#1 ホラー読んでる時の心臓が冷えていく感じが好き
こんにちは、しおんです(*´ ꒳ `*)
今日も素敵な本のご紹介をしますね✨
今回ご紹介するのはホラー小説になります。ホラーが苦手な方はこの時点で見るのをやめられてくださいね( .. )
怖いの苦手だけど実はちょっと気になってるって言う方は怖い話自体はしませんのでそのままお進み下さい!
「人狼ゲーム」というものはきっと皆さん聞いたことはあるでしょう。ゲームを楽しんでいる方も沢山いるのではないでしょうか?
今回はそんな人狼ゲームを題材にしたホラー小説、「人狼ゲーム/著:川上亮」のお話をさせて頂きます。
そもそも人狼ゲームの起点をご存知ですか?
簡単に纏めますね。
1986年にロシアで考案された「Mafia」というゲームが発祥だそうです。
そこからアメリカに広がり、「汝は人狼なりや?」というゲームとして有名になっていったようですね。
日本で行われてる人狼ゲームは「タブラの人狼」というイタリアのdv Giochi社から発売されたものが近いみたいです。
日本だけに限らず今はリアル人狼ゲームからオンラインでの人狼ゲームなど様々なバリエーションで出来るようになっています。
詳しいことが知りたい方は是非調べてみてください。
〈あらすじ〉
北摂高校に通う仁科愛梨は、ある日何者かによって拉致されてしまう。目が覚めた場所には同じ学校に通う10人の高校生。皆それぞれ首に謎の装置が着けられている。
部屋のスピーカーから突如聞こえる謎の声。声の主は10人の高校生に人狼ゲームを行ってもらうと言う。
突然始まったデスゲーム。どちらかの陣営が全員死ぬまで終わらない。
生き残りをかけて高校生たちの人狼ゲームが今始まる…。
感想の前に人狼ゲームのルールを改めてここに記します。
今回のルールは川上亮さんの人狼ゲームでのルールを記載します。第1作目のルールになりますね。
〈ルール〉
1.一人一枚「村人」、「人狼」、「預言者」の役職が書かれたカードが配られる。
2.毎日20時に人狼だと思う人物に投票を行う。その際最多数の票を得てしまった人物は処刑される。
3.人狼は午前0時〜午前2時の間に村人を一人選び、殺害する。
4.預言者は毎晩一人だけ、他の人の役職を知ることが出来る。
5.ルールに従わない場合は死亡する。
簡単にまとめるとこんな感じです。
ルールを知っているゲームでしたから気になって手に取ってみたらすっっごい面白かったんです!
高校に通う平凡な高校生が、人を殺したことなんてない高校生が、自分の手で人を直接傷つけたことがないであろう高校生がこのゲームでは殺さなくてはいけない。
殺さないと自分が死んでしまうから。
ネタバレが出来ないのでなかなか上手く言えないんですが、10人の高校生はみんな誰かを恨んでいて恨まれているんです。その恨みがちょうど10人を一周するようにできている。負の連鎖ですね。
この人狼ゲームの1作目の主人公である仁科愛梨は心優しい女の子でした。人を殺さなくては、殺す人を選ばなくては自分が死んでしまうという中で、躊躇ってしまう女の子です。
きっとそんな優しさはゲームが本物だとわかった時点で私は持てないものでしょう。
こういうお話を読むと毎回考えてしまうんです。もしも自分がこの場にいたらって。
生き残るための決断を私もするのでしょうか。誰かを守ろうとするのでしょうか。自分の恨む人間がいるのならその人を殺そうとするのでしょうか。
もしものことは分かりませんし、こんな現場に出くわす確率なんてほぼ0でしょう。それでももしも自分がここにいたら、その時の私はどんな決断をするのか気になってしまいます。
このお話を最後まで読むときっと人の優しさを疑いたくなってしまうようなそんな結末でした。
優しい人は優しさだけではないんだろうな、なんて考えさせられるシナリオでした。
シリーズ化されていますので、是非とも全作品読んで見てほしいです。(私も最新のはまだ追えてないんですが)
すごく面白いですし、誰が人狼なのか考えながら見られると推理小説ぽさもあって楽しくなります。
まだ読んだことの無い方はぜひ!