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もし男性も妊婦さんになれる世界ならもっと生きやすい世の中になるのかも

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他にもインタビュー記事などいくつか記事は出ていたのだけれどあえてこちらをセレクト。

そんな大逆風のなか、世界同時配信されたのが斎藤工(40)主演の「ヒヤマケンタロウの妊娠」である。日本では好発進となったが、本国アメリカでは、トランプJr.まで登場する「反ネトフリ運動」の”餌食”になっているのだ。

上記記事より引用

まあ色々とツッコミどころ満載の状況である。

ドラマの中身について

「男性も妊娠・出産するようになった世界が舞台で、エリートサラリーマンが、自身の妊娠をきっかけに、世間の偏見と戦いながら出産するまでの日々を描いた作品です。発売当時も斬新な視点でジェンダー問題に切り込んだ“社会派マンガ”として注目を浴び、女性読者から長く支持されてきました」(出版業界関係者)

上記記事より引用

女性なら誰しも考えてしまう「男も妊娠・出産できればいいのに」が実現した世界の話。

ここでふと思いついたのである。
「もし今までの世界が男性が妊娠・出産する世界であったならきっともっと世界は生きやすく暮らしやすかったのではないか?」

生きやすく暮らしやすい世界を作るのは誰?

男性が妊娠・出産する世界であれば、おそらく会社に必ず託児所が併設されているだろうし、会社に子連れで出勤するのは至極当たり前の風景だっただろう。
通勤手段である電車やバスにも小さな子どもを乗せるための工夫がなされていただろうし、ベビーカー乗せ放題のバスや電車なんかも登場していたかもしれない。
男性はこういう便利な仕組みを作るのが得意だからだ。

だけど男性が「当事者」にならないとそういう仕組みを作ろうとはしないのだ。

このドラマでは「男性も」ということなので女性も妊娠・出産することができる世界なのだと思うけど、この世界ならおそらく上記のような仕組みがしっかりと整った社会になっているはず。
「男性も」妊娠・出産する可能性があるからだ。

人間誰しも「当事者」にならないと問題を解決しようとしないものだけれど、妊娠・出産・子育てに関しては女性だけが勝手に始めたものではないはず。なのになぜ妊娠・出産・子育てに便利な世の中になっていないのか?

それは男性が妊娠・出産・子育てに関して「自分は当事者じゃない」と思っているからじゃないのか?

最近の男性は子育てに参加(という表現もおかしいけど)している人も多いのであまり否定はできないが、今まで「父親」をやってきた先代男性たちにとっては子育ては「女がやるもの」だったのだろう。
自分は当事者じゃないから問題解決する必要はないということだったのだ。

世の中も社会もほとんどが男性社会なのだ。
女性は家にいればいいという考え方の中で進化してきたこの世界は2022年の今、女性の社会進出も進み昔ながらの「男性社会」ではうまく回らなくなってきている。

だけどおそらく男性は女性が自分たちの世界に入ってくるのが嫌なのだろう。怖いのかもしれない。(逆もまた然りだけど)

私は女性に分類されているのであまり大きな声では言えないが、
女性の中でも優秀な人は大勢いる。
でも多くの優秀な女性が結婚・妊娠・出産・子育てという役割の中で自分の脳力が発揮できる場所を諦めてきた場面を何回も見てきた。
もちろん自分自身でその道を選んだ女性も多いが、会社の制度が整っていない・使えないというだけでなく世の中の暗黙のルールとか身内や回りの人からの圧力的なものとかそういうもので「仕方なく」キャリアを諦めた人も多かった。

よくよく考えると妊娠と出産は女性にしかできない役割だけど、子育て(授乳以外)を始めとするその他のことは女性でも男性でもできるはずなのだ。

*男性からのご意見で1つなんとなく納得したものが「男性は女性ほど子供の命に集中できない」というもの。これは「母性」があるかないかということなのだが、たしかにそうかもしれない。これはまた別途記事にする。

極端なことを言うと、妊娠・出産が終わったら元のキャリアにすんなり戻れるはずなのだ。だってそれ以外は男性だってできるんだから。
それなのに女性は妊娠・出産・子育てが終わっても元のキャリアには戻れないことが多い。大抵は産休に入ったときからもしくは妊娠を上司に告げたときからそのキャリアの席を奪われてしまうのだ。守っておくよという会社は殆どないだろう。

会社に託児所が完備されていて、子育てに快適な環境が整っていれば女性の労働力をそのままキープできるのに。殊優秀な女性ならなおさらもったいない。

男性も妊娠・出産できる世界だったらこんなもったいないことは起きていなかったかもしれないという妄想ではあるけれど、この現象は日本だけじゃなく世界中で起きているということを考えるともし日本が世界に先立って「男性も妊娠・出産できる」体で社会を作り上げていたら…
日本のGDPは世界で一番になれていたかもしれない。なんていう妄想も浮かんできてしまう。

もちろん一番いいのは男性も女性も子供も高齢者もハンディキャップのある人もみんなが生きやすい世界を作ることなんだけど。

ふとこのニュースを見る前にそんな話をしていたので今回のニュースを見かけて書いてみようと思いました。

#CancelNetflix運動とWoke

また、記事内ではこのドラマがアメリカでNetflixの解約運動のターゲットになっているという内容もあった。

Wokeとは、保守層の間で『反差別に目覚めた意識高い系の左翼たち』という意味でよく使われる言葉です。

上記記事内より引用

男性も妊娠・出産できるという設定が「意識高い系の左翼たち」認定されてしまったようだ。
男性も男性社会を守るのに必死なのかもしれないけど、問題提起しているものに対して「意識高い系」という返しはどうなのかとも思う。

男性が優位に立ちたい気持ちはわからんでもない。
だけど単に見下すだけでなく、こういう問題提起に対して「女性たちが困ってるのね?じゃあこういうの作ってあげればいいんじゃない?(こういうの作ってあげれば落ち着くでしょ)」という種類の見下し方(という表現で合っているかわからないけど)でいいからできないものか?

なんか書いているうちに気分が悪くなってきた…
男性が、女性がと言っている私自身にだ。
今回のニュース記事に合わせて男性が、女性が、と書いてみたものの
男性も女性も関係なく快適に生きられることを考えたい私にとってはちょっと無理があったのかも。
男性への問題提起というかお願い的なことも書いたけど、これはすべて女性にも当てはまるのだ。女性だって当事者意識を常に持って行動していくことが大切だ。

なんやかんや書いたけれど、私自身は結婚というものをスルーしたDINKsだし子供も持たない選択をした。だからこういう問題に口を出すべきでない人間だと言われたらそうかもしれない。
私は結婚とか出産をしないという選択ができたけれど、それができない女性はたくさんいることを知っている。だからつい今回の記事を書きたくなってしまった。

気分を悪くされた方がいたらごめんなさい。

みんなが生きやすい世の中にしたいな。


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