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ラビリンス〜魔王の迷宮〜アドベンチャーゲームで遊ぶ Vol.4 “STONE WALLS”
第一層 STONE WALLS編
《前回までのあらすじ》
人間のポンタと古の騎士のレディペッパはラビリンスの周囲をぐるりと囲む石の壁から何とか扉を探し出し、ゴブリンキングが住む城のあるゴブリンシティを目指すためにラビリンスの内部へと侵入したのでした。
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「はいここで前回のお詫びです!」
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「いきなり?!」
後日よーく読んでみたところ、扉とドワーフたちとの位置が間違っておりました。ふたりが入ってきた扉がドワーフの扉でした。
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「ただどちらにしろ結局隠された秘密の扉を自力で見つけて入って来たという結果は同じなので、この先の冒険に何の支障もありません」
はい、そういうわけで英語の解読が難しいのでこういう間違いが時々あるかもしれませんが広い心でお許し下さい。ゲームの進行上修正した方がいい時は修正しますが、進行にあまり支障がない時はスルーします。
実際に本を手にした方が「ここ違うじゃねえか」ってなっても「そうですね」で許して貰うつもり満々のくろぽちキングです。
では冒険の続きをどうぞ。
THE CISTERN(貯水槽)
扉を入るとすぐに階段がありました。
階段を下るとそこは迷宮の下の湿った地下墓地でした。奥から水たまりに水が滴る音が聞こえます。音のする方へ通路を進んで角を曲がると、大きな貯水槽のある広い空間が広がっておりました。水の滴る音だけが響いています。よく見ると、貯水槽の真ん中には誰かを乗せたボートが一艘浮かんでいました。
貯水槽は部屋の真ん中を四角く切り取ってほとんどを占めており、周囲をぐるりと歩ける程度の床しかありません。部屋は薄暗く、唯一の光源は10フィート上にある石のアーチで支えられた天井に開いている穴からのみでした。その穴は竪穴になって地上に続いているようです。見上げると穴から30フィートほど上にロープに繋いだバケツが揺れており、そこからゆっくりと水が滴り落ちているのでした。その上に木製の巻上げ機が見えます。どうやら井戸のようです。
さあ、どうしますか?
★想像してみましょう!
Let‘s imagine!
↓
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「いきなり行き止まりっぽいんだけど」
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「ゴブリンキングもびっくりです!」
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「え、出口は上の井戸だけ?」
地上へ続く竪穴は滑りやすく、引っかかりも何もないようです。巻上げ機も大きな物を支えらえるほど頑丈ではありません。
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「ペッパくらいなら大丈夫なのかな」
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「でもその高さまでどうやって登る?戻って別の扉を探した方が早そう」
なるほど。でも本を見る限り戻るルートはなさそうなので、おそらく入ってきた扉はもう開かないか消えてしまっています。
あとでルールをよく読んでみたら前の場面に戻る方法もありました。
サイコロを振り指定された数字以上を出せば戻る事ができるそうです。
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「井戸しかないのかな…」
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「他にも出口があるかよーく探そうよ」
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「そうだ、ボートに誰か乗ってるんだっけ?ここ流石に無視ってわけにはいかないよね、行き止まりの同じ空間にいるんだし…」
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「誰がいるの?」
ポンタさん、サイコロをどうぞ。
前回はその場にいるキャラクターが決まっていましたが、今回のようにサイコロで決まる場合もあるようです。
ボートには黒猫を連れた黒い帽子を被った人間の魔女が乗っていました。
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「魔女か〜」
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「黒猫かぁ。ペッパとお揃いのいい毛色だね」
人見知りのポンタは思い切って声をかけることにしたようです。流石に密閉空間で一緒にいる人を無視は出来ないようですね。
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「こんにちは。出口を知りませんか?」
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「いきなりそれ聞くの?」
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「あ、じゃあ…何をされているんですか?」
魔女はゴブリンキングに盗まれてこの地下墓地で行方不明になった箒を探しているのでした。
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「ゴブリンキング、人のモノ盗みすぎじゃない?」
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「ペッパたちとおんなじだね!」
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「だから箒には乗せてあげられないねんって感じか。保険のCMのアンミカみたい…」
あーあ。もうこの魔女、アンミカのイメージになっちゃったよ。
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「えーじゃあどうしよう」
ペッパは貯水槽を覗き込んでみました。
貯水槽は10フィートの深さがあり、水は綺麗ですが暗闇の為見通しはよくありません。底の中央には水が流れ出るのを防ぐ取っ手の付いた石の封印がありました。また、井戸から落ちた物がいくつか沈んでいるのが見えました。
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「え、排水溝があるの?そこから出られる?」
石の封印はかなりの力がないと開けるのはちょっと無理そうです。
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「でも今のところ一番可能性がありそう」
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「えーでも排水溝だよ?やじゃない?」
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「誰だ」
思わず素のくろぽちが登場しちゃいました。
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「だって排水溝って汚くない?そんな所ペッパに行かせるの無理」
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「そんなこと言ってる場合じゃないんだよこっちは」
厄介な飼い主です。
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「それにさ、排水溝の先が大きな貯水タンクとかに繋がってたら怖くない?そんで出口もなくて、水がそのうち天井まで溜まっていったら…あががが」
くろぽちは閉所恐怖症なのでそんな恐ろしい想像が容易に出来てしまうのです。
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「あー…。うん。それは怖いね」
くろぽちの素の力説に怯むポンタ。
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「じゃあやっぱり出口は上の井戸ってこと?他にはないの?」
ゴブリンキングであるはずのくろぽちが素で口を出してきたのでポンタも堂々と素で聞いてきました。
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「ぶっちゃけると、出口は井戸か排水溝らしい」
まだゲーム慣れしてないゴブリンキングが簡単にバラしました。
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「でもどうやってそこから出るのかはわかりません!」
そう、本当にわからないんです。ゴブリンキングでも。
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「沈んでるアイテムが何かの役に立ったりするかも」
貯水槽の深さは10フィート、その上暗くてよく見えません。
潜って拾ってくる難易度は4です。そして6回潜ると1時間経過します。
潜りますか?
