Kočka
数年前に書いた記事を引っ張り出してみます。 ———— 中高校生あるある。将来になんとなく不安を感じて焦る。が、焦ったところで何にもならない。 人は人生の中で何度も自分の夢について語らされる。それは足し算引き算もできず、日本語すらあやしい幼稚園児のころから始まる。学級発表会で自信満々に発表したであろう将来の夢を、僕はもう覚えていない。 触発されやすい性格なのだろう。温暖化についてのスピーチを聞けば環境保全に関わりたいと思ったし、本が好きだから作家になろうと思ったこと
10ヶ月間のチェコ留学が終わりに近づいてきた5月のこと。 ホストブラザーが修学旅行でアウシュビッツに行くと聞いた。 ーーーーー 小学生の頃、学校図書館においてあった『まんが 世界の歴史』と出会った。面白かった。それまで歴史になんて全く興味がなかった私が、毎日のように図書館に通い全巻読破するほどには。 それ以来なんとなく歴史への興味は続いていったが、中学に入って、かつて考古学をやっていたという気のいいおじさん先生と出会えたことで、さらに興味に拍車がかかった。先生の授業はとて
もう少しで東日本大震災から12年が経つ。当時のドキュメンタリーを見返して、誰も責めることができない残酷さに打ちひしがれる。そしてネット上に溢れる日本賛美の投稿に激しい嫌悪を覚える。 いかに日本の復興の速さが世界にもてはやされたか、いかにたくさんの世界中の人々が支援をしてくれたか、ありとあらゆる良いエピソードを誇示して日本は素晴らしい国だと強調する。それだけならまだ良い。その次に来るのは非常識な言動を取った韓国人や中国人へのヘイト発言、バッシング、攻撃だ。当然彼らの中には非難
現代の国際社会において、選挙制度の有無は民主主義国家か否かを判断する上で最も重要な指標の一つとなっている。 しかし、本当に選挙制=民主主義なのだろうか。 選挙制においては、選挙において多様な主張に基づく議論がなされた後、多くの支持を集めた政策が実現される「多数決の原理」が非常に重視されている。しかしながら、多数決だからといって、少数意見を完全に切り捨ててしまってよいということにはならない。少数意見であるからといって、その意見が間違っていたり、価値がなかったりするわけで
参照 『文化人類学の思考法』 12章 ケアと共同性ー個人主義を超えて 筆者はこの章の中で「選択の論理」と「ケアの論理」を取り上げている。 「選択の論理」が働く場面においては、「ケアを受ける側」の自己決定権が重視され、医療 は適切な情報を提供するだけにとどまる一方で、その選択に関する責任を「ケアを受ける 側」が取らなければならない。しかし「ケアを受ける側」が必ずしも自分にとっての良い治療 を正確に把握出来ているわけではなく、医療によって問題の解決に至る場合だけ
*この記事を楽しんでくださった方は、いいねシェアをしていただけると励みになります。 文化人類学を学び始めて3ヶ月が経った。 まず第一に驚いたことは、文化人類学が対象とする分野の広さだ。医療、市場経済、国家、政治、芸術、ありとあらゆる分野において文化人類学の研究は行われている。 対象を細分化して、テーマを絞って深掘りするのがその他の学問だとするのならば、哲学や文化人類学はその区切りに疑問を呈し、ありとあらゆる分野を横断しながら、わたしたちとは何者かについて徹底的に考える
*この記事を楽しんでくださった方は、いいねを押していただけると励みになります。 チェコに来て約5ヶ月が経過しました。 僕のホスト先はチェコ中央部の片田舎にあります。家の近くにはスーパー、ガソリンスタンド、 コンビニなど、日本なら当たり前にあるような 施設が全くありません笑。チェコ自体はヨーロッパの中でも比較的発展している国で、治安も(犯罪発生率だけで言えば)日本より良いです。そのため都市部に出れば何不自由ないのですが、田舎に配属されたため日常生活に不便を感じることが多
