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死生観について

精選版 日本国語大辞典「死生観」の解説
しせい‐かん ‥クヮン【死生観】
〘名〙 生きることと死ぬことについて、判断や行為の指針となるべき考え方。生と死に対する見方。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について

 私の生まれ育った地域は農業が盛んであり、代々その土地で農業を営んできた人たちが多い。農家同士協力しながら働ける限り働き、高齢者は地域とのつながりを保ちながら生活し、最後まで自宅で過ごし看取られる。

 曾祖父母・祖父・祖母も同様であった。祖父は末期の癌が発覚し余命数カ月とされたが、延命は希望せず体調と相談しつつ仕事や散歩をし、兄弟たちと語らい、ぎりぎりまで自宅で過ごし命を全うした。祖母も夫や友人と旅行を楽しんだり、仕事をしたり、今までの生活を継続し死に向かっていった。

 その姿勢が私の死生観に影響を与えている1つであるといえる。

 死はこれまでの人生に終わりを告げる旅立ちであるが、どこへ・なにへ向かい旅立つのか生きているうちはわからない。

「二人は身辺整理に十分な命の水を蓄えている。それから二人は死ぬだろう...ニコラスとペレネレにとって死とは長い一日の終わりにねむりにつくようなものだ。きちんと整理された心を持つものにとっては次の大いなる冒険に過ぎないのじゃ」パリー・ポッターと賢者の石第17章p437

ニコラスたちが死んでしまうのではないかとハリーがダンブルドア校長へ尋ねた場面である。

 交通事故死など突然の死は恐ろしいものである。しかしある程度予測された死があるのならばそれは準備の時間を持つことができる。もちろんそれは様々な悲嘆や葛藤があり容易なことではない。

 そのため私は、看護を通してその整理の手伝いをし、よりよくその人らしく生ききれるような支援を行い、死生について学ぶことを自身の生涯の課題として設定したいと考えている。

 私の死生観はまだまだ発達途中である。様々な人とのかかわりを通し発展させていきたい。



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