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応援消費は根付くのか~社会を動かすお金の使い方とは〜のメモ

第7回目のCOMEMOイベントに参加したイベントメモになります。

今回は応援消費をテーマに多くの時間をクラウドファンディングを主軸にファシリテータと山下さんの会話の中で展開されました。ハイレベルな内容から現実的な打ち手の話まで幅広い話があって学びがあった。

<私の感想>
応援消費がここまで広がってきている背景には、IT技術の発展による情報の非対称性が解消されていることにあるという点はまさにその通りだと思います。これまでのマスメディアによる情報発信から個人の発信が可能となった現状においては、自分事という視点での誰かの顔の見える想いに共感してファンの繋がりが広がるという新しい形が応援消費を後押ししていると私も思います。
災害復興への応援とは異なり、それぞれの個人が持つ自分事に関係した消費行動は息が長くなるというのはその通りだと思いました。


先行して以下のようなテーマ企画が走っていました。このnoteはどのような内容の投稿があったのかなどが纏められています。

私もこのテーマ企画に参加して以下のnoteを書いています。


ここからが今回のイベントのメモです。
自分用のメモなので、読みづらいかもしれませんがご容赦下さ~い!

山下 貴嗣さん
Minimal -Bean to Bar Chocolate- 代表
今回のテーマでの山下さんのnoteは以下です。

店舗での販売をしているものの、コロナによってECへのスイッチをして、どうやってお客様に消費して頂くかを考える一年となったとのこと。

最初にクラウドファンディングへ参加した理由についてのアンケートがあり、応援したいからという回答が一番多かった。二番手はリターンの魅力であった。

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応援消費の背景は?
1)クラウドファンディングがあったりと情報のハードルが下がったことがあり、アクションがしやすくなった。
2)情緒的価値に重きを置くようになってきている。ハードやソフトから自分の記憶や未来と照らして共感が生まれそこへお金を使うようになってきている。

情緒的価値が言われ始めたのははいつから?
ここ5年くらいでゆっくり浸透してきたが、コロナによって加速したようなところがある。

311の時の応援消費とコロナでの応援消費に違いは?
東日本大震災の時と比べると、自分の気持ちや便益と紐づいた応援となっている気がする。完全に自分事となっていると感じるので、この応援消費は続くようなイメージがある。震災は災害であり、それからの復興までの応援であるが、自分事での応援はもっと息が長い。

自分事がキーワード?
お客さんにとって、一緒にやるイメージ。僕の好きなブランドは、私の応援したプロダクトは、といった主語になることが大切だと思っている。

応援消費は続く?
成熟社会においては、自分が共感できるとか自分が支援しているという自己承認欲求の充足が含まれているように感じる。

応援消費を引き付ける要因は?
1)当事者の顔が見えて、想いがあること
2)想いに共感してくれる一人目のファンをつくること
この二つが山下さんの考え。

一人目のファンを作るとは?
支援の広がりを見ると、自分の想いに共感して友人・知人に紹介してくれる人が出てきたときに、支援が広がった。自分のことを知らないひとたちへ自分を紹介してくれるHUBになる人が大切。

想いを伝えることって難しい、どうやって伝えるの?
情緒的価値も大切だけれど、応援して貰いたいと思うサービスやプロダクトへ自分たちがどのような思いを持って時間と労力を使って具体的に行動しているかを伝えることが一番の近道だと思っている。そこが無いと、中身がないよねと思われる可能性が高いし、想いがあるの?となり得る。

共感するところは?
動いている実感値のある言葉があるかがどうかに共感するのだと思っている。

文章の綺麗さやブランドの知名度は大切?
安心感はあるとは思うけれど、それだけじゃない。無名ブランドにとってはチャンスだと思う。

情報へのアクセスが完全に変わっている?
マスメディアから個人メディアまで色々な情報が存在し、色々な人に対して届けることができ、アクセスできた人が情報を拡散してくれる基盤が出来ている。情報の非対称性が解消されつつある時代には個人発信でも誰かに届けることができるようになった。

ファンを続けて貰うためには?
関係性のチューニングをし続けると考えている。チョコはバレンタインが有名だけど、それ以外でもコミュニケーションを取ったりする新しい節目を作っていくのを心掛けている。お客さんとの関係性は流動的であるという認識を持って、それをお客さんと対話し続けるようにしている。

なぜチョコで社会貢献をし始めたのか?
最初は社会貢献という意識は全くなかった。美味しいチョコを作りたいってだけで始めていて、原料カカオにこだわることが大切で、カカオは赤道直下の途上国が産地で、会いにって見たところ、そこにリアルな農家が存在しているのに気づく。ただ、かなり安い価格の為農家の人たちは貧困から抜け出せないという現実があることを知り、美味しいチョコを作るために、フェアトレードでカカオを購入しても、お客さんは買ってくれるだろうと、それによって社会貢献も同時にできると思って会社を運営している。

ファンづくり=ブランディング?
お客さまと会話をして、ブランドを確立していくこと

個人としてできることは?
個人の顔や想いがしっかりと見えることやいまやっていることの原体験を発信していくとが大切だと思う


#応援消費 #そのお金どう使いますか #自分事 #ファン #COMEMO

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黒坂宗久(黒坂図書館 館長)
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