黒崎 水華
期間限定ものやイベントなどで展示された少し希少な作品となっています。
Twitterに書いた言葉を集めたものです。
ハロウィンを連想する内容の詩が上げられてゆきます。 正確にはハロウィンを含んだ日常のパラレルワールドです。
展翅の避雷針/絹肌に ・刺す「モーテル・モールス信号」 古びたモーテルから一歩出ると柑橘の木が現れた。微かに海の気配が紛れ込んでいる。魚影が過った街角のテラスで詩精が踊っている。「ふざけた散文だな」独白の群れが裏路地に溜まっている。「そろそろ街が沈む頃だ」手を振る透明達から渡された空のボトル瓶。水は音もなくやってくるのか、否それは幽かに発光して薫りを先に届けている。「部屋を出たばかりなのにまた密室に戻ることになるのか」砕けていった言葉が靴の先で白く凝固する。「どこに行って
ご好評いただいたのでプロトタイプを公開します! 是非、感想お寄せください。 『幻想綺譚』という小詩集の予定でしたが、本格的に第一詩集に向けて [十二の月][対象]を含め、他にもあれこれ投入した蠱毒のような一冊 『花脈の系譜』を目指します。 もしよろしければ印刷費用のご助力をいただけましたら幸いです。 どうぞ宜しくお願いいたします。
第2クール三回目テーマは「発見」 姉妹作です。
前橋文学館で朗読させて頂きました🦋✨
2023/05/21「文学フリマ」
第2クール二回目テーマは「秘密」 姉妹作です。
【喉笛城】詩の教室第2クールが始まりました。 テーマは「狂気」 第2クールから詩の評がメインになってくるのでより難しくなります。 少しずつでも前に進んでゆきたいです✍ 以下は教室で提出した作品の姉妹作。 今回もしっくりくるまで枚数を重ねました📓
聲℃Vol.6の原稿の姉妹作です。 一部はそのまま使用しているので六号の姉妹と比べてみてくださいね🔎 新刊発売は3/31(予定)、お楽しみに✨
1)砕けてゆく腕が光に透き通り 硬化したばかりの腕が落ちた 風の音が空を切り 別れの音が侵攻する 土の中で眠って目覚めなければ 壊れることもなかった それでもまた歓喜の交遊が走り 守る為の腕が生える 2)書いたり作ったりより詩の中で生活していたい昨今。「詩を書くのやめる」と言い合った彼女たちは屹度そうなのでしょう。多分、元気に過ごしてる/立冬 3)天使に飼われている。清潔なシーツに包まれた顔だけの少女たち。月に帰ることを阻まれ月面を模倣した部屋で月の光を聴いている。少しず
ドアの前で懐かしさを噛みしめる 再会は特別な皮膚を呼び覚ます 血腥さはさておき 「帰ってきたよ 帰ってきたよ」 チャイムを押す ベルが鳴る (成長した君は彼女とそっくりだろうか)
目をくり抜いてお揃いの顔 たくさんたくさん並べましょう 道端にも塀の上にも玄関にも (あなたが帰ってくる あなたが帰ってくる) とびきり美味しく成長したから 残さず食べてね
繋がれた鎖は地下へ向かう 廃墟は街を侵食し 人影は姿を変えてゆく これが正しいの始まりとして 夜明けが終わっていった 永遠を夢見る饗宴 トリップ トラップ トリック 甘美な味を憶えると 今度は悪夢を孕んでゆく 産声は常に新しい幕開け 永劫の夜が隣に寄り添う
畑には村人の首が転がって 隣人は紅茶を嗜んでいる 掘り出したのは新しい死体 「死に体の言葉で彫刻せよ」 紅茶葉で占った結果 ラッキーカラーは赤 待ち人はくる ここでチャイムが鳴る 庭にはカラスたち 明日には硝子になって砕ける 魔法は一晩で解けるから 先読みが必要 明日には南瓜と首が元に戻るけど 本当はどちらが傀儡だって構わない 村は今日も平和です」って顔して みんな元気でね