
水晶と筋肉と私(最終回)
つらつらと始めたこの連載も今回で最終回です。
割と序盤でレガシーの記事からパウパーの記事になり、最終的にモダンの記事も交えながらよくもまあここまでスリヴァーを擦ったなと我ながら思います。
最終回は最終回に相応しい記事にしたいので各レシピを振り返ってこの連載をお仕舞いにしたいと思います。
年始にこたつでぬくぬくしながら読んでいただければ幸いです。
レガシーの構成
最終的に3フォーマットに跨りスリヴァーを握るとは思いませんでした。久々にレガシーのスリヴァーのお話をしたいと思います。

ただ、ゲーム開始から出る関係上こっちの方が早い
現在は《変貌の力線》で《メムナイト》のクリーチャータイプをスリヴァーに変え《孵卵スリヴァー》で無限に複製するコンボを搭載した形。とはいえフリプも含めてまだ運用していないので要調整が必要なデッキである。
ただ、孵卵スリヴァーでメムナイトを複製するコンボに限らず、筋肉・捕食などのロードを複製すればミッドレンジでも戦えそうな骨太なデッキになったのではないかと思う。
モダンの構成
モダンは同族モダンに出場以降楽しくてフリプでもよく回すデッキになりました。意外と戦える事が多く、あっさり勝つこともあるので同族モダンに関わらず大会に持ち込んでみたいですね。

《マネドリ》採用型の毒殺に重点を置いたデッキ構成です。マネドリが実質《悪性スリヴァー》となり8枚体制にできるのが非常に強く、ぶん回りするとキルターンは3ターンです。毒殺に拘らずに戦う事も出来るので下記を参考に組まれる際のサイドプランに活用ください。
・《血吸いスリヴァー》はプロテクションを貫通するので指輪対策になったのですが…禁止になりましたね笑
とは言え、血吸い自体がナーフされたわけではないので最後の押し込みに有効だと思います。もちろん複数並べはその分誘発しますのでマネドリでコピーして吸い殺してやりましょう。
・《悪意スリヴァー》はダメージを跳ね返すのでバーン系でなければ立たせるだけで相手は安易なブロックができなくなり勝ちにつながります。ブロック指定後にバイアル経由で出しての突然死もオススメですが、サイドにある《紅蓮地獄》もシナジーしますのでお好きなプランで楽しみましょう。
アグロに関わらずですが、『これだ!』と決めて手札と心中する時はしっかり歯を食いしばってダイブしよう。気迫が勝利に繋がるぞ。
パウパーの構成の移り変わり
パウパーに関しては過去の記事を引用したりしながら振り返りますかね。意外にもこの一年で構成が変わっていたので…
昨年末から以外にも3-0を達成していたパウパーは
下記の構成でした。
サイドに《山》が入ってるけどそれ以外はよくある形でした。メインから《仮面の蛮人》が採用されているのは《僧院の速槍》が禁止になった後で親和が《きらきらするすべて》を搭載してぶんぶんしていたからだ。当時も文句言ってましたが、執筆時点での環境(サディスト・のたうつ蛹)に比べるとマシだったような気もしますね。
時は過ぎ3月末には晴れる屋大須店でパウパー東海王が開催されました。
当時の記事は下記から参照ください。
当時は《きらきらするすべて》が暴れていたはずですがTOP8のリストには1枚も採用が無い。当時から大須はメタゲームが異質だとちょくちょく話に聞いてました。確かにジャンドグリーだのカルドーサやブラッドバーンが流行っている昨今にデイリーとはいえ、ジェスカイコン・ファミリアなど少し前に流行したデッキが出てくることもありましたので納得です。その時は各々好きなデッキで楽しんでる感じがして久々牧歌的なパウパーが楽しめました。
さらに時は過ぎ、7月中旬に晴れる屋大須店で再度パウパー東海王が開催されました。この時は今の環境に多大な影響を与えたモダンホライゾン3(以下MH3)の発売後の環境でした。ただし、MH3発売前の5月末に年明け散々暴れ散らかした《きらきらするすべて》とほぼ同じ?むしろ上位互換?の《頭蓋槌》が緊急禁止改定処置されてました。
当時のデッキ構成と振り返りの記事は下記を参照ください
まあ、泣き言言ってた割には幸先よく2勝したりと全敗した第4期パウパー東海王決定戦から進歩したなぁと思いますね。まだスリヴァーで戦えることを認識した大会でもあります。
その後はMOやったりしてましたが、大きく構成が変化することはありませんでした。11月に入ったあたりでfoilゲットの縁もあり《テツモスの大神官》を軸に据えるテツモスリヴァーを今更組みました。
※くろねこはfoil病が末期でパウパーのスリヴァーにはノンfoilが入れれなくなったのだ
What is テツモスリヴァー??
基本は各種スリヴァーを展開するアグロデッキ。
ただし、普通のセレズニアスリヴァーと違うのは爆発的なドローとそこから繋がる展開力が無い点。
セレズニアスリヴァーには《紆余曲折》や《暴走の先導》等の大量ドローソースがあるが、テツモスリヴァーにはその手のドロソを入れるスロットがありません。(ありません?)
その代わり、《怨恨》をはじめとした1枚で2回以上対象を取れる呪文を搭載しています。それだけの呪文を搭載する理由はデッキ名の由来にもなっている《テツモスの大神官》の持つ英雄的という誘発型能力の為です。
英雄的は効果はクリーチャーにより異なりますが下記の記載内容となります。
あなたが〇〇(クリーチャー名)を対象とする呪文を1つ唱えるたび、●●(誘発内容)する。
これが《テツモスの大神官》の場合
あなたがテツモスの大神官を対象とする呪文1つを唱えるたび、あなたの墓地にあるマナ総量が2以下であるクリーチャー・カード1枚を対象とする。それを戦場に戻す。
となる為、 パウパーのスリヴァーデッキではコストの関係上デッキ内の全てのスリヴァーが対象になります。