見知らぬ土地で見知らぬ人たちと暮らしていると面白いことが頻繁に起こります。記憶の隅でほこりをかぶせておくにはもったいない、かといって大した話でもない。そんな行き場のない「小話」をお伝えしたいと思います。 チェコの普通電車には日本のバスのように停車ボタンがあります。ボタンを押すとボタンが光り、車内アナウンスが流れ、電車が駅に停車する仕組みです。そのボタンを押さなくても基本は停車してくれるのですが、小さい駅はボタンを押さないとスルーされます。私が住んでいるのはまさにその小さ
僕はチェコの街に来てしばらくしてから日常生活の中で違和感を全くと言って良いほど感じなくなった。友人などにこの話をすると決まって生活に慣れてきたんだね、良いことじゃないか。と言われる。しかし、僕は何かが違う気がする。初めの頃は食文化の違いや、洗濯などの習慣の違いに驚かされ、毎日が新鮮だった。でもそれだけだった。初めは人口も面積も収入も物価も全く違うのだから、いわゆるホームレスと呼ばれる人々や危険な地域、チェコならではの独特な雰囲気を感じることができると思っていた。しかしそこに
こんにちは!今回はチェコの授業の様子についてお伝えしたいと思います。 1. 僕の授業日程 上の写真を見てもらえればわかる通り、選択している教科は言葉が分からなくても比較的わかる(はず)の理系教科、興味がある現代社会、地学、体育、英語。歴史などは聞いていてもさっぱりなので、他のクラスの英語や体育の授業に参加しています。 それでは、ここからは各教科について少し深掘りして行こうと思います。 2. 英語 チェコはヨーロッパの中では珍しく、英語がそこまで得意な国では
こんにちは!チェコに留学してしばらく経ったので、インターネットでは調べられないようなdeepなチェコの日常について書いていきたいと思います。何回かに分けて書いていくので、ぜひ読んでください。きっとチェコという国に興味を持ってもらえると思います。それでは、vol.1『 公共交通機関編』スタートです! 1.そもそもどんな公共交通機関があるのか チェコには日本と同じく電車(vlak), バス(autobus)、路面電車(tramvaj)がありま
チェコに留学して1ヵ月が過ぎました。「留学をすると楽しくて1ヵ月なんてあっという間だよ」という話をよく聞きますが、僕にとっては正直かなり長かったです。慣れない環境で、言葉も通じない人たちと毎日出会う日々は、刺激的でしたが、その分精神的なストレスが大きかったように感じます。 ですが、なんだかんだ1ヵ月も暮らしていると慣れてくるもので、今では友達も次第にでき始め、順調な留学生活が送れています。精神的な余裕が出始めると、色々なことに頭が回るようになってきます。今まで見えていな
さっきの投稿の続きです。プラハからの帰りの電車で面白いことが起きたので紹介します。 1.酔っ払ったおじさんたち 電車に乗って15分ぐらいしたとき、おじさん集団が乗り込んできました。すると、電車に乗るや否や「hovno tady dole(ここに座れ)」と大声で叫びはじめました。みんなびっくり!その後もタオルを持って電車内を走り回ったり(日本の電車とは違い、個室がたくさんあってその外に廊下がある感じです。)テンション上がりすぎてドアを壊しかけたり。でも車掌さんもお客さんもみん
さぁ折角皆さんに見てもらうということで、口調(文調)を変えます。 今日は朝から留学団体のプラハ支部が主催するハイキングへ行きます。目的地はホストファミリーも行ったことがない、かなりの僻地にある城、hrad karlštejnです。 朝6時に起きて出発の準備をします。ホストマザーはハイキングが好きらしく、1番乗り気。ホストブラザーは眠そうです。7時過ぎにpardubice駅に到着し、約2時間かけてプラハを目指します。 プラハに着くと、明らかにアジア系の女の子が立っているの
今日は朝6時に起床。バス停留所までホストファミリーに送ってもらい、そこから友達と登校。 1時間目は数学。今日の範囲は平方根だった。数学の内容もペースも日本とは大きく違うので、まだ慣れないところはあるが、今回は履修範囲だったので難なくクリアできた。 2時間目はチェコ語。授業が高度すぎてついていけないので、チェコ語の自習をするように言われている。今日は男性名詞の活用について学んだ。とにかく名詞がコロコロ変化するので、規則を覚えなければならないが、それが全く頭に入ってこない。そ