その怒り、本当にマネージしたいの?
最近、中田くん(中田敦彦氏)のYouTube大学がお気に入りだ。
本来勉強好きな方々からしたら、付け焼き刃の知識だから、内容に賛否両論あるだろうけど、難しいことを難しく解説されることの多い中、これほど、一般人(学校で優等生ではないレベル)の心に寄り添った教え方をしてくれる人はそういないと思う。これをきっかけに自分の眠っていた知的好奇心がムクムクと起き出してくればいい話だと思っている。
最近、その動画の中の”アンガーマネジメント”を取り上げた授業を観た。
内容的には、
怒りは、二次感情だよ。だから、実は自分でマネージメント出来るんだよ。
マネージメントの方法は、すぐに反応しない事。だから、カッとなったり、イラっときたら、相手を攻撃する前に6秒待って。もしくは、100から3づつ引き算をしてみて。それをしているうちに、カッとなった感情が消えて、冷静に考えられるようになるから。
もう一つは、怒りをぶつけられる側へのアドバイス。相手の怒りは自分でコントロールできないから、相手の怒りの理由・一次感情を理解する。理解することで、自分も楽になるよ。
なーんて感じである。まぁ、アンガーマネージメントのほとんどの本の内容もほぼ同じで、きっと、会社のパワハラ・モラハラ防止のセミナーでも言われている事であろう。
だが、ここでハッと気づいたのだ。
これって、怒る本人がマネージする気がなければ、何にも変わらないよね、と。
本来、黒リス(私)は、非常に怒り爆発の沸点が低いタイプである。中田くんの講義で、”イラっときたら6秒待って”って言われたけど、それ、普通。その間に考えるのは、
1、相手の言葉の真意。
2、怒るレベルかどうか。
3、真意が例え、理不尽、不条理であったとしても、怒って何か解決するの?と自分に問う。
の大抵3点である。反応する前に、そんなことを考えているので、怒らないというか、怒れないのだ。まぁ、ある意味、怒るタイミングを逸するとも言える。
そんな自分が、更に、怒っている相手の一次感情まで理解してあげてばかりで、相手の方が、一向に怒りのマネージメントをする気がないなら、なんか損じゃない?っていうか、全然、関係や状況の改善に繋がらないよね?同じことが永遠に繰り返されるだけで。
そもそも、怒りって周りを破壊するほどの強いエネルギーがある感情って言われていても、マネージする気が起こらないってのはどう言うことだろう?
黒リスは、過去、毎日、毎日、部下をネチネチ怒り続けていた上司を思い出した。あれは、悲しみや恐怖や戸惑いなどの一次感情の結果ではない。あれは・・・
快楽だ。
そう、怒ることで快楽を感じているのだ。快楽だから、止められないし、止めたくないのだ。所謂、麻薬の様なものだね。
きっと、自分でこんな動画を見たり、そんな本を買う人は、自分の怒りのコントロールができずに苦しんでいるタイプ。そのタイプと、”快楽”になっているタイプは一線を画す。会社で家庭で社会で、一番問題なのは、後者のタイプでなかろうか?
君子危うきに近寄らず。
後者のタイプに会ったら、一番の対処法は、この言葉かもしれない。
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