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すしざんまいの社長、海賊を救う

腰の横に大きく開いた手、満面の笑みでおなじみの人物。

すしざんまい社長(木村清 きむらきよし)

彼のシンボルポーズでもあり、
社内ではそれを「ざんまいポーズ」と呼ぶ。

彼のポーズが三角形をしていることから
フリーメイソンの一員ではないかという声があったりなかったり。

「海賊を壊滅させた」という噂を聞き、クロノは調査に出ました。

真相は世間の噂とは少し違い、心温かいエピソードでした。


本日は、

「すしざんまいの社長 海賊を救う」

と題してご紹介させていただきます。

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ジブチ共和国という、ソマリアに隣接する国があります。海賊対策のために、自衛隊が拠点を置いていることで知られている場所です。

ジブチ共和国から近いソマリア沖では、キハダマグロやバチマグロなど他にも多くの魚が取れる、世界的にもかなり漁場に向いている海で、ジブチ共和国の生活は、そこの魚を釣ってきて他国に売ることで守られていました。 

しかし、せっかく釣ってきた魚介類も加工技術がなかったためさばける量に限界があり、一日に1トンくらいしか売ることができませんでした。
  
そんな中、1990年代に軍部と欧米の企業が結んだ「産業廃棄物を海に捨てても良い」という条約に基づいて、ごみを捨てまくる欧米。
結果、処理が難しい放射能物質などが大量に流れ出てしまい、漁師を含む地域住民数万人が病気に。

地域住民を支えていた漁業ができなくなってしまったのです。

漁師たちは、生活を守るため自ら武装して海を守りに行くことを決意。
そして海へと船を出し、この流れで一部が海賊になったそうです。 
元漁師ということもあって、きわめて良く組織化されてました。

このことから、ソマリアの海賊は元漁師が多いのです。  

ただ、高速船の使用や持っている武器の種類、立ち振る舞いが、あの貧乏だった漁師とは考えにくく、最初から武装集団が海賊になったという説も。

これには、イギリスが絡んでいるという話があります。

というのも、

もともとイギリスの民間軍事会社 ” ハートセキュリティー社 ” の指導の下で創設された私設海上警備隊がアフガニスタンから流れ込んだ麻薬や武器を、インド洋、ソマリアを経由して他のアフリカ諸国やイエメンに対して密輸していてたのです。この密輸組織がやがて、海賊化した経緯があったのです。

イギリスは、アフガニスタンの悪い人から違法なものを仕入れて、発展途上国に転売していたということです。

日本ではあまりニュースになりませんでしたが、イギリス監視下であった密輸組織がジブチ共和の漁師に武器を提供していたのではないかと、クロノは感じました。

理由は、

イギリスは今も昔も、「偽旗作戦」と呼ばれる戦法の常習犯だからです。


そして、

2007年以降、海賊行為の成功率と身代金の高さで海賊が増え始めます。


◇すしざんまいの社長がなぜ海賊との接触を、、、

あまり知られていませんが、もともと日本の自衛隊は、ジブチに活動拠点となる基地をつくっていました。そこに現役自衛官として勤めていたのがすしざんまいの社長、木村さんの後輩だったのです。

ある日、後輩が「海賊ってなんでいるんでしょうか」という素朴な疑問を話していて、それを聞いたすしざんまいの社長は、なぜか見にいこうと飛び立ったそうです。

そして、先ほど書いたような海賊の事情をきいて、、、 

「政府が漁業をして国としてしっかりしていくことを望むのなら、お互い協力しましょう」と商談を持ちかけたのです。

流石です。

結果、政府と漁業関連の合意書を交わしました。

もう一度言います、流石です。

こういう話を聞くと、すごく活力のようなものを貰える気がします。

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そして、現地民にしっかりとした漁を教えるために、日本から中古の船をもってきたりと精力を尽くしました。

ただ、

日本籍だと船を直接持ってこれないみたいで、スリランカ籍の人々に船の操縦法を訓練させて運搬したそうです。

魚の加工や冷凍方法から流通まで、これまで得た技術を惜しみなく提供。
実際は、現地に冷蔵庫はありましたが、魚の売り場がなかったり、ちゃんとした漁のやり方、食べ方もわかっていませんでした。 
そこで日本の釣り方を試しに教えてみると、水産資源はしっかりしている地域のため、めっちゃ釣れたそうです。 

そしてついに、

年間300件あった海賊被害が0に!!

「ソマリアの海賊を壊滅させた男」

という異名はそこからきました。

「壊滅」と言いますか、

ニュアンスを寄せて言い換えると

「撲滅」がしっくりきます。

本当は「救済」ですが(笑)


今日の話をまとめますと、

母国を救うために海賊になった元漁師たちに、すしざんまいの社長が設備と技術を与えてマグロ漁師に育て上げ、国の経済を回復させた。

という話でした。


すしざんまいの社長にとっても、

自分の持ってる技術で国を救えますし

ソマリア沖の鮮魚を仕入れることができるので

WIN×WINな慈善事業だったのでしょう。


クロノが一つ疑問に思うところがあります。

欧米の企業が結んだ

「産業廃棄物を海に捨てても良い」

という条約が、

海賊活動の原因であって

水質問題は変わっていないので

解決になっていないのでは、、、


と思いましたが、

海賊が減るだけでもすごく良いことだと思うので

結果オーライです。


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