能力対象も含まれてたらやばかったろうな…
今のリストはこんな感じ
テツモスリヴァーの展開としては
序盤:1マナ域のスリヴァー等に《怨恨》を付けて前のめりに戦闘を行う。相打ちや除去を恐れずに相手にプレッシャーをかけるのが重要。
中盤:なるべく相手の除去をスリヴァーに向けさせて吐き出させるのが大事。《テツモスの大神官》は終盤のキーになるので早期着地はしない様に注意。
終盤:《テツモスの大神官》を対象とした呪文を展開して墓地のスリヴァーを根こそぎリアニメイトする。
英雄的はそれを持つクリーチャーを対象とした呪文を唱えることで誘発するので、呪文が解決されようがされなかろうが本来の目的は達成されるのでぶっちゃけどっちでも良い。解決されないと困るのはテツモスに向いた除去に対応した《使徒の祝福》等の呪文ぐらいか?
実は没った構成
いままで2年以上スリヴァーを握ってボツった構成が多々あります。
理由としてはまっすぐ殴った方が強くね?という至極当然の考えからでした。リストというほど纏まって無いのでざっくり組み合わせだけ
《基底スリヴァー》+《彼方からの雄叫び》+《投げ飛ばし》
スリヴァーで総攻撃して通った1体を残し全て《基底スリヴァー》の能力でサクる。n体×2の黒マナが出るのでそれを使い《彼方からの雄叫び》で+X修正を行う。その後は《投げ飛ばし》をしてGGという戦法
《基底スリヴァー》+《彼方からの雄叫び》+《ティムールの激闘》
やることは上と同様。違うのは最終的にサクるのかどうかの違い。上と違うのは最低1体のスリヴァーが残るのでなんとかリスタートが出来なくも無い(正味捌かれたらほぼ負けなんだろうけど)
ここまでしなくても細かくティムール撃つだけで十分強いので正統派アグロとして戦える。
最後に
今回1年に渡り連載を行い、言語化の難しさと定期的にものを産み出す難しさを思い知りました。
スリヴァーという種族が好きでデッキを握ってきましたが、今年はあまり結果が伴わず下半期は途中諦めてしまいそうになりました。それでも対面で【スリヴァーが好きな人】という認識をされている事でモチベーションが上がったりするので私という人間はチョロいんでしょうね笑
今回最終回とタイトルにありますが、今後スリヴァーを握らないとかそういう話ではなく、あくまでこの連載の一区切りとしての最終回です。もしかした来月には[シン・水晶と筋肉と私]とかやってる可能性もありますがその時はその時で読んでいただければ幸いです笑
現在各フォーマットではスリヴァーにとって厳しいものもある中で、各々趣向を凝らしてリスト掲載されている方もいらっしゃいます。そんな同士に勇気をもらいながら今後も相棒である《筋肉スリヴァー》を筆頭に楽しく結果を残せるように頑張ります!
スリヴァーよ永遠なれ
1年間ありがとうございました!
(´∀`*)ノ