りのいし
寒いし_さもし_い◯逆
言葉は共同幻想です」
怪物が耳元で囁く
本当は続いている
断絶された筈の糸
細く長い意図の永い異図
満たされる事は堕落の始まりです)
堕胎された胎児の亡骸
悲哀なる孤独
闇夜の吐息
何一つ無くして居ない
目に見えるばかりでは無い
見えないものが擦り寄る窓辺
墜落する太陽
享楽の睡魔が舟を漕いでやって来る
迎えは帰り
後に残ったのは
皮膚を脱いだ骨だけであった。
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