⑨空手道次の価値観 9/10
農民の刀狩による防衛
鎌倉時代は
雑兵 ぞうひょう と呼ばれ
戦国時代は
足軽 と呼ばれ
国取り合戦に駆り出され駒とされ
農民一揆対策に武器を取り上げられた安定
武士の切り捨て御免の権利剥奪による安心を経て
治外法権化した空手の、殺気不要となった競技化による安全
彼らは一連の時代の価値体系変化の中で、さまざまな武器の扱いから、本質的な身体の使い方を学び、最終的に空手道精神を会得した。
しかし、その技術も、安定、安心、安全の構築の中、その役割は歴史の産物、美術品、骨董品、伝統、といった実用性のない、文化財となった。
来たる将来に備えよ
この伝承を絶えず伝えよ
これらは我々の生活の土台である
と
しかし今となっては、殺気の否定による現在の価値観は素晴らしい進化であり、今日の平安な生活が存在する礎とも言えるでしょう。
そうは言っても、それでもなお、
武器を取り上げられ
殺気を否定され
次は何を取り上げるのだろうか
とその時代の節目に感じ、歴史に学ばなければ、喪失感を持つのだろう。
次の記事 に続きます。
次がラストです
⑩空手道 勝負の取り上げ 10/10