ASCII創立40周年記念集会
今から40年前の1978年、南青山の一部屋でコンピュータ総合誌のASCIIが生まれました。
この時代はマイクロコンピュータと呼ばれる、現在のパーソナルコンピューターの祖先が産声を上げた時期でもあり、好奇心旺盛な学生や大学の助教授たちが様々な活動を行っており、ASCIIもそういった”イノベーター”達の発表の場となりました。
現慶応義塾大学の古川亨教授もその一人でASCII出版(当時の社名)に入社後、Microsoftの日本法人の初代社長となりました。
月刊ASCIIが稼ぎ頭で、当時の雑誌がA4判型だったところを少し短くした判型を使用し、その後この判型が日本で発行される雑誌の主流となりました。技術雑誌にもかかわらず最盛期には40万部を誇り、姉妹紙Loginの創刊時には大手印刷会社の受注合戦が繰り広げられたとも伝えられており、雑誌出版界に爪痕を残しました。
ASCIIはその後ゲーム雑誌など次々と創刊し、そこに集まったライターやエンジニアが独立し、人材育成機関としてASCII学校とも呼ばれていました。
ASCIIは現在KADOKAWA傘下に入り、週刊ASCIIとASCII.jpとして命脈を保っていますが、これまでに幾度かの経営危機のたびに資本が入れ替わっています。