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レムデシビルとアビガンの追跡記事(随時更新)


2020年5月3日18時過ぎに以下の記事を書きました。

この記事では、特例承認は海外で承認されている医薬品のみが対象となっていて、日本国内で開発中の医薬品、例えばアビガンなどに対して特例承認は基本できないので、モヤモヤすると書きました。
がしかし、翌5月4日にはまさかの5月内承認への展開となったので「アビガンとレムデシビル」の記事を追跡していくことにしました。

両医薬品がどんなものなのかはこんな論文を見つけたので貼っておきます。
アビガンの特徴について(レムデシビルについての記述もあり)


日本でコロナウイルスの感染者が確認されたころから、
日米*およびアビガンとレムデシビルの軸で情報を整理します

*アビガンおよびレムデシビルの開発企業が日本と米国であることによる。

2020年1月16日(木)

日本初の感染者確認@神奈川県

2020年1月21日(火)

米国初の感染者確認@ワシントン州シアトル

2020年2月25日(火)

米国立衛生研究所(NIH)が「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた米国人を手始めにレムデシビルの医師主導治験を開始。また、同治験などを補完する目的で、開発元の米医薬大手Gilead Sciences社が企業治験(第3相臨床試験)を開始した

2020年3月11日(火)

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は11日、世界で感染が広がる新型コロナウイルスについて「パンデミック(世界的な大流行)とみなせる」と表明した。

2020年3月13日(金)

トランプ米大統領は13日、ホワイトハウスで記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国家非常事態を宣言した。

2020年3月19日(木)

アメリカ国内の感染者数が1万人を突破

2020年4月6日(月)

全米では6日、新型コロナウイルスによる死者数が累計で1万人を超えた。感染者数は同35万人に達した。

2020年4月7日(火)

緊急事態宣言が東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県を対象(実施期間は7日から5月6日まで)発令。

2020年4月16日(木)

米Gilead Sciences社が新型コロナウイルス感染症の中等度と重度の患者を対象に実施しているレムデシビルの臨床試験に参加している施設からの情報として、臨床試験でレムデシビルを投与された患者のほとんどで症状が回復し、1週間以内に退院したと報道される


7日に発令した緊急事態宣言の対象地域をこれまでの7都府県から全国に広げると表明

2020年4月18日(土)

日本国内の感染者数が1万人を突破

2020年4月27日(月)

抗寄生虫薬のイベルメクチンが新型コロナウイルスの患者の死亡率を低下させる(約6分の1)ことを報告を米ユタ大学などの研究チームがまとめた。
イベルメクチンは2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学の大村智特別栄誉教授が開発した。

ユタ大学の研究論文は以下。

2020年4月28日(火)

新型コロナウイルスの感染者数が28日、米国で100万人を突破した。

2020年4月29日(水)

NIHがレムデシビルが患者の回復を早める効果を確認したと公表した(回復期間が15日から11日に短縮したとの暫定的な治験結果を公表)

2020年5月1日(金)

NIHの公表を受けて、米食品医薬品局(FDA)が新型コロナウイルスの治療薬としてレムデシビルの緊急使用の許可

以下のリンクは、米国Gilead Sciences社が、2020 年 5 月 1 日(現地時間)に発表した英文リリースを日本語に翻訳、一部編集したものです。

2020年5月2日(土)

日本において特例承認するために薬機法を改正
「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令の一部を改正する政令」(令和2年政令第 162 号)
https://www.mhlw.go.jp/content/000627465.pdf

この改正のポイントは以下の4点です(詳細は上記厚労省のリンク参照)
厚生労働大臣が以下のすべてに合致する医薬品に特例承認与えられる
1)国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがある疾病の蔓延防止に必要な医薬品であること
2)当該医薬品の使用以外に適当な方法がないこと
3)日本と同等水準国(米、英、加、仏、独)において、販売もしくは授与の目的で貯蔵が認められている医薬品であること
4)新型コロナウイルス感染症にかかる医薬品であること


これで新型コロナウイルスの治療薬としてGilead Sciences社の「レムデシビル」が日本で特例的(滅茶苦茶早い承認スピード!)に使用できる土台ができました。

加藤勝信厚労相は2日、「ギリアドから承認申請が近日中に出されると聞いている。申請されれば1週間程度で承認できる体制を整えるよう指示した」と述べた。重症患者が使えるように公的な管理のもとで流通させる予定


国内では2日、新型コロナウイルスの感染者が午後6時半現在で新たに244人確認され、累計は1万4637人となった。死者は14人増え、500人に達した。

2020年5月3日(日)いまのところ関連する動き見つからず

2020年5月4日(月)*この日は盛沢山!

新型コロナウイルスの治療薬としてGilead Sciences社が「レムデシビル」を厚生労働省に製造販売承認申請


政府が緊急事態宣言の5月31日までの延長を決定


当初7月以降を見込んでいたが、抗インフルエンザ薬「アビガン」が新型コロナウイルスの治療薬として5月中に薬事承認されるとの見通しを示す


新型コロナウイルス感染症に対するファビピラビルに係る観察研究の概要及び同研究に使用するための医薬品の提供に関する周知依頼について
(その2)と(別添)


2020年5月5日(火)

加藤勝信厚生労働相は5日、新型コロナウイルスの治療薬として「レムデシビル」を7日にも薬事承認する考えを表明した。
新型コロナの治療薬は現在国内で承認されたものがなく、承認されれば国内初の正式な治療薬となる。


厚生労働省は新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」の5月中の承認をめざし、一定の条件を付けることで承認手続きを短縮する具体策をまとめた。承認後も患者の容体を調査することや、対象患者を限定するといった条件を検討する。企業治験の一部は省略される見通しで、早期承認へ環境を整える。

2020年5月6日(水)

西村康稔経済財政・再生相は6日、新型コロナウイルス治療薬の候補「イベルメクチン」を研究する北里大を視察した。
西村氏は視察後、記者団に治療薬の研究開発支援に「全力をあげたい」と述べた。「補正予算に日本医療研究開発機構(AMED)への200億円出資、ワクチン開発の100億円を計上した」と話した。

2020年5月7日(木)*この日は盛沢山!

厚生労働省は、製薬会社から今月4日に治療薬として申請があったことを受けて、7日夜、審議会を開き、専門家から意見を聞く。
そのうえで、海外で使用が認められた薬の審査を大幅に簡略化する「特例承認」の制度を適用し、7日にも国内で初めての新型コロナウイルスの治療薬として承認する見通しです。


菅義偉官房長官は7日午前の記者会見で、レムデシビルについては「本日厚生労働省で薬事・食品衛生審議会にはかり、問題なければ速やかに承認したい」と語った。そのうえで「承認された際には必要としている患者に速やかに薬剤が届くよう、今後製造企業とも相談のうえ、その確保に努めていく」と話した。
「アビガン」については「国内で既に3000例近くの投与が行われ、臨床治験が着実に進んでいる」と述べ、「こうしたデータをふまえながら有効性が確認されれば、今月中の薬事承認を目指していきたい」との見通しを示した。


厚労省は医薬品医療機器法に基づく「特例承認」を適用した。
Gilead Sciences社が4日に承認を申請し、厚労省は4日間で審査を終えた


レムデシビル製剤の使用に当たっての留意事項について
薬生薬審発 0507第12号/薬生安発0507第1号


厚労省によると、レムデシビルは当面14万人分あるが、このうち4万人分は臨床試験(治験)などで使う。配分先は薬を製造する米製薬大手ギリアド・サイエンシズが設けた第三者委員会が決めるという。日本への供給量の見通しは明らかになっていない


「イベルメクチン」が新型コロナウイルスの新たな治療薬候補として注目されている。既存薬かつ年間数億人が投与され安全性も担保され、北里大学が臨床試験(治験)を実施すると発表した。

2020年5月8日(金)

レムデシビルの特例承認から一夜明けて色々な記事がでています。
独断と偏見で大切だと思うものを紹介します。

レムデシビルを製造する米Gilead Sciences社が、その価格設定を巡ってジレンマに直面している話。


今回の特例承認の詳細内容の話
(薬生薬審発0507第12号/薬生安発0507第1号)


東京大学は8日、新型コロナウイルス患者の治療に、急性膵炎(すいえん)薬「ナファモスタット(フサン)」と新型インフルエンザ薬「アビガン」を併用する臨床研究を始めたと発表した。


中医協は5月8日、持ち回りで総会を開き、新型コロナウイルス感染症治療薬のベクルリー(一般名:レムデシビル)について、時限的・特例的な対応として、「保険適用前の医薬品の投与と類似するものとして評価療養に該当するものとし、保険診療との併用を認める」ことを了承した。

2020年5月9日(土)~2020年5月10日(日)いまのところ関連する動き見つからず

2020年5月11日(月)

加藤勝信厚生労働相は12日午前の閣議後の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の治療薬「レムデシビル」を11日から病院に配送し始めたことを明らかにした。7日に承認してから初の供給となる。

2020年5月12日(火)

厚生労働省は12日、「アビガン」など新型コロナウイルス感染症の治療薬候補の早期実用化に向けて、審査手続きを早めるための具体策を正式にまとめた。本物の薬を投与した患者と偽薬を投与した患者を比較して薬の有効性を確認する治験の成績について、薬事承認を受けた後に企業が提出することも可能とした。臨床などの研究データを活用して審査する。


新型コロナウイルス感染症に対する医薬品等の承認審査上の取扱いについて(令和2年5月12日薬生薬審発0512第4号、薬生機審発0512第1号
以下、厚労省通知のリンク


米製薬大手Gilead Sciences社は12日、新型コロナウイルス感染症の治療薬「レムデシビル」の生産拡大に向け、後発薬メーカー5社とライセンス契約を結んだと発表した。後発薬各社は新興国を中心とした127カ国向けに同薬を供給する。ギリアドは当面ライセンス料を徴収しない方針で、各国での販売価格は後発薬各社が決めるとしている。

2020年5月13日

デンカは13日、新型コロナウイルスの治療薬として期待されている抗インフルエンザ薬「アビガン」の原料の生産を16日に始めると発表した。原料は有機化合物の「マロン酸ジエチル」。アビガンの備蓄量を200万人分に増やす政府の方針に沿って、5月末から6月までに出荷を開始する。


日本新薬
は13日、新型コロナウイルス向け治療薬の開発を始めたと明らかにした。同社はRNA(リボ核酸)を使った次世代治療薬の「核酸医薬」を開発、製造する技術を持つ。その技術を応用し、年内にもウイルスを死滅させる有効物質を見つけ、早期の治験、承認申請を目指す。


エーザイ重症敗血症の治療薬候補として開発していた「エリトラン」について、新型コロナウイルス感染症向けに臨床試験(治験)を始めると発表した。新型コロナ感染症で重い呼吸障害をもたらす免疫機能の暴走を食い止める効果が期待される。治験は世界の400人規模で行い、6月中の開始を目指す。早ければ年内にも結果が出るという。

2020年5月14日(木)


日本感染症学会は公表した医療従事者向けの薬物治療指針

COVID-19に対する薬物治療の考え方 第3版(2020年5月14日掲載)

2020年5月15日(金)-2020年5月17日(日)いまのところ関連する動き見つからず

2020年5月18日(月)

後発薬大手の日医工が「コロナ治療薬」に力を入れる。新型コロナウイルスの治療に効果があると期待されるフサンを約40億円を投じて増産するほか、8月にはアビガンの受託生産も始める。収益をけん引してきた後発薬は国内の使用割合が80%に迫り、飽和が近づいている。世界的な需要の増加が見込めるコロナ治療薬の事業体制を急ピッチで整備する。

2020年5月19日(火)

新型コロナウイルスの治療薬の候補として期待されている「アビガン」について、国内で行われている臨床研究ではこれまでのところ、有効性については判断できず、さらに臨床研究を進めて検証する必要があることが分かりました。


三谷産業と日医工の共同出資会社、アクティブファーマ(東京・千代田)は19日、富山八尾工場(富山市)の拡張工事が終了したと発表した。新薬や先発医薬品の生産を強化する。7月からは新型コロナウイルスの治療効果が期待されている抗インフルエンザ薬「アビガン」の原薬も作る


2020年5月20日(水)

新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」の臨床研究を進めている藤田医科大学は20日、中間解析をまとめた第三者機関の勧告に沿って研究を継続すると発表した。中間解析は「有効性の確認が主目的ではない」としており、今後の研究で確認を急ぐ。政府が目指す5月中の承認に向けて、早期に有効性を確認できるかが焦点となっている。


菅義偉官房長官は20日の記者会見で、新型コロナウイルスの治療薬候補の「アビガン」について「5月中の承認を目指す考えに変わりはない」と強調した。アビガンを巡り「臨床研究で明確な有効性が示されていないとの指摘がある」との質問に答えた。

2020年5月21日(木)~2020年5月24日(日)いまのところ関連する動き見つからず

2020年5月25日(月)

安倍晋三首相は25日の記者会見で、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言を全国で解除すると表明した。一時は全47都道府県に発令していた宣言は残る東京と埼玉、千葉、神奈川、北海道の5都道県を対象から外し全面解除された。感染対策に取り組む自治体向けの地方創生臨時交付金は今の1兆円から2兆円増額する方針を示した。


2020年5月26日(火)

加藤勝信厚生労働相は26日の閣議後の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」について「6月以降も臨床研究や治験を継続する」と述べた。安倍晋三首相が「有効性が確認されれば5月中の承認をめざす」としていたが、6月以降にずれ込むことになった。依然として有効性が確認できておらず、承認のメドが立っていない。


2020年5月27日(水)~20205月28日(木)いまのところ関連する動き見つからず


2020年5月29日(金)

国立国際医療研究センターは、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)が主導する新型コロナウイルス感染症の重症患者に対する臨床試験に参加すると5月29日に発表した。国内で承認済みの「レムデシビル」(商品名ベクルリー)と関節リウマチ治療薬の「バリシチニブ」(オルミエント)を併用した際の治療効果を調べる。


2020年5月30日(土)〜2020年5月31日(日)
いまのところ関連する動き見つからず


2020年6月1日(月)

米製薬大手ギリアド・サイエンシズは1日、新型コロナウイルスの治療薬「レムデシビル」について実施した第3段階の臨床試験(治験)の結果を発表した。5日間投与した患者グループには、投与しなかった患者に比べ短期間で症状改善などが見られたものの、効果はいずれも限定的だったという。


米ギリアド・サイエンシズは1日、新型コロナウイルス感染症の中等症患者を対象とした治療薬「レムデシビル」の第3相臨床試験について、約600人の解析結果を発表した。レムデシビルを5日間投与した患者では、11日目に臨床的な改善がみられる割合が投与していない患者より明らかに高かった。一方、10日間投与しても、投与していない患者との明らかな差は認められなかった。ギリアド日本法人の広報担当者は「今後数週間以内に試験の詳細なデータを論文として公表する予定」と説明している。


2020年6月2日(火)

新型コロナウイルス感染症向けに期待されている国産薬「アビガン」の5月中の承認が見送られた。臨床研究などを進めてきたが有効性をまだ確認できないからだ。一方、一定の効果が示された米国の「レムデシビル」は米食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可(EUA)が出て、日本でも特例承認された。非常時に薬を認める制度は米国の方が機動的だ。


2020年6月3日(水)〜2020年6月5日(金)
いまのところ関連する動き見つからず


2020年6月6日(土)

新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」の臨床試験(治験)が遅れ、7月以降にずれ込むことがわかった。6月中に終了する予定だったが、足元で新型コロナの感染者数が急減し、治験の参加者数が目標に届いていない。治験の進捗次第では、承認手続きがさらに遅れる可能性がある。


2020年6月7日(日)いまのところ関連する動き見つからず


2020年6月8日(月)

国連が支援する医薬品の特許プール「メディシンズ・パテント・プール(MPP)」も、3月末に特許プールの対象にコロナ対策の技術を追加した。特許プールとは特許権者が持つ複数の特許を一括管理し、安くライセンスする仕組み。MPPは参加する特許権者と交渉をし、途上国に薬が行き渡るようにする。
米製薬大手ギリアド・サイエンシズのエボラ出血熱治療薬で、新型コロナ治療薬としても使われているレムデシビルの特許も同プールに加わった。ワクチン開発を進める英オックスフォード大はパンデミック収束までの期間、コロナ対策関連特許の無償開放を宣言している。


2020年6月9日(火)〜2020年6月21日(日)いまのところ関連する動き見つからず


2020年6月22日(月)

米医薬大手ギリアド・サイエンシズは22日、新型コロナ治療薬「レムデシビル」について、吸入タイプの開発が治験の最初の段階に入ったと発表した。すでに点滴薬は日米で特例承認を受けている。吸入タイプが実用化されれば、外来や自宅で投薬しやすくなる。


2020年6月23日(火)〜2020年6月28日(日)いまのところ関連する動き見つからず


2020年6月29日(月)

米医薬大手ギリアド・サイエンシズは29日、新型コロナウイルスの治療薬「レムデシビル」について、公的保険を持つ先進国政府向けの価格を患者1人あたり2340ドル(約25万円)に設定すると発表した。
1本当たりの薬価は390ドル。標準的な治療では5日間で6本投与される。米国の民間保険の加入者向けは、約3割高い1本520ドルになる。実際の患者の負担額は、保険の内容により異なる。新興国向けには後発薬メーカーに製造委託し、より安価に提供する方針を示している。


2020年6月30日(火)いまのところ関連する動き見つからず


2020年7月1日(水)

富士フイルムホールディングスは1日、インド後発薬大手ドクター・レディーズ・ラボラトリーズとアラブ首長国連邦(UAE)の医療物資販売会社グローバル・レスポンス・エイド(GRA)に新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」のライセンスを供与したと発表した。2社は中国とロシアを除く海外で独占的にアビガンを製造・販売できる。富士フイルムは契約一時金や販売ロイヤルティーを受け取る。


2020年7月2日(木)〜2020年7月6日(月)

東京大学は、新型コロナウイルス感染症の重症患者11人に膵炎(すいえん)薬のナファモスタット(フサン)と、抗インフルエンザ薬のアビガンを投与し、10人で症状が改善したと発表した。効果を示すにはより厳密な臨床研究で確認が必要だが、2つの薬の併用が有効な治療法の一つになる可能性があるという。


2020年7月7日(火)〜2020年7月9日(木)
いまのところ関連する動き見つからず


2020年7月10日(金)

藤田医科大学は10日、新型コロナウイルス感染症に対して新型インフルエンザ治療薬「アビガン」の効果を検証した結果について「有効性は確認できなかった」と発表した。アビガンは富士フイルム富山化学が臨床試験(治験)も進めており、新型コロナの治療薬として承認を申請するかどうか改めて判断する。
藤田医科大の特定臨床研究は無症状や軽症の患者が対象。アビガンを飲まなかった患者33人に比べて飲んだ患者36人のウイルスが消えやすいかどうかなどを評価した。ウイルスの消失や減少、解熱が早まる傾向はあったが、有意差はなかったと結論づけた。重篤な副作用はなかった。

新型コロナウイルス感染症に対する抗ウイルス薬「アビガン」の臨床研究を行っている藤田医科大学は10日、有効性に関して有意差はなかったとの暫定的な結果を発表した。ただし患者数を増やせば有意差が得られる水準であったことを踏まえ、研究責任医師の土井洋平教授(感染症科)は「アビガンは有効である可能性がある」と評価した。


米製薬大手ギリアド・サイエンシズは10日、抗ウイルス薬「レムデシビル」が、新型コロナウイルス患者の回復を促したり死亡率を下げたりすることを確認したとの研究結果を発表した。当局の承認を受けるため、有効性や安全性の検証をさらに進める。
レムデシビルを静脈注射で5日間と10日間投与した新型コロナの入院患者312人と、通常の治療を受けた症状が近い患者818人のデータを比べた。
投与した患者は14日目までに74.4%が回復した。投与しなかった患者は59.0%だった。投与を始めて14日後の患者の死亡率は7.6%となった。投与を受けなかった患者(12.5%)よりも低かった。


菅義偉官房長官は10日午後の記者会見で、富士フイルムホールディングス(4901)が生産する新型インフルエンザ治療薬で、新型コロナウイルスの治療薬候補とされる「アビガン」について「企業からの承認申請があれば、データに基づき速やかに審査を行い、審議会での専門家の議論を経て有効性、安全性が確認できれば、迅速に薬事承認を行う方針に変わりはない」と改めて述べた。


長崎大学は10日、新型コロナウイルス感染症の無症状者や軽症者を対象に、抗エイズウイルス(HIV)薬の医師主導臨床試験(治験)を月内に始めると発表した。実際の患者でウイルスがなくなるまでの日数などを調べる。早ければ1~2カ月で試験を終え、結果をまとめたい考えだ。


2020年7月11日(土)~2020年7月17日(金)
いまのところ関連する動き見つからず

2020年7月18日(土)

富士フイルムホールディングスなどは、新型コロナウイルスの治療薬として承認を目指す「アビガン」の臨床試験(治験)を月内にもクウェートで始める。最大1千人程度の参加者を集める大規模な治験で、新型コロナ薬としての効果や副作用を確かめる。有効なデータが得られれば日本での承認申請に利用することも検討。国産の治療薬としての量産を急ぐ。


2020年7月19日(日)~2020年7月21日(火)
いまのところ関連する動き見つからず


2020年7月22日(水)

富士フイルムホールディングスは新型コロナウイルス治療薬として承認を目指す「アビガン」を国内で安定生産するための供給網をつくる。原料メーカーのデンカやカネカなど約15社が協力し、9月からの月30万人分の生産にメドをつけた。海外からの原料調達は移動制限など物流面のリスクがあり、国内調達に移行する。


厚生労働省が新型コロナウイルス感染症の治療薬として、抗炎症薬「デキサメタゾン」を認定したことで、治療の選択肢が増える。同薬は5月に承認された抗ウイルス薬「レムデシビル」に比べて安価で流通量が多い。症状に応じてデキサメタゾンとレムデシビルの使い分けが可能になる。

厚労省は17日付でデキサメタゾンをコロナ診療の手引きに掲載した。https://www.mhlw.go.jp/content/000650160.pdf


2020年7月23日(木)
いまのところ関連する動き見つからず


2020年7月24日(金)

新型コロナウイルス感染症に対して新型インフルエンザ治療薬「アビガン(一般名ファビピラビル)」の効果を検証する特定臨床研究を実施した藤田医科大学の土井洋平教授は日本経済新聞社のインタビューに応じた。薬を飲んだ患者で改善傾向があったものの、改善幅が予想より小さく、飲まない人と比べて統計上の有意差が確認できない結果に終わった。「対象の患者数を増やせば、有意差が出る可能性はある」と話す一方で、「今の体制のまま使命感だけで臨床研究を継続するのは限界だ」と訴えた。


2020年7月25日(土)~2020年7月29日(水)
いまのところ関連する動き見つからず


2020年7月30日(木)

中外製薬は29日、新型コロナウイルス治療薬の候補である関節リウマチ薬「アクテムラ」について、親会社のスイス・ロシュが重症コロナ患者を対象に実施した臨床試験(治験)において、患者の死亡率や臨床状態の改善が確認できなかったと発表した。


2020年7月31日(金)~2020年8月2日(日)
いまのところ関連する動き見つからず


2020年8月3日(月)

日医工の田村友一社長は3日、新型コロナウイルスの治療薬として期待される抗インフルエンザ薬「アビガン」の受託生産をやめる理由を「希少疾患薬の開発に集中するため」と明らかにした。富士フイルムから製剤工程を受託する予定だったが、7月30日に中止すると発表していた。


2020年8月4日(火)
いまのところ関連する動き見つからず


2020年8月5日(水)

【ニューヨーク=西邨紘子】米34州・自治領の司法長官は4日、連邦政府に対し、米ギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス治療薬「レムデシビル」の供給拡大と価格引き下げを求める書簡を送った。開発に多額の公的資金が使われており、適切な価格での提供を求めた。


2020年8月6日(木)~2020年8月7日(金)
いまのところ関連する動き見つからず


2020年8月8日(土)

【マニラ=共同】フィリピン保健省は7日、日本から提供された新型コロナウイルス感染症の治療薬候補アビガンの臨床試験(治験)を近く始めると明らかにした。在フィリピン日本大使館によると、患者100人分のアビガンを6日、保健省に提供した。アビガンは東京の製薬会社「富士フイルム富山化学」が開発。同社によると、日本や米国でも治験が進んでいる。


【ニューヨーク=野村優子】米製薬大手ファイザーは7日、米ギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス治療薬「レムデシビル」の製造を受託することで合意したと発表した。中西部カンザス州の工場でレムデシビルを製造する複数年契約を結んだ。治療薬の早期供給に向けて協力する。


2020年8月9日(日)~2020年8月11日(火)
いまのところ関連する動き見つからず


2020年8月12日(水)

富士フイルムホールディングスが国内で実施している新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」の臨床試験(治験)が9月に完了する見通しであることが分かった。当初は6月の完了を目指していたが、治験参加者が集まらず計画が遅れていた。足元で感染者が再び増えてきたことから必要なデータを集められるメドがついた。




#COVID19 #レムデシビル #特例承認 #アビガン #条件付き承認 #COMEMOHUB #COMEMO #サイエンス

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