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「6回潜ると1時間か…じゃあ、5回まで潜ろうか。5回なら時間経過ないよね?」
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「ない!」
ポンタ賢い。そしてくろぽちキング甘い。5回なら50分は経ってるだろうに。
でもこのゲーム、時間のカウントが1時間単位なのでセーフにしました。
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「人間の私が潜る方がいいよね」
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「がんばって!」
ではポンタさん、サイコロをどうぞ。
1回目…潜れず
2回目…潜れず
3回目…潜れず
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「全然ダメ!怖い怖い。ペッパーお願い!」
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「わかった!あと2回ね!」
4回目…潜って無事にアイテムゲット
更にサイコロを振って入手できるアイテムを決定します。
紙に包まれたラードのブロックを入手した!
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「何これ…」
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「ラードかぁ…」
きっと油紙に包まれてるので中身は無事だと思いますよ!
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「だけど脱出の役に立つとは思えないねぇ」
5回目…潜って無事にアイテムゲット!
更にサイコロを振って入手できるアイテムを決定します。
壊れたブロックの塊3つを入手した!
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「壊れたブロックの塊ってなに」
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「きっと井戸の壁とかこの場所の石壁が剥がれたのが沈んでたんじゃない?」
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「なるほどね…でもさー」
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「役に立つとは思えないね」
ほんとゴミばかり落ちてますね、ラビリンスは。
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「もう5回潜っちゃった」
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「この手元にあるアイテムでなんとかなる?」
今ある物を並べて考えてみましょうか。
6フィートの木製ポール・白い旗・ラードの塊・壊れたブロックの塊
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「あ!木製ポールに白い旗を巻きつけてラードを染み込ませてブロックを火打石みたいにすれば松明にならない?」
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「あったまいー!!」
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「が、それがここから脱出する為になんの役に立つのか」
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「…やっぱりアンミカにお願いするしかないかも」
ふたりは諦めて魔女アンミカに声をかけました。
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「すみませーん。何かここから出る魔法は使えませんかー?」
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「使えないねん。杖も持ってへんし」
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「だめかー」
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「木製ポール、箒の代わりにして飛べないかな?棒だったら出来るんじゃない?箒だってメインで使ってるの棒の部分だし。それにほら、杖にもなるよ。ハリポタ界だと短い杖だけど、ロードオブザリング界の魔法使いは長い杖だったよ」
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「それいいね!提案してみようか。おーい」
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「だからな、箒探すのに忙しくて人助けてる場合じゃないねん」
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「このポールが箒や杖の代わりになるのならあげますよ。」
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「そしてペッパたちがゴブリンキングに会った時にアンミカの箒もちゃんと手元に返して貰うように頼んでみるよ」
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「ほんまか?じゃあそのポールよこし。やってみるから」
こうして、ゴブリンキングからアンミカの箒を返して貰う約束と木製ポールをあげるのを条件に井戸の上まで運んで貰うことが出来ました。
ポンタがサイコロを振ったところ1が出たのでチャプター5へ進みます
つづく
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ゴブリンキングの日記
入ってすぐ行き止まりになってどうしようかと思った。
出口も上か下かなんて、ゴブリンキングの自分でもどう脱出していいのかわからなくて途方に暮れたわ。これ船に乗ってるのが魔女じゃなかったらどうなってたんだろう…。こういうサイコロの偶然に救われるのがこの物語なんだろうねぇ。
ゴブリンキングをやりながら上手に切り替えて冒険者レディペッパもやるなんてちょっと無理かなと思ったけど、今回のシーンで裏側を知ってたからって何一つ脱出の助けにはならないなと確信した。冒険者の気持ちで普通に悩む。
これ、1シーン脱出するのに結構長い間ふたりであーでもないこーでもないって喋り通しで結構疲れるので、脱出する頃にはもう疲労困憊です。
いいねぇ…冒険してる感じがするねぇ。
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