OneNoteを使い始めたことについて
使おうと思ったきっかけ
「教育研究」という雑誌を購読している。教員なら一度は触れることになるであろう、筑波大学付属小学校の研究会が出しているものだ。自分は教員になって初めての夏休みに公開授業にいきまくり、帰りの電車の中でネットの定期購読を申し込んだ記憶がある。(だいたい筑波の研究会では、教室が書籍や雑誌の即売所みたいになっていて、そこでも申し込みは受け付けていたと思うけど、周りの教員の「あいつ申し込むのか。意識高め?」という視線を感じたり、「お前今更講読始めるのかよ。遅れてる」と蔑む心の声が聞こえたりして、その場では申し込めなかった。)
そのネットの定期購読サービスが廃止されてから、購読もストップしていたのだが、数年前リニューアルされるのを機に、学校に出入りしている教材屋さんを通して購読を再開した。
いろいろなコーナーがある中で、「教材研究ノート」を紹介するものを結構気に入っていて、そこでOneNoteが紹介されていた。面白そうだったのと、なんか頭よさそうな感じがしたので自分も使ってみようと思った。
何がOneNoteに置き換わったのか
板書計画以外の教材研究の資料がすべてOneNoteに置き換わった。
今年は、4月から教科ごとにノートを分けて、すべての時間の教材研究と板書計画を整理することにしている。(昨年度までは、全教科を1冊に時系列でまとめていた)特に力を入れた単元では、子どもの成果物や自分の実際の板書を印刷して貼り付けていた。記録するのは、次にその学年を担当したときのためだけど、半分くらいは趣味みたいなものだ。この趣味ノート(教材研究ノート)のうち、板書計画以外がOneNoteに置き換わった。
使ってみて感じるよさ
教材研究に関する画像やファイルをまとめられる
before
紙だったり、ブラウザ上だったり、ワードだったり、とにかく見るところが多い。あれどこいった?と探すこともしばしば。
↓
after
画像、ファイルの印刷イメージ、果ては動画まで貼り付けることができるので、指導書をLensで取り込んだものや、ネットで拾ってきた指導案などとにかくここにすべてまとめられる。実践後の板書や児童のノートも。
まとめられるというのは、いろいろ探す手間が省けるということ。パソコンを開いてOneNoteを見ながら、授業の計画を板書計画にまとめていく感じ。以前は、一通り板書計画ができあがると、紙の資料が机の上に散乱していたが、今はそんなこともなく、すっきりしている。
結局紙のノート(板書計画)も必要
自分の場合は、いろいろと情報収集した結果を、実際の授業に落とし込むときに板書計画を立てるのがいちばん落ち着く。経験年数の浅いころは、板書計画より発問計画だったが、実際に授業を構想するのには、板書計画の方がイメージがわきやすい。
最後にふと思ったのは、録音の機能があること。授業記録を残せる。結局、その後の実践報告とかにしていくには、テープ起こしをする必要があるのだけれど、活用の可能性はまだありそう。