共通のゴールに向かって、貢献し合って、しかも楽しいなら成果を出す組織
日経COMEMOの今回のテーマは、
「リモートワークで成果を出す組織とは」です。
これはホットな話題かなとおもいます。自分自身もリモートワークを実施しているので思うところはあります。日経COMEMOから投げかけられている問いはこちらになります。
コロナで働き方が変わっていくなか 、チームでどう結果を出しますか?
今年に2月に今回のテーマと関連するような企画がありました。
このnoteでも書いているのですが、少し私の前提を書きます。
会社はイギリスに本社があり、日本には約10名が働き、現在は全世界の人員が完全リモートワーク動いています。もう少ししたらオフィスへ通う人もでるかもしれませんが、現状完全リモートです。
そして日本のチーム(組織)には、大きく4つの組織があります。
・営業チーム
・製品チーム(データベースの内容、使用法などのスペシャリスト)
・カスタムソリューション(オーダーメードサービズを提供するチーム)
・バックオフィスチーム
また、ちょっと複雑なのですが、私の本当の所属はUKに本部があるCustom Solutionsという部署で、この部署も日本、UK、USに人員がいるグローバルな組織となっています。ある意味日本は出先機関といった方が適切かもしれません。
で、日本とグローバルの両方で幸運なことに成果を出していると思います。
昨年の成績もよかったし、今年もある意味順調に推移していますから。
この日本のローカルチームという捉え方での組織とグローバルチームの一員であるという捉え方での組織の両方を紐解くことで「成果を出す組織像」のごく一部でも捉えられたらなぁと思っています。
私の考える「成果を出す組織」に必要なポイントを抜き出してみました。
<日本ローカルチームの特徴>
・10名の少数精鋭(プロアクティブに動けて決められる人が集まっている)
・ほぼ全員転職経験者(色々なバックグラウンドを持っています)
・協力的なマインド(役割を複数こなす場合も多々あります)
・言いたい事がいえる環境(はぁ?とかも言える)
・何かあれば、すぐに会話をする文化(今はTeamsを使っています)
と結構オープンな環境と言えます。
<グローバルチームの特徴>
・業界情報を踏まえた会話ができる(示唆を与えられる)
・日本チームの相談に乗ってくれる(成果を出しているから)
・日本チームに相談をしてくれる(日本に興味を持っている)
・顧客対応はローカルチームに一任している(信頼してくれている)
・サポートするよと伝え、それを実行している(実績を作っている)
・クイックレスポンス(急ぎであれば夜中でも対応することもある)
・グローバルチームとはほぼ毎日ビデオで話す(お互いの顔をみる)
上の日本とグローバルを比較すると違うところもありますが、このリストアップしたものを見返すと、私やチームメンバーが日本やグローバルで実際に実践し、その結果として「成果を出す組織」になっていて、その根本にある大切な考え方が3つあることに気付きました。
「共通のゴール」
チーム(組織)への貢献の指針となるのが、共通のゴールになります。チーム(組織)の目的やゴール(例えば、売上)もかなり明確なので、それに向かって最適な行動を取ることは全員の共通認識になっています。共通のゴールがあるからこそ、何が大切なことなのかを理解できると思います。
リモートが増えることで、これは改めて組織としてしっかりと言語化しておく必要があると思います。特に、小まめな確認(これってゴールに向かうために必要だよね?的な)をしておくぐらいがちょうどいいかもしれません。
「チームへの貢献」
これをほぼすべてのメンバーが持っている意識です。自分のことだけしかしないような人は、長い目でみると組織内に居場所がなくなると思っています。個人技も必要かなと思うのですが、「チーム(組織)として」という意識は非常に大切と考えていて、共通のゴールという全体像を把握したうえで、今やるべきことの中で自分ができることを知っておくことが、チームへの貢献の第一歩だと思っています。
リモートが増えることで、個人の貢献がさらに見えづらくなっていると思います。そのためしっかりとコミュニケーションを取りながら全体を見て、自分は何ができるかなという意識を持ち、自分が実施することをチームに伝える(ここが手薄なのでやっておきます、とか)ことで、各自の貢献が見えるし、感謝するようになると思っています。
「やっていて楽しい」
これも結構大切な視点で、共通のゴールに対して行動し、その過程でチームへの貢献をする。こうした一連の仕事が楽しいというのが多かれ少なかれ個人にとって必要だと思っています。これが無いと仕事に対して前のめりに取り組むことは難しいと思うんです。
リモートが増えることで、ある意味自分の世界に没頭できるタイミングが増えたと思っています。私はUK本社の記事を翻訳して2000文字とかをTweet用に140文字に圧縮する作業が今のところ死ぬほど好きです。もちろん本業の業務も大好き。こうした仕事の中で自分が好きって部分を捕まえて、それを増やせるようにもっていくと素敵ですよね。
私のことになりますが、特に「やっていて楽しい」というのが大切に感じています。これがないとモチベーションが上がらないので、自分の中でこれを感じられるように、本来の業務以外のことを積極的に関与し、違う業務からみた私の本来の業務というのを捉えらえるようにしています。
ここまで書いて思い出したのですが、以前に「可能な限り主体的に生きていきたい」というnoteを書きました。
このnoteは2020年3月に書いていて、仕事に対して主体的に取り組み、そこに楽しみを見出していることが書かれています。
正直にいうと、今やりたくもないことはほとんどありません。
それはやりたいことを積極的に増やしているからです。
主となる職務はもちろんあるのですが、それ以外のやりたい仕事に積極的に首を突っ込むようにしています。日本で動いていなかったマーケティング的な仕事を掘り起こして、提案して、グローバルに承認もらって、任せてもらうことの嬉しいこと。そしてそれを実行することの楽しいこと。
私の結論なのですが、
リモートだろうとそうでなかろうと、
自分が仕事を楽しんでいるかどうかが、
「成果を出す組織」に非常に大切な要素ってこと。
組織がこの楽しみを提供する仕組みを持つのも良いですし、私みたいに個人とし仕事に楽しみを取り入れるというものありだと思います。
こうした仕組みを作るのがHRの仕事なんでしょうねと、三浦さんのインタビューを終えて書くこのnoteでした。
恐らくこれが出来ている組織はリモートワークでもそうでなくてもしっかりとした成果を出しているように思います。