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【建築のスケッチは面白い!】スケッチすることのすすめ
就職してからはほとんど手描きのスケッチをしていないくろにいだ。
今日は、スケッチの楽しさや、スケッチを続けると、どのようないいことが起こるのか話したいと思う。
1. スケッチの面白さ
さきほど、社会人になってから、ほとんどスケッチをしなかったと言ったが、一度だけ、部屋のスケッチを行った。
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部屋A
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部屋B
ちなみに、使った色鉛筆はPRISMA COLORという色鉛筆。
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スケッチは描けば描くほど上手くなる。よく見て欲しい。1回目に描いた「寝室A」より、2回目に描いた「寝室B」の方がうまくなってる。(はず)
それに、一生残る。10年後くらいに見返したら楽しいだろう。日記みたいな感じだ。でも、フリクションで描くのはやめておこう!スケッチブックなら閉じるからいいかもしれないが、太陽が当たる所にさらした場合、線がどんどん消えてしまう。このような経験をした方は多いと思う。
そう。スケッチは描くだけで楽しいのだ!自分の作品が残る。
だけど、建築学生はもう1歩上を目指して欲しい。それは、1本1本の線がどのような意味を持っているか考えながら描くことだ。
2. 建物や設計図の全ての線に意図がある
僕が、学生時代に描いたスケッチをお見せする。
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これは、就活の時のポートフォリオから引っぱってきたものだ。
建物の外観や空間のスケッチだけでなく、平面図や断面図、詳細図も描いたりした。図面をただ眺めるのと、実際に描いてみるのでは、考える量が圧倒的に違う。1本1本の線がどのような意味を持つのか考えながら描くと、その平面図が計800本の線できているのであれば、計800回考えることになる。これを繰り返していくと、設計者が、どのようなことを考えて図面を引いたのか分かるようになってくる。
だけど、最初は楽しみながらスケッチすることが重要だ。
僕のポートフォリオには、いっちょまえに下記のようなことが書いてある。
「初めは、楽しいという理由でスケッチを始めた。すると、次第に何故このような形態をしているのか考えながら描くようになった。この作業は、僕の建築に対する知見を深めると同時に、日々の生活において様々なものの形や、その形になった意味や設計者の意図に問題意識を持つきっかけにもなった」
3. スケッチの本当の醍醐味
りんごやみかん、家具や、風景、皮財布、人間、建築、街並み、自然、、
なんだっていい。何を描いたっていい。
スケッチの本当の面白さは、この世の全ての形あるものが、どういった理由でその形になったのか妄想を膨らまして、「こういうことかな?」というようなノリで考えながら手を動かすことにある。考えたことが間違ってたって全然OK。
続けていると、この世の中の見え方が少しずつ変わってくる。全ての事象が、なんらかのメカニズムの中に成り立っていることが分かるようになってくる。
すなわち、普通の人が見えないものが見えようになってくるのだ。
(お化けじゃないよ?)
そうすると、世界が広がって人生がもっと豊かになってくる。
4.さいごに
僕も、社会人になってから忙しいけど、たまには、スケッチブックを手に近くの神社や河川敷に行ってみてもいいかなと思いました。(これは行かないやつ)
以上